大阪商業大学比較地域研究所国際シンポジウム
日本の社会を支える「外国人人財」
――「選ばれ続ける日本」に向けて――
というシンポジウムに参加してきました。
午後2時から始まり、10分間の休憩を挟み、午後5時まで大変有意義な時間を過ごすことができあました。
基調講演
持続可能な社会の実現に向けて「外国人人財」の受け入れ
ノートルダム清心女子大学 文学部教授 二階堂 祐子氏
最後にお話されましたが、
「外国人財」に「選ばれ続ける」ために
【地域社会の担い手としての外国人財】
・どの国・社会で就労するかを決めるのは、アジアの国々の人たち
⇒外国人財に「選ばれない」地域社会の担い手を失うという危機感が必要
・外国人財の送り出し・社会への視点
⇒受け入れ社会と送り出し社会がWin-Winの関係を形成するにはどうすれ
よいかを検討する
・ともに地域社会を担う仲間としての外国人財
⇒「私とミャンマーのことを聴いてくれて、ありがとう」
⇒自分とは異なる環境で生きてきた人々への関心や想像力が求められる
(感想)
誠意ある人との接触、誠意ある多様なフィールドワークから生まれてくる言葉でした。
シンポジウム
介護分野におけるベトナムへの技能移転の課題と可能性
静岡大学 国際連携推進機構 講師 比留間 洋一氏
ベトナムも近い将来日本の人口構造への移行が考えられる。
日本で培った能力をベトナムで将来生かそうという人財のお話など
国境を守る力
――インドネシア人漁業技能実習生の離島生活
奈良女子大学 博士後期課程 生活環境科学専攻 華 爽 氏
漁獲量の減少、従事者の減少、ましてや離島での操業、
都会に生活しているとまったく感じることが出来ない現状を知りました。
外国人施策の「これまで」と「これから」
――岡山県美作市の事例をもとに――
岡山県美作市役所 営業課 会計年度任用職員 レ・コン・ヴォン 氏
ベトナムとの親善友好が著しい美作市におけるベトナム青年の仕事ぶりなどが報告された。
生産人口の減少が著しい日本社会、とにかく人がいないことには、社会は成り立たない。
日本社会がもっともっと真剣に考え、取り組んでいいかなけらばならない課題が議論されたすばらしいシンポジウムでした。