魚座土星期をどう活用するか③
水瓶座土星はどんな変化をもたらしたのか。
2019年の12月に水瓶座に土星が入って(この時は木星と重なり、200年ぶりに風のサインでのグレートコンジャンクション、風の時代の幕開けと言われましたが)、それと同時に起こったのは、ご存じのウィルス騒動でした。
ウィルスによって、文字通り世界中が激変せざるを得ない状況に追い込まれ、多くの人たちが生き方そのものを考え直すことを強いられたかと思います。
『魚座土星期をどう活用するか①』
『魚座土星期をどう活用するか②』
社会的な変化も大きかったでしょう。
経済を表す牡牛座に入っている天王星ともハードな角度をとり、一気に電子マネーのシステムが進みました。
水瓶座は「個」として尊重されることを優先し、みんなの立場を理解した博愛の上で、あえて集団になることを嫌います。そういう星での土星は、人との適切な距離感を取るのがよしとし、いわゆる「ソーシャルディスタンス」という考え方も生まれました。
この距離感は、おそらくウィルスが収束しても、今後の価値観として根付いていくでしょう。
しかしその上で、魚座に土星が入っていけば、自分はこの人(たち)とは親密でいたい! ディスタンスいらないよ! という気持ちが湧き上がるのかなと思われます。
水瓶座土星期にフラットにした人間関係から、その中でも譲れない大事な人たちの存在に気づき、その関係性を深めたいという欲求が溢れてくる。そんな流れになってくるように読めます。
水瓶座は12星座でもっとも「あっさり」しているクールな星座で、魚座は愛し愛されたい星ですから、この温度差は大きそうです。ただ魚座の愛は、べたべたしたものではなく、一緒にいてもいなくても、心で繋がっていられるかどうかを大事とするので、恋人や友人、仕事仲間にしても、精神的につながれるかどうかに重きを置いて選んでいくことになるかと思います。
(ちなみにわたし自身、太陽が魚座で、月が水瓶座なので、あっさりクールな水瓶座と、どっぷり愛の魚座のギャップに、今でもしばしば困惑することがあります。が、水瓶座も魚座も、ともに精神性を重んじる星なので、そこさえブレていなければ困惑しないで済むのだな、と最近になって理解できるようになりました。)
また、水瓶座土星では、ネット環境が普及して在宅ワークが当たり前になり、職業によってはどこにいても仕事ができるようになりました。
しかし魚座土星期に入ることで、やっぱりみんな一つのところで仕事をしたいよね、という繋がっていたい魚座の価値観で、在宅ワークを廃止して元に戻そうという会社も少なからず出てくると思います。
どちらを選ぶか、という選択をするのに、またそれぞれ生き方、働き方と向かい合うことを求められるのでしょう。
魚座土星をどう生きるかを考察するにあたって、前回の魚座土星期を振り返ると。
時期でいうと、
1994年1月29日から、1996年4月7日まで土星は魚座にいました。
さて、みなさんはその頃、何歳で、どこで何をしていましたか?
わたしは魚座に太陽と水星と金星がある、かなり魚座感の強いホロスコープということもあって、ばっちり土星トレーニング期だったようです。
わたしは15歳の終わりごろから、18歳になりたての頃に魚座土星期を経験していることになり、それは高1の終わりから高校卒業して、大学受験のための浪人生活突入、までに位置します。
具体的にどのようなことがあったかというと、
高校1年からドイツにある日本の学校に進学し、ドイツで寮生活を2年間送っており、高校3年には受験のために横浜にある本校に戻って、学校の近くにある下宿屋で一人暮らしをしていました。
ドイツの寮はみんな日本人なので言葉に困ることはなかったものの、はじめての海外での生活や、家から離れて友人と暮らす、というのはわたしにとってかなりハードルの高いものだったと思います。
下宿屋での生活も、よく知らないご家庭の庭に併設されたプレハブの部屋で、朝は自分で作り、昼は学食、夜はそのご家庭の食卓でご飯をいただく、というもの。
やさしいながらも厳格なご家庭で、正直、あまり居心地はよくなかった。
テレビなどもちろん置かせてもらえない。でもラジオばっかり聴いていたものだから勉強もろくにしていなくて、行きたかった大学は落ちてしまい、合格をもらった学校に進もうかとも悩んだけれど、一年くらいは真剣に頑張ろうと浪人させてほしいと親に頼んだのだった。
こうして振り返ると、土星先生が効きまくった2年ちょっとだったなと思う。
わたし自身は振り回し力半端ない母から離れての生活は楽しかったし、ものすごく有意義な青春を送れました。
それまでぼんやりした子だったけれど、高校生活でちょっと自分の人生にたいして自覚的になったようにも感じている。その頃はホロスコープなんて知らなかったけれど、なかなかうまい使い方をしていました。
みなさんも、前回の魚座土星期を振り返ってみると面白いと思います。そして、魚座土星期が終わると、新しいサイクルになり、牡羊座土星がはじまり、かなりエネルギーが変化しますから、その頃の自分の変化も調べてみるとこれから先3年のヒントが見つけられるかもしれません。
ところで、魚座というのは12星座の最後のサインで、一つのサイクルの終わり、何かを終わらせるエネルギー。
牡羊座が誕生だとすると、魚座は死です。
こんなふうにホロスコープで表現されることがあります。
牡羊座が赤ちゃんで(I am)
牡牛座で自分であることに気づき、(I have)
双子座で言葉を獲得し、(I communicate)
蟹座で感じることを知り、(I feel)
獅子座で自分を表現したいと思い、(I will)
乙女座であらゆることを分析する。(I analyze)
天秤座から他者との関係がはじまり、(I balance)
蠍座で他者に求め、(I desire)
射手座でもっと外へ出ていこうとする。(I aim )
山羊座では外の世界で結果を出そうとし、(I use)
水瓶座ではこの世の真理を悟り、(I solve )
魚座は自分と他者の境界線がなくなり、すべてを超越する。(I believe)
魚座は、すべてを飲み込んで受け入れるエネルギー。目に見えないものも、目に見えているかのように感じられるのが魚座の世界です。
管轄としては、アート、音楽、芸術、宗教、スピリチュアル、ガス、ドラッグ、浄化、心、自己犠牲……。
魚座ははっきり言って、カオスです。11星座でやってきたことをちゃぶ台ひっくり返す、バッシャーンみたいなことをするエネルギーです。
しかも時代は地から風へ移行する、人類史上かつてない変革期を迎えようとしているの今、何が起こってもおかしくない2年半がはじまると思います。
魚座には、魚座のルーラーであもある海王星もいるし、カオス✖️カオス。
理屈だけで押し通そうとするとただ疲弊するばかりでしょう。
頭で考えてもしょうがないんだから、直感で決めちゃおう、のほうが有効かと思います。
魚座土星期には、音楽や映画などエンタメの世界が盛り上がりやすく、スターも生まれやすいと言われています。前回も安室奈美恵さんはじめとした、小室哲哉さんのブームがあったり、それまでにないサウンドが生まれたように思います。ミスチルはじめとしたバンドも盛り上がった時期です。わたしが高校生だった頃、たしかにエンタメは元気でした。
そういう楽しいものに心をときめかせるのもいいんじゃないでしょうか。
(続く④)
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