台風21号と私
台風1号発生!そんな2020台風1号を記念して第1回目のnoteは台風の事でも。
学校も休みになるし、強風楽しいし、空飛べんちゃうかって色々期待に胸ふ膨らませる、それが台風。お胸Dカップぐらいには膨らむよね。台風って!アパートの階段の5段目ぐらいから傘持って空飛ぶシュミレーションを幾度となくこなし、着地時の足首のぴーーーんとする感覚にゾワゾワ。
今、階段の5段目からジャンプしたら、ゾワゾワじゃすまん。バキバキや。絶対、膝言わす。
大人になってからの台風といえば、進行方向、名前や成長(hPa)が気になる次第。たまごっちを育成するかの如く、数時間おきに台風成長(情報)をチェック。
気象庁はもちろんの事、アプリ「Windy」、アメリカ海・空軍の台風偵察システム「Navy 」までくまなくチェック!台風の行く末にソワソワ。
そんなソワソワして待ちわびた2018年台風21号。最大915hPaだった台風も関西に着くころには勢力を弱め970hPa。とは言ってもデカイ!今までに経験した事のない970hPa直撃の勢力に一人窓辺でソワソワ。空を舞うビニール袋、何かの破片、向かう方向に飛べず風に体を持っていかれる鳥たち。(こんな時に飛ぶなよ!)
向かいのボロアパートのトタン屋根は剥がれかけ「ベローーーンバッタン!べローンバタバタバタバタ」と屋根としての役目を果たしていない。もう時間の問題だと眺めている間に「ドバンベーーーン!!!」とトタン屋根おさらば。吹きさらしになった向かいのおうちの心配もつかの間、我が家停電。
停電1日半ほどで復旧。特に大きな被害もなく、事なきを得た。
そして2019年台風21号。
また21号かよ!私は東京都の最東端の島いた。東京って言うてるけど、”一応”日本みたいな場所。船を乗り継ぎ東京から26時間。実家からやと30時間はかかる。「アフリカ行くより遠いわ!」って遊びに来た友達に言われる東京。そんな場所にわたくし腰を据えていた。
「台風直撃するらしい。」
内地からの船は週1便。もちろん生活用品、食糧も定期船に乗ってやってくる。基本週1便のみ。そんな極東の島ではみんな台風には敏感。熱帯低気圧の時点からチェックにぬかりがない。
「台風がくるぞ~~~」と上陸予定の2日前ぐらいから台風養生がせっせと各家々開始。ガラス戸にはベニアの板を張り付け、海沿いの家々は入口に土嚢袋。漁船は陸に上げられ、台風よいつでも来いと言わんばかりの準備。
どうやら今回はやばいらしい
島を直撃。しかも955hPa。まじか、遮るものがない島で955hPa...去年の内陸部での970hpaとはレベルが違うはず。身の危険を感じ台風前夜から開設された避難所へ。
入口で特大銀紙のジップロックみたいなのに入った非常用の簡易布団を渡され、おぉ避難所って感じでワクワク!(非現実感!)避難所にはお年寄りをメインに私含め6人ぐらい。20畳ぐらいの和室で雑魚寝。合宿みたい。(やっぱりワクワク)年寄りばっかでまくら投げも行われる事なく翌朝。
6:30起床(やっぱ合宿かよ!)夜の仕事をしていたので、いつも昼前に起きる私にはつらい。でも台風もうすぐ来ますよ~な風の音と雨音に少し胸膨らませながら(Bカップぐらい)、避難所のみんなさんにご挨拶。
役場が用意してくれた非常用のアルファ米を朝食に頂く。お湯かお水を入れて数分待つだけでご飯が食べれるすぐれもの。「五目おこわ」「山菜ごはん」「チキンライス」「エビピラフ」が準備されていた。4種類すべて食べたが、「エビピラフ」がオススメ。お米がパサパサしているので和より洋が合う。もし非常時に直面した時はこの記事を思い出してほしい。後悔はさせない。(大げさ)
朝食も満足に、風雨の音がますます大きくなってきた。時折、強風が吹く度に耳が詰まる。こんなの初めてだ。飛行機以外で気圧を初めて体感した。
叩きつける風、打ちつける雨に、建物に居ながらの身の危険を感じる。電気が付いたり消えたりしだした。停電するかと思われたが、避難所なので自家発電のため停電からは逃れられた。
おかげで、電気は使える、テレビも見れる(家にはない)、wifiも飛んでる(家の電波より良好!)、ただ飯食べれる!風で家揺れない!家より快適!と避難所生活も悪くない。
そうこうしているうちに台風の目に入り、風雨も落ち着く。今のうちにと、自販機に冷たいものでも買いに行こうと(という、外見たい野次馬精神)向かいの自販機に向かった。しかし、停電中、自販機は使えない。自販機が電化製品なの盲目だった!!!!!普段当たり前に使っているものが使えない。日々の当たり前に感謝。
仕方なく軽く集落をきょろきょろ。第一波で商店の扉がつぶれたらしい。台風の目の間に大工さんがきて、そうそうに修理している。台風の目とは言えまだ風も時より強く吹く中、応急処置を施している。本当に御苦労様である。
ほんの15分程度であろうか、また吹き返しがやってきた。風向きも変わり、避難所に直に風雨が打ちつけられる。さらに耳も詰まる。避難所のガラス戸は葉っぱと雨が打ちつけられ、道には風で折られた木の枝や、屋根か壁であろう部位がバンバン飛び交う。おとろてぃい
台風一過。集落を散策。まあどえらい事になっており、電話ボックスは割れてるわ、光ファイバーは絡まってるわ、
空き地においてた小型ボートは川に突き刺さってるわ、家の屋根は飛んでるわ
商店の巨大冷蔵庫(倉庫)はぶち壊れてるわ、電柱は倒れてるわ、
カーブミラーはぶっ飛んでるわ、でまあ想像以上の被害でした。
我が家に帰って見ると、あれ、トビラ、アイテマスヨ!?!?オヨヨ。引き戸の玄関が風でぶち抜かれてる。戸動かへんがな!入られへんやん!力づくで動かそうともピクリともしない。
避難してて良かった~~~~~普段、天災をなめている私。そんな私がたった6人しかいない避難所にいるなんて!奇跡!野生の勘です。いえオーナーの「避難するぞ!」って鶴の一声があったから(涙)さすが、、、(謝謝)家で一人、暴風雨の中、扉半開きの家で過ごしてたと思うとゾッとする。
扉も大工さんが一瞬のうちに直してくれて、次の壊れている家の応急処置をしに一瞬で去って行きました。かっこよすぎる。約2日間の停電。場所によれば断水、そしてdocomoの電波不慮。東京都から26時間もかかる場所で、2日間でほぼライフラインが完全回復してしまう、技術ほんとうに素晴らしい。大工さんは隣の島の方で、たまたまこっちの島に仕事しに来て、出くわした台風。本来の仕事を置いて、優先的に台風被害の応急処置をしてくれた。隣の島もまあまあの被害だっただろうに、こちらの島に滞在延長してくれて、瞬く間に通常の状態に戻してくださる技量に乾杯。涙
神社の境内も被害にあい、神社の秋祭りもなくなり、少し寂しい秋になってしまった。自然の脅威、人の偉大さを痛感した秋だった。濃い秋味。
しかし、21号恐るべし。2年連続の21号おゆき直撃。21号私を追ってるの?ストーカー?いやん♡
今後も21号の動向に注意したい次第だ。
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