母親の介護は新しいフェーズに入った 食事編 その3
こんにちは。
介護のつぶやきです。
先日母親とフードコートに行った時「ワシそんなに食えん」と言うので親子丼と唐揚げのセット一人前を二人で分けて食べました。一般の飲食店と違って一人前をシェアしてもお店から文句言われないのはありがたいですね。
食べ終えて車に乗り今日の目的地である親戚の家に向かって走っていくと母親は洋菓子屋さんを見つけました。
「ワシ、腹が減ったでよ。カステラ買ってきてくれ」
「さっき『親子丼で腹いっぱい』って言っていたでしょ」
「知らん。腹減った。カステラ買ってきてくれ」
高級洋菓子店ぽかったのでちょっとオサイフが躊躇しましたが、そんなこと聞いてくれないでしょう。マフィン系のお菓子1個が410円しました。コンビニなら3個ぐらい買える金額です。
そのお菓子を食べて満足したかと思いきや、着いた親戚の家でお菓子やら煮物やらの歓待を受けてお腹いっぱいになって帰りました。『もう晩ご飯食べられんなぁ」と言ったので安心して翌日のための買い物に母親を置いて出かけました。
買い物から帰ってきたらもらってきた柿を自分で包丁使ってむいて食べている母親がいます。
「アンタ、お腹いっぱいって言っていたじゃん」
「知らん。腹が減ったで柿があったで食べた」
介護が始まってから包丁なぞ使ったことがなかったはずですが、食に対する執念から包丁の保管場所も記憶の中から出てくるのでしょうか。記憶の引き出しは開かないはずなんですけどねぇ。そしてよく自分でむけたなぁと思います。柿をむくことは忘れてなかったんでしょうね。
最近は夜になるとお勝手に行ってゴソゴソと食べるものを探します。
「晩ごはん食べきれんって残したよね。それでもまだ食べるの?」
「知らん、腹が減った。あられかなんかないか?」
「アンタ一袋出すと半分以上食べるでしょ」
「ワシがそんなことするわけないだろ!」
するんだよねぇ。お勝手に置いておくとほぼ二日で一袋のエビせんべいが無くなっているんだよね・・・。すると娘が言いました。
「そのまんま置いておくアンタ(つぶやき・・父親だけど)がいかんわ。出すならタッパーに小分けして出しとけばいいんじゃないの?」
なるほどね。食べるのは仕方ないけどたくさん食べられない仕組みをコチラで作らないとねぇ。ということでえびせんべいはタッパーに少なめに入れてお勝手に置いておきました。残りの入ったえびせんの袋は見つからないところにしまっておきました。
今回は(も)娘から学びました。
ただ、包丁もわかるところに置いておかないようにしなければいけないのかなぁとも考えさせられました。それもこちらで出来る事ですからね。
では、皆様もお気楽に介護を。