高齢になったら大学病院より地域の町医者
第3章 ヨボヨボ老人と元気ハツラツ老人の分かれ道
高齢になったら大学病院より地域の町医者 115頁~
では、良い医者、良い病院を探すにはどうすればいいのか――。
私は高齢になったら大学病院より地域の経験豊富な町医者にかかることをおすすめします。
高齢者の治療に必要なのは、「臓器は診れども人は診ず」という臓器別診療ではなく、「この人には5つの疾患があるけれど、腎機能や肝機能も低下しているだろうから、優先すべき治療を踏まえて、服用する薬の数を減らそう」というように、患者の年齢や体調、臓器疾患を全部ひっくるめて診ることができる総合診察です。
高齢になったら大学病院より、身体全体の状態を把握してケアしてくれるような町医者で経験豊富な人に診てもらうほうが、よっぽど元気が保たれると思います。
と和田秀樹先生はおっしゃっています。
最後に私の考え方ですが、長年自分の心身とつきあってきて、自分のことを一番よく知っているのは自分です。
後期高齢者ともなれば、しっかりとした死生観、諦観をやしなって置くべきでしょう。
病気全般の智惠知識を生涯学習しながら、最終的な決断は、あくまでも自分です。
親・先祖から授かった大事な「機」、その処分方法の最終的ジャッジメントはしっかり自分で行うことが肝要です。
嬉しい限りです。今後ともよろしくお願いします。