「『好き』の対象が更新された2Q」
2018/8/19 「月曜日よ驕ることなかれ」
届かない月に遠く憧れ、迫り来る月曜日に戦慄する。この悪癖は抜けない。
夕方、映画を見た後は、すっかり涼しくなった人通り少ないオフィス街を歩き、その後は何を考える訳でもなく噴水を眺め、気付けば時間の経過を忘れていた。
昨日は海辺、そして今日は噴水の前で、私は連日して「何も考えない時間」を過ごした。何か「水に流したい」という潜在意識でもあるのであろうか。人に褒められるような生き方はしてきていないが、水に流したくなるような悪事をはたらいた覚えもない。
いずれにせよ、結果として金曜日の夜の時点で荒ぶっていた心が、今では随分と穏やかになった。
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ところで、「今年は夏らしいことは何もしていない」と思ったが、前述のとおり海辺に赴いたり、意外にも季節感のある日々に浸っていることに気が付いた。確かに、夏に鱧を食べていないことは私にとって重大な問題であるが。
夏も、海も、日焼けも、白いシャツも、昨年までは好きではなかった。しかし、今年はそのどれもが好きになった。これまでは「何も考えない時間」を受け入れられなかった。今はそれを受け入れられるようになった。
この変化は、急激に生じたものである。長きに渡って形成された性格や好みなんて、容易に変わるものではないと思っていたが、そうではなかったようである。
「来年の夏も同じように過ごせるとは思わない」
変化の原因は、こんな当たり前のことを実感したためであろう。本当に今更な話である。
◆◆◆
来年の夏も、暑さにうんざりする傍らで季節感に浸ってみたり、色々思い悩んでみたり。そんな日々を過ごすことができれば、それは幸いなことなのであろう。付け加えると、今よりも成長していたい。
日曜日の夜、ここに来夏に向けた決意をしたためて、心を奮い立たせよう。