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ABボックスを作りました

先日、ZOOM B6をギター練習/録音にも使えるようにするという内容を書きました。
以下の構成においてB6のFX LOOP内(⑧の部分)でベース用のペダル群とギター用のペダル群を切り替えるためのABボックスを作りました。

ライブなどで使うものではないので今回はチャンネル判別のためのLEDやスイッチ切り替え時のノイズ対策などは省略し極めてシンプルな作りとします。(後者はそもそもやり方がわからない)

なお、特に工作に詳しい知識があるわけでないので参考にする際は正しい知識を調べたうえで自己責任でお願いします。
…いや、むしろこれは参考にせず他の優良な記事を参考にしてください。

材料

以下、必要な材料です。計6,480円。
SwitchCraftのジャックやBeldenの配線材などの高いパーツを使っているとはいえ市販品を買ったほうが安いですね。

なお今回は余っていた材料を使用しており、ジャックのみ足りなかったので出費は2,100円(ジャック5つ分)でした。
また、購入当時より値上がりした製品もあるため実際はもう少し安く作れています。

研磨/ヘアライン加工と穴あけ

こちらが今回使うケースです。
そのままだといくらなんでも無骨すぎるので少しだけ洗練さを出していきます。

はじめに400番の紙やすりを付けたサンダーで大雑把に均します。
塗装するなら番手の順番、仕上がりの観察など気をつけてください。

研磨後、金たわしで直線を描くように擦ると以下のようにヘアライン加工風に仕上がります(上手い人がやるともっとそれらしくなります)

スイッチがつくと一気にそれっぽくなります

背面の4つジャックが並ぶ部分はズレるとカッコ悪いので物差しでしっかりと測ってマークを付けたうえで穴開けしました。
金属対応の電動ドリルで小さい径から少しずつ大きくし、最後は手回しで穴を広げるやつ(なんて名前だっけ?)で微調整しました。
微調整の際は表と裏から少しずつやり、一方が広がりすぎないようにします(裏から部品が通るか試しながらやると過不足なく開きます)

電動ドリルを使う際は切削油を使うと空けやすいし削りカスが飛び散らないので使ったほうが良いです。
あとマスクと保護メガネもしっかり付けましょう

ジャック組み込みと配線

電源不要の仕様なのでスイッチの仕様に沿って切り替わるようジャックのホット側と配線材で繋ぐだけです。

コールド側もクセで予備ハンダしたけど不要でした

コールドはケースと接地しているため配線無しです。
塗装する場合は塗膜があると部品とケースが導通しないおそれがあるのでコールドを配線するか接地部分のみ塗装を削って導通させるなどで解決します。

完成/システムへの組み込み

実際にシールドを繋いで切り替わることを確認したので蓋を締めて完成です。
程よく無骨でなかなか良いんじゃないでしょうか。

自分用なので端子の表記は無くても良いんですがDYMOのテープライターとかでエンボスシールで表記するとかっこよさそうですね。

最後にシステムに組み込んだ写真です。

ABボックス自体のIN/OUTはB6のSEND/RETURNに繋ぎ、ABボックスの背面左IN/OUTはギター用ペダル群(B6左側)、背面右IN/OUTはベース用ペダル群(B6右側)に繋いでいます。

簡素ではありますがノイズなどもなく快適に切り替えることができQoLアップです。
持て余していた部品も無駄にせずに済んだし、ジャック分の出費はあったものの「時間を買う(めんどくさいを解決する)ための買い物を避ける」という点も最小限に留められたので満足です。

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