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胆のう炎発症

こんにちは。
介護のつぶやきです。

20240930 15:53中京病院消化器内科から電話が入りました。

「(母親が)昨晩から熱が出て消化器内科で診察したところ胆のう炎を発症した様子です。すぐに命に関わるわけではありませんが、ウミがたまっていて深刻にになると他の臓器にも影響を及ぼす。外科手術は行わないませんが針を胆のうに刺して検査をする予定です」

脳梗塞が落ち着いてきてあまり状況の進展もなく後退もなく、あとどのくらい中京病院には居させてくれるんだろうと思っていた頃でした。母親についてはいままで聞いたことのない新たな病気の発症です。

以前叔父が胆のう炎を発症したときに「(胆のう)取ってしまったよ」と言われ、その後普通に生活していらっしゃったのでそこまで深刻な病気ではないのかな、と考えておりました。でも。叔父が発症したときは60代だったと思います。母親は91歳、なにが起こるかわかりません。来て欲しいとは言われませんでしたが、取るものもとりあえず病院に向かいました。

看護師さんに面会に来たと告げると

「あ、ただいま消化器内科の先生呼びますのでこちらでお待ち下さい」

あら~、またワタシ先生呼びつけちゃったの?ちょっとだけ説明を受けれれば良いかと思って伺っただけなのに。患者の家族から説明を求められたらドクターが答えるというルールでもあるのでしょうかね。そうこうしているうちにパソコン持って消化器内科の先生がお見えになりました。

「神経内科の先生から『熱もあってお腹を痛がる』という連絡をもらって調べてみたところ胆のう炎を発症していました。胆のうというのは肝臓の下についている袋で肝臓から胆汁が流れるのを溜めておく袋ですね。CTで見ると胆のうが膨らんで壁もむくんでいる状態です」

あら~。

「通常は胆のうは小さくしぼんで壁も薄いのですが、分厚くむくんでおります。このようにCTで見ると白っぽくモヤモヤっとしたものが見えると思いますが、これが胆泥(たんでい)というドロですね。そして石も含まれている可能性があります。そのドロや石が増えて感染を起こして胆のう炎という症状になったみたいです」

ドロが溜まるんだ。

「血液検査でCRPという値を調べると3日前までは1.7まで下がっていたのですが、現在は20と非常に高い値になっております」

その度合いは良くわかりませんが、かなり危険な値であろう事は想像できますね。治療はどのように行うのでしょうか?

「胆のう炎の治療には『手術』と『抗生剤の点滴』と中の膿を外に出してあげる『ドレナージ』という治療方法があります。その中でお母様は今までの状況を見て手術というのはあり得ないと思います」

高齢だから?まぁ、そうでしょうね。脳梗塞もありますからねぇ。

「抗生剤については肺炎に対する強力な薬を使っている最中の胆のう炎ですので、その薬を続けていくだけでは良くならないのであろう事が推測されます」

え、まだ肺炎の薬使っていたんだ。いったい今いくつの薬を使っているんだろうか?面会時間が短くなってそういう情報すら家族に伝わってこないんだよね。コレもコロナの影響かしらん。

「そこで『ドレナージ』という治療になります。『ドレナージ』は2種類あって1回細い針を刺して汚いモノを吸えるだけ吸って終了という方法。そしてもう1種類はプラスチックの管を胆のうに入れて、常に外に汚いモノが出せるようにするという方法です」

どっちも痛そうですね。

「後者の方が効果は高いのですが、お母様は認知機能衰えていて、管がお腹から出ていると違和感があって抜いてしまう恐れがあり危険ではないかと思われます。なので針を刺して取れるだけ取って針を抜くという治療を考えております」

まぁ、そうなりますわね。

「針を刺すことでいろいろなことが起こる可能性があります」

・血圧が下がる
・肝臓を通して針を刺すので肝臓が出血を起こす
・お腹の中で出血する
・胆汁が漏れてお腹の中でやけどして腹膜炎になる
・肺に針が刺さって気胸を起こす
・肺の中に血が溜まり血胸になる
・感染が強いと肺にも膿が溜まったりする
・針を刺した後に高熱が出ることがある
・針を刺した場所が感染を起こす可能性がある
・麻酔アレルギーが出ることがある

けっこういろいろリスクがありますね。

「そして胆のう炎の治療中は食事をすると胆のうが刺激されてしまって感染が悪化する可能性がありますので絶食となります。胆のう炎が落ち着いたら食事を再開して抗生剤も止めていきます。ただ、そのタイミングでぶり返す場合もあります」

完全な治療をするわけではないので致し方ないですね。

「長い目で見ると4割くらいの方が再発すると言われています。今回治ったとしても今後再発する可能性は充分にあります。それを予防するには手術しかないのですが・・・」

手術できないんでしょ。

「はい、なので繰り返す恐れがあるという事です」

治療はいつ行いますか?

「この後検査室で準備が整い次第ドレナージの治療を行います」

その治療に立会いは必要ですか?

「特別付き添いとかは必要ありません。連絡が取れるようにだけしておいて下さい」

はい、(来なくても良いと言われたくらいで)同意書は必要ないと伺っておりましたが。

「こちら書いて戴き看護師に渡して下さい」

(やっぱいるんかい。ホント来て良かったよ)
そうなると・・・転院とかまだ出来ませんね。

「胆のう炎が落ち着いてからになります。ただ、治ったとしてもこの先どのタイミングでぶり返すかわかりませんので、高熱が出たりしたときは胆のう炎が再発したかもしれないということを念頭に置いて下さい」

そのリスクがあるという事ですね。

「リスクで言えば、いま血液サラサラにする薬を使っています。ということは(今回の治療で)出血のリスクがあるという事です」

たしかに。

「でも、どちらを優先するかというと今回は胆のう炎の治療を優先するという事です」

どちらかを選べといわれたらそうなります。ホント致し方ないですね。

その後、治療は成功して転院の日を迎えることが出来ました。それにしてもお電話だけで済まさず伺って良かったです。詳しい話が伺えて同意書も書けたしね。

今度はこのブロックでまとめようと思っております。でも、自宅で介護している時よりも、いろいろなことが起きて経験値が急上昇している状態なので少し時間を頂きたい・・かな。

あせらずゆっくりと参りましょう。
介護のつぶやきでした。

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