脳梗塞の可能性アリ?復活の呪文は意外にも・・(書き下ろし) sono1
いつもの朝、母親に温野菜と牛乳とゴハンを出す。マグカップを持とうとするが輪っかに指が入らず持つことが出来ない。カップをなんとか持って口に牛乳を含んでもこぼす。
デイサービスの日なのでお迎えの方にたずねると「脳梗塞の可能性があります」と。とりあえず連れて行ってもらって状況確認お願いする。
朝2回計った時の熱は37.9度と36.3度。低い方を基準で連れて行ってもらいました。
16時半デイサービスから帰宅。右手と左手の握力を比べると明らかに右手の方が弱い。デイサービスでも両手を前に出すバランス立ちをやったら不安定だったとのコト。朝の状況が心配だったけど、オヤツにようかんとお茶を出すと普通にフォークを使い食べている。お茶もこぼす素振りはなく普通に湯飲み持って飲んでいる。でも、やっぱり心配だったので土曜の夕方ではあるがやっている病院を探す。休日診療所は電話がつながらなかった。
17時20分時間外診療をやっている中京病院に行く。駐車場工事中で第2駐車場から病院入り口まで約100m。駐車場まで車椅子借りてくれば良かったと思うも、とりあえず杖をつきながら一緒に歩いてもらう。母上様ホント申し訳ありませんでした。
入り口に車椅子があったのでお借りして時間外受付に向かう。この病院の診察券はないので保険証を渡すと「お電話頂きましたか?」と。「いえ、つながらなかったので」怪訝そうな表情されたけど淡々と。「そちらに問診票があるから書いて下さい」2種類の問診票があり、ひとつは発熱について。37.5度以上あったら発熱外来へと。コロナ対策とインフルエンザ対策でしょうね。ウソ言ってもいけないけど少しサバよんで「朝37.5度ありました」「あ、それでしたら右曲がったところに発熱外来の待合室があるのでそちらでお待ち下さい」「ウチの母親1月にコロナやっておりますよ」と言っても「発熱外来待合室に行って下さい」と言われたので仕方なく発熱外来待合室に。
しばらくすると看護婦さんが来て熱を測ってくれて「問題ありませんね」と。何度だかは教えてくれないけど。「問診票2枚目が書いてありませんね」「え”2枚目あったんですか、申し訳ありませんでした」「いえ、問題ありません」いや、問題でしょ。大きな病気など一般の診察でも聞かれる内容を答えて「そういえばこういったフツーに聞かれること問診票に無かったな」と。問題無ければそのままで参りましょ。
一度戻っていった看護師さんが帰ってきて「では、本人様は診察室へ行きます。付き添いの方は一般待合室でお待ち下さい」一般待合室ではワタシよりカナリご高齢とおぼしきお姉様が旅行の話やら買物の話でかなりやかましい。ケンカするわけにも注意するわけにもいかないので廊下に避難する。しばらくするとストレッチャーに乗った母親が通りがかり「今から検査に向かいます」部屋の中にいたら状況が分からなかったのでケガの功名でしょうか。
30分くらいたった頃呼ばれてストレッチャーに乗った母親の横で先生からお話を聞く。「検査の結果、血栓は見つかりませんでしたが、かなり血栓ができやすい体質みたいです。造影剤を入れた検査を行いたいのでサイン下さい」あ、さらに検査が続くのね。
サインをして待合室で待とうとしたのですが、ここでスマホの電池があと5%。「すみません、携帯のバッテリーが切れそうなので、近所ですから一度家に戻ってもう一度来ても良いでしょうか?」「先生に確認します」その後「今から造影剤の検査をやる間になにか起こるといけないので検査終了までお待ち下さい。終わったら20分ぐらいであれば行ってきて下さい」やっぱ検査はナニが起こるか分からないのね。
検査終了。「戻ってこられましたらここのインターホンでお知らせ下さい」ありがとうございます。家に帰るついでに母親のパンツの在庫が心配だったのでドラッグストアに寄りパンツ買いがてらワタシの胃袋を満たすパンを買う。そのパンをかじりながら自宅に戻りモバイルバッテリーを持って再度病院へ。黒糖ロールパンを二つ食べていたが、家内の時のように何時になるかわからないからもう一個口にして運転する。
インターホンを押すと診察室待合に案内されて「コチラでお待ち下さい」そこには『病院内の撮影及びSNS等のアップはご遠慮下さい』と。ま、そりゃそうでしょうね。なので今回のお話しでは院内の写真は一切ナシです。
先生から説明伺いました。
「色々検査しましたが、緊急に治療する必要はありません。脳に血がたまっていますが、これについては私は専門外ですので月曜日に脳外科の先生に聞いて下さい。あ、脳神経内科も行って下さい。そしてしきりに右腕が痛いとおっしゃっていたので整形外科も行って下さい」
とりあえず安心しましたが、月曜日に予約ナシで3科回るのね。本人は検査疲れでしょう、あまり元気がありません。現在19時30分、まだスーパーの開いている時間なので好きなモノを食べさせてあげたい。
「ナニが食べたい?」
「あんまり食いたくない」
「メジロ(穴子)買ってこようか」
「ええなぁ」
ということで母親を家に帰してからスーパー2軒回ったものの焼き穴子のお寿司は無く、それでも穴子の巻物を見つけたのでソレを買って来ました。喜ぶカナと思ったけど、あまり穴子のカタチをしていないので本人は嬉しそうではありません。
「まー、一個で腹いっぱいだで」
「えー、それでもあなたの好きなメジロ(穴子)だよー。もう一個食べてよ」
と言ったらシブシブですが食べてくれました。
今回長くてすみません。
さらに、後半に続きます。