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「時間も距離も超える方法」

 2018/8/10 音楽に疎くとも伝わるものがある
 (写真は、ショパンが使用したピアノである。)

 今日は金曜日、世間の人々が待ちに待った日である。TGIF!

 しかし、私と言えば例に漏れず、パソコンの画面と睨めっこをしつつ、ノルマが捗らないことを嘆いていた。そこで、気晴らしにショパンの音楽を流した。

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 私が何を聴こうと世界が変わる訳ではない。しかし、私を取り巻く空間は次の瞬間変貌を遂げた。

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   味気なく言えば、ただショパンの音楽が流れる部屋である。 
   大げさに言えば、国を超え、時代を超えた音楽に支配された空間である。

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 少し残念なことに、その音源はパソコンである。生演奏ではない。

 私は考えた。このピアノを演奏しているのはショパンではない。しかし、これを作曲したのはショパンである。言うまでもなく、私とショパンは生きた国も時代も違う。意思疎通に用いる言語も違う。それでも音楽を通じて伝わるものがあり、心を揺さぶられる。

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 私は、ワインもクラシックも好きであるが詳しくない。しかし、「好きであるためには詳しくあるべきである」とも思わない。勿論、知ることでその真の意味を知ることができようとも、知らなくても心の奥底まで届くものはある。それを知るのは後からでも構わないのではないか。

 私も、その背景を知ることに対して無関心な訳ではないので、いつか学び直したいとは思う。

 そう言えば、前述のノルマはどうなったのであったか。明日、悩もう。

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 演奏者の方にも敬意を払いつつ、ショパン博物館に赴いた思い出とともに。

ここまでご覧頂いただきまして誠にありがとうございます。 大事なお時間に少々の笑顔をお届けできれば幸いです。