見出し画像

鯖江の方からやってきて

たまご of イノベーターのおやゆびしゅうじです。
武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコースに絶賛通い中です。授業の一つ、クリエイティブリーダシップ特論・第3回(4月26日)で、鯖江市をフィールドにサービスデザイナーなどで活躍されている森一貴さんにお話しを伺いました。森さんは面白いことの社会・地域実装家という印象です。ぼくがめざしたい姿にかなり近くてめちゃめちゃときめきました。なんで森さんにこんなにときめいたかと改めて考えてみると、それは森さんが責任と無責任といった相対する極を縦横無尽に行き来できる多元性を備えているからかなあ、と気づきました。そんなことをつらつか書いていきますね。

クリエイティブリーダーシップ特論とは?

クリエイティブとビジネスを活用して実際に活躍されているいろいろな分野のゲスト講師を囲んで、参加者全員で議論を行う、という授業です。クリエイティブリーダーというだけあって、かなり寄った方(失礼(^ ^))が多く、毎回、すごい刺激を受けるんですよ。

森一貴さんはどんな方?

森さんは「社会に自由と寛容をつくる」をテーマに、鯖江に移住して面白いことを次々と地域に実装している方です。その一つが「RENEW」で鯖江を中心とした工房見学のイベントです。ぼくは鯖江と言えばメガネと思っていましたが、半径10km内に7つの産業が集積している街だそう。B2Bが主体の産業でC(消費者)に遠かったそうです。産地をエンパワメントする、持続可能な内発的動機をデザインするというテーマでRENEWを立ち上げたそうです。RENEWをきっかけに26個も工房が増えたそうです。素敵ですね。

もう一つ印象的な地域実装が「ゆるい移住」です。鯖江市に半年、家賃無料で移住できて、何をしてもいいって言うなんとも不思議なプロジェクトです。自分たちの生き方を自分たちで構築していくプロセスを作る、というコンセプトらしい。こういうゆるゆるな感じに色んな人を巻き込んでいってしまうことが素敵です。

森さんから教わったこと

森さんから教わったことで印象的だったことが「主客融解のデザイン」です。これは提供者と受けての客という二項対立のデザインを崩す、ということです。例として、友達の部屋のエアコンの温度を自分が勝手に変えられる状態、を挙げていました。ここからはぼくの私見ですが、大量生産・大量消費で仕事がどんどん分解されいき、その中で主客分離というコミュニケーションの格差・段差みたいなものが生じたんだと思うのですが、地域に新しい段差の少ないコミュニケーションを生んでいくためには主客融解のデザインは本当に大事だなあと感じます。この言葉、ぼくも使わせてもらおうかな(^ ^)

森さんの素敵なところ

クリエイティブリーダーシップ特論は基本はオンライン授業なのですが、森さんに市ヶ谷キャンパスにお越しいただいており、ぼくも授業の課題でキャンパスに行っていたのでラッキーなことに直接お話しできました。森さんの魅力はゆるさと責任、とか、賢さと幼稚さ、とか、そういう相対する極を包含してしまっている多元的な思想と行動にあるように感じました。

・責任を持って無責任なことをする
・まじめに怠惰な時を過ごす
・賢く幼稚なことをする
・高邁な思想を雑に実装する

ぼくの稚拙な文章では森さんの素敵なところが伝わりにくいと思って歌にしてみました。

それではまた来週! ババン・バ・バンバンバン♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?