EP4 中学生活前編
中学校に入学した。もちろん君はいない。
入学そうそう、陰湿ないじめに遭う。
少しヤンキーの子の彼氏が私のこと好きだったみたいで、それが気に食わなかった子達が、体育後の私の制服の着替えを隠したりした。教室でずっと泣いていたこともあった。なんとなく、みんなに避けられはじめた。
あんなに一緒にいたさし子も皆の前では隠れていて、少人数になると私に話しかけにきた。おかしな子だった。
部活は、バスケを選ばす陸上部にした。
仲のいい友達が何人かできた。私のクラスで起きているいじめをみんな知らないから、普通に仲良くしてくれた。放課後の居場所ができていた。
いじめられていることはすぐに広まったが、それに同調して避ける子もいたし「子供かよ」と味方になってくれる子もいた。
中1夏、同じクラスの男バスの子とメールで付き合った。
バスケが凄くうまかったし、なんとなく付き合った。
でも他の男バスに「あいつと付き合ってんの?」って笑われた。その理由がわからないまま付き合って1ヶ月、嘘が多いことに気がついた。兄貴がいるとかしょうもない嘘。いたのは妹だった。だからすぐにふった。
この後もきっと、
俺がふったとか嘘言いふらすんだろうな、しょうもな。
恋も友達も、微妙なまま進んでいく中学校生活。
中2春、君の弟が入学してきた。
背が高くなって大人っぽくなったな。君は何してるの?
クラス替え、かなり当たりだった。
私をいじめる子はいないし、先生は若くて優しくて、とにかく楽しいが詰まった中2が始まった。これなら中2病になってもいいくらい(笑)
彼氏もできた。
サッカーのクラブチームに所属していた、キラキラした目をしていた。
エレベーターで始めてのキスもした。でも相手は同じクラスの可愛い女の子と、中1でキスしてたみたいだけど。
なんとなく、とりあえず、
学生としての仲間入りを果たした気がした中2。
中3、受験が始まった。
君はこれを3年前に受けていたんだな。すごい。
周りが集中している。仲のいい子たちも頑張っていた。
またいじめにあう。こればっかりは原因不明。
でも今までのいじめを振り返り総括すると、それなりに勉強と運動ができて、細くて色白でショートカットだった私に、嫉妬が生まれる女子が多かったのだと思う。事実、告白は多い方だった。
仲が良かった子に急に距離を置かれて、全員が敵に見えた。でもTwitterは繋がっている。意味がわからなかった。
近くの高校へ行くのはやめよう。もうこんな人達とは縁を切って新しい場所に行きたい。早く受験したい。終わりにしたい。
少し離れた高校を受験した。