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人間的甘さ
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今、府立図書館で借りたこの本を読んでいます。
その中で153ページ 5月18日 人間的甘さ より
卓れた方を「人生の師」として仰いだならば、もはやそれ以外に何物も不用かというと、そうは言えないのでありまして、その上さらに逆境の試練が必要だと思いますが、それは一たい何故でしょうか。
われわれ人間は、その素質がいかにリッパであり、如何に人生の指導者たる師がリッパな人であっても、それだけでは、いわばハガネを火で熱したというだけであって、それをさらに金槌で徹底的にたたいて鍛えなければ、リッパな刀にはならぬのと同様であります。
同様にわれわれ人間も、現実の逆境によって、鍛えに鍛えられて、自分の素質の中に混じっている色んな不純物が徹底的に取り除かれなければならぬわけであります。
それは、人間は苦労することによって、この世の中の厳しさが分かるということでありまして、それは言いかえますと、人間の甘さが除かれるということでもあります。
私も30代の頃の話ですが、ヤクザが絡んだ用地買収案件の解決に際し、間に入った「信頼のおける人」が、私一人で対応してくれとの注文。
無理難題が多々あったが、案件解決後、「信頼のおける人」から、「抵当権を抹消した登記簿」を取りに来てくれと連絡があった。
*腹をくくる *まな板の鯉 *必要最小限の人間で *度胸
余談:「信頼のおける人」とは一生のお付き合いとなっている(笑)。
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