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【勉強】ある速度以上で弾けなくなる「天井効果」の突破

先日、
古屋さんの
ある実験結果が公開されました。
(と言っても、内容が難しすぎて全部は読み切れてないです)

https://www.science.org/doi/10.1126/scirobotics.adn3802

古屋さんと言えば
ピアノテクニックの秘密を解き明かし

ピアノ演奏を楽しめる人を増やそうと
ご尽力されてる方。

今回は、
天井効果の突破について。

【天井効果とは?】

天井効果とは、
技術が一定の領域で止まることです。

生徒さんにも多いです。

指を動かそうとしてるけど
無意識に「動かない」を思うのか
一定速度以上で弾けない。

という現象。

【どうやって突破するか?】

古屋さんは
その限界突破をする手段として

ピアニストの動きを覚えさせた
機械を装着させて、

擬似体験することで
感覚を掴み、理想の動きを行う

というもの。

手に機械を装着してる画像を見ると
正直「え?大丈夫?」と思うけど、

この「擬似体験」で
弾けるようになるというのは、

生徒さんにやってみて
効果は実感してる。


【レッスンでも効果を感じる】

「速く動かして!」
と言うよりも

実際に生徒さんの
・腕の上で弾いて見せる
→その感覚で宙で動かす

・生徒さんの手首や腕を
私が持って動かして
移動する速さやタイミングを伝える

とか。

何かしら
「体感」してもらう


すると
「こんなに速く?!」
と生徒さんが体験したことない感覚を覚える。

その感覚を使って弾くと
弾けることが多い。

やはり
「知らない感覚」は
想像できない
から、

口で言われても
分からないのよね。


それは「音」も同じ。

「もっと大きく!」
「柔らかい音で!」
「響かせて!」
「広がるように!」

と口で説明するよりも

先生の思う「大きな音」「柔らかい音」
とはどんな音なのか?
を弾いて示す。

すると生徒さんは
その音を再現しようと
弾き方を工夫する。

特に小さなお子さんは、言葉ではなく
「ヒヨコが歩くよ!」と
イメージと音(小さな音)をセットで伝える

早かったりもする。

そして次第に
絵の具が増えるように
音の種類が増える

ほんと、指導してて
難しいな…と思うのが

感覚の共有だ。


でも今回の実験によって
感覚を伝える方法の一つとして
「擬似体験」が有効。

というのは
古屋さんの実験によって
証明してくれた。




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