見出し画像

才色兼備な女優の共通点

どんな女性が好きですかと問われると、私は「美人で賢くてユーモアのある人」と答えています。この三拍子がそろった、私より年上の女優さんの話をします。

女優の定義はご存知ですか?

女優は読んで字のごとく、優れた女と答えている女優さんがいました。岡田茉莉子さんです。

女優はあらゆる意味で優れた女でなければいけないといっています。映画に着物で出るときには、呉服屋さんにあちこち行ったり、気に入った着物を見つけに行ったりしていたといっています。。洋服もそうで、映画に使うマフラーも自分で見つけてきたそうです。

岡田茉莉子さん

岡田さんは女優には映画を見ることはもちろん、同時代を生きている人が書いた文学を読むことも大切で、面識のない小説の原作者に会いに行って、映画化権をもらい、映画会社に企画をだし、映画に出たこともあったと話しています。新人の頃からプロデューサー的な仕事を積極的にしていたのですね。ただ、監督の指示通りに演じているのではなく、自分で考え、自分で行動して女優の仕事をされていたのです。

ちなみに名前の茉莉子は、お父様との知り合いでもあった、小説家の谷崎潤一郎さんから本名の鞠子をもとに出されたいくつかの候補の一つで、迷わず茉莉子を選ばれました。意味は知らなかったが、異郷的で神秘的な感じがしたから選んだといってます。谷崎さんは「茉莉」は南方に咲く白い花の名前でジャスミンともいい、高貴な香りのする花だと説明したということです。


有名な俳優や歌手などの著作は実際に書いている人は少ないが、岡田さんは映画やテレビの撮影の合間に独力で執筆をつづけ、夫の吉田喜重監督にパソコンを打ってもらい、「女優 岡田茉莉子」を2年半かけて、600ページ近くの大作を完成させました。現在でも文春文庫で読むことができます。

岸恵子さん

岡田茉莉子さんの一つ年上、1932年(昭和7年)生まれの岸恵子さんも才色兼備の女優さんです。(岡田さんが早生まれのため、同学年)

岸さんは岡田さんと同じく映画監督のフランスのイブ・シャンピ監督と結婚し、40年以上、フランスに住んでいました。

彼女は岡田さん以上に文筆にたけており、小説、エッセイ、翻訳等、作家、ジャヤーナリストしても活動し、国連の親善大使をされた経験もあります。女優の範疇を超えた活動をされています。

私が岸恵子さんに注目したのは雑誌で、詐欺にあいそうになった体験をユーモアを交えて書かれていたのを目にしたからです。持っていないクレジットカードを使われていると百貨店から電話がかかってきた話で、偽警官も登場したり、真偽を確かめに百貨店に出向くなど、読者もドラマの展開を見るように引き込まれる文章でした。タイトルは「カード詐欺、勝負処はドジと勘」特殊詐欺はこういう形で行われるのだと思った次第です。

その文章が幻冬舎文庫の「孤独という道づれ」に収録されたので、ほかのエッセイも読んでみましたが、とても面白い表現をされるので、文章に引き込まれます。

魅力的な下品力

ここから先は

1,351字
毎週日曜日の朝に新しい記事をアップします。 70歳を過ぎていますが、青二才の斬新さを出しています!

70歳を過ぎても青二才

¥500 / 月 初月無料

私は現在74歳ですが、青臭いといわれます。個性だと思います、長所であり、短所です。この青臭さと、私だけが歩んできた73年の経験、体験をもと…

サポートお願いいたします! より良い記事を書くために、有効に使わせていただきます。がんばります!