母親の介護は新しいフェーズに入った 食事編 その2
こんにちは。
介護のつぶやきです。
以前、最近母親の食事の量が落ちたというお話を書きました。
あれからよくよく観察してみると、方向性らしきものが浮かんで来ます。それは
「ゴハンを食べずにお菓子を食べる」
というまるで小学生の様相です。というのも、晩ご飯一緒に食べる時にワタシより少なめの量のオカズをよそおいます。でも、アレコレ理由をつけてそのオカズを残します。
「ワシ腹いっぱいだでオカズ全部はよう食わん」
そう言う母親をなだめすかして残ったオカズの半分くらいは食べてもらい、その食べなかった分はワタシの胃袋に流し込みます。そんな理由でワタシの食事の量が増えて体重に結びつくのはなんとか避けたいところなのですが。
食事の片付けが終わって、ワタシはその後の時間をお菓子作りに当てることが良くあります。昼間は仕事があるので製作時間は晩ご飯のあとか早起きして朝食前のどちらかです。傾向として夜作るのはケーキかカステラ系です。というのも焼き菓子は出来上がってすぐよりも、数時間置いて膨らみが静まり安定すると食べ頃になるので夜のうちに焼いて朝まで置いておくからです。
そんなふうに台所でゴソゴソやっていると母親がのぞきに来ます。その時に
「焼いているのはカステラだから今日は食べられないよ」
と言うと和菓子屋で働いていた経験から理由が理解出来る母親はスゴスゴと自分のベッドに戻ります。それでも
「腹が減ったでなにか食わせろ」
と食い下がる時には
「『晩ご飯腹一杯だでこれ以上食えん』って残したでしょ?」
「知らん、それでも腹が減った」
とチョットしたバトルをします。せんべいでもあれば渡しますが、なにも無いときは無い袖は振れないので「なんにもないよ」とすげなく断ります。
還暦になると赤いちゃんちゃんこを着てもう一度子供に生まれ変わると言います。自分が60才になって子供に返ったと自覚はありませんが、そこに30年足して90才になった母親は小学生くらいに子供返りしたようです。
翌朝になると前の晩のことはすっかり忘れてくれるので焼いたカステラのことはナニも言いません。なるほど、記憶のないのはこういうときにありがたいものなんだなと感じます。
違う視点から見るとチョットだけ肩のチカラが抜けますね。
では、皆様もお気楽に介護を。