学校法人樟蔭学園 樟徳館
今日の午前中、学校法人樟蔭学園 樟徳館を見学し、御財印をいただいてきました。
樟徳館は、材木商の傍ら大正4年に森平汽船会社を興し、さらに大正6年には樟蔭高等女学校(現学校法人樟蔭学園)を設立した森 平蔵が、私邸として昭和初期に建築したものです。
この場所は、元々は帝国キネマ映画の長瀬撮影所があった場所で、昭和5年に消失した後、森 平蔵がその跡地を入手しました。
建物の外観は全て和風とばっていますが、内部には和洋折衷の意匠が混在している点に特色がみられます。
またその建築にあたっては、全国各地から銘木が蒐集され、隣地には原木から製材するための専用の製材所が設けられました。
木造二階建ての母屋は関西で最高といわれる松普請、仏間や納戸は杉や檜の銘木で普請されるなど、大阪有数の木材業者であった森 平蔵の気に対するこだわりがひしひしと伝わって参ります。
昭和7年頃からの構想の時期を入れると、昭和14年の完成までに実に7年の歳月を費やした建物で、和洋折衷・大正モダンの香り漂う住居です。
この建物は、森 平蔵が昭和35年に享年85歳で亡くなった後、遺志により樟蔭学園に寄贈され、「樟徳館」と命名されました。
「パンフレットから引用」
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