【賞味期限】の闇!?フードロスとのせめぎあいで見えてくるかもしれない日本の問題を考える話

どうも、最近ちょっと涼しいなと感じ始めて周囲を見回したら長袖を着始めていることに驚愕しているスタッフKです。一般の方との体感温度の差を文字通り肌で感じています。

さて前回少し最後に触れましたが、食品に表示されている

【賞味期限】
【消費期限】

に関しまして。

この位の違いは流石の私でも知ってます。

賞味期限は所謂『おいしく食べられる期限』
消費期限は所謂『安全に食べられる期限』

であると。

つまり消費期限を過ぎたら品質の保証はしないしもし食べて何かあっても知らんですよ、というタイムリミットなのに対し、
賞味期限は結構曖昧模糊ですよね。

はたらくくるまを歌っているのはのこいのこ。特に関係ありません。

実はこれ、表示の義務付けが成されたのは1995年の事。
それまでは製造年月日だけで良かったみたいなんですね。

ちなみにレトロな商品を扱うお店に行ったりすると、1986年頃に発売されて未開封のままのビックリマンチョコが【当時物】として売られています。
中身どうなっているんでしょうね。

小池〇平やダル〇ッシュと同い年というのは食品としてどうなのか。

勿論開けて食べようなんて思っちゃいけませんし開けた時点で価値は0円になっちゃいますが、まさか37年物の熟成されたウェハースチョコを食べようなんて方もいらっしゃらないでしょう。

この【安全】な消費期限と【美味】な賞味期限の境目なのですが、
どうやらガイドライン的には5日前後との事。
勿論保存環境で大きく変動するとは思いますが。

そして意外な事ではありますが、賞味期限の切れた食品を売ることは違法ではないのですね。
だから当時物のビックリマンチョコを売っても問題にはならないのです。
ただ、それを食べて何か大きなトラブルが起きた場合は販売元と消費者どちらにも責任が生じるようです。痛み分けといったところでしょうか。

そしてこの食品表示に関するルールですが、実は世界的に明確な基準は設けられていません。当然と言えば当然ですが、賞味期限と消費期限の概念はあります。しかしその基準はそれぞれの国ごとに少しずつ違うようです。

輸入した食品を見ると【日本での賞味期限】と【販売元の国での賞味期限】のふたつが同時に表示されていることもあるようです。どちらの基準に従うのかはその人次第、買い手に委ねられるという事でしょうか。

そして近年、イギリスではフードロス対策の一環として一部の食品に対し、消費期限ではなく賞味期限を表示し、尚且つさらに一部の食材系商品に対して賞味期限すら表示を撤廃する動きが見られたという事です。

その理由はかいつまんで書けば

【『思い込み』からくるフードロスを減らす】

という流れが生まれているからとの事。うそーん。

実際、食品に関しては【においをかいで確かめろ】という原始古来からある確認を推奨するという、原点回帰としか言いようがない方法が挙げられていました。風邪気味の人や鼻炎の人のお腹が危ない気もしますが。

これは果たしてどういうことかと申しますと、詳細は引用先にも書かれておりますが、”どっちが古いか”賞味期限のブラインドテストを行った際に、2択にも拘らずその正解率は39%だったとの事。つまり、賞味期限が来たから捨てよう、という流れに歯止めをかけるには賞味期限という数値の目安を無くすこと、という結論が出たからに他なりません。

まあ私も納豆が3日くらい過ぎても食べますし、牛乳も中でチーズが出来てない限りは飲めますが、確かに日付には結構惑わされます。賞味期限が近くてもしっかり常温保存できてればあまり焦らなくてもいいし、逆に真夏の密室に2日ほど忘れて放置・・・じゃない保管した豆腐なんかは食べちゃいけませんよね。大事なのは自分自身の感覚であるという事です。

にも拘らず、日本の小売店では賞味期限が近い食品、もしくは消費期限当日の食品は廃棄に回されることも未だに多いそうです。
これ実は消費期限と賞味期限とは別に【販売期限】を独自に設定することで、商品の潤滑な入れ替えを行うという建前のもと、大量に仕入れて大量に廃棄を生む結果をもたらしているようなのですね。
しかも賞味期限に関しては、実態より少し早めに設定することで販売し、流通の増大を促しているケースもあるのだとか。あくまで噂の領域を出ませんが。

日本の食料自給率は令和4年度時点で38%しかありません。
いつまでも【飽食の時代】に胡坐を掻いているだけではまずいことになるかも知れません。いえ、実際円安の進行で既にまずいことになっています。現政権の無策によって食品の全体的な値上げは進み、私たちの財布はどんどんやせ細っていくばかりです。

ですから皆さん、私のように脂肪を一杯溜め込んで来るべき時代に備えましょう。その時代が来る前に私の時代が終わる可能性もありますがね!てへぺろ!