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「自分の目標」
去年11月「全日本剣道選手権大会」が
テレビで放送され、私は高校生の時に
剣道部だったこともあり、
懐かしく見ていました。
決勝戦は、愛媛県代表と
東京都代表の対戦でしたが、
この両選手があまりにも
対照的な対戦ぶりの試合でした。
東京の選手は打ち負かす攻撃的な剣道。
愛媛の選手は姿勢が綺麗で隙がなく、
勝ち急がない剣道で、
丁寧に練習してきたことを思わせる、
本当に綺麗な剣さばきでした。
テレビの解説者が
優勝した愛媛の選手のことを
「この選手は前評判もいつも良いので、
いつここまで上がってくるのかと思っていました」
と言っていましたが
私は、その選手が優勝することに
執着しているように見えないし、
そこが、実に力が抜けていて
カッコいいと思い、
愛媛の選手の剣道に
気持ちが入ってしまいました。
スポーツを始めると、
勝つことや良いタイムを出すことなど
一定の成果を求めたり、
期待されたりもします。
でも、自分がそのスポーツが好きで、
もっと上手くなりたい、
もっと知りたいと思ってする方が
私は好きです。
愛媛の選手は後者の様な気がしました。
きっと私のやってきた剣道と似ていて、
高校の楽しかった部活の事を思い出して、
親近感が湧いたのだと思います。
私の高校時代の剣道は勝つことが
一番の目標ではありませんでした。
『歳を重ねても腰が曲がらない様に』
というのが顧問の口癖でした。
なので、姿勢を重視した、
一つの技を丁寧に丁寧に繰り返す指導でした。
毎日使う防具の手入れも
熱心に教えてくれました。
飽きっぽい私が高校3年間
剣道をやれたのも、
その面白さを伝えてくれた
顧問の先生の影響が大きかったと思います。
結果、徐々に私の高校も剣道で
上位に名を連ねるようになっていきました。
テレビでの決勝試合を見てから、
また剣道がやりたくなって、
竹刀がないのでダンベルを持って
素振りをしています。
高校時代の様な剣道は出来ないけれど、
今の自分に合った剣道が
出来たら良いなと思います。
そして、私も自分の好きなことを
自分の言葉や行動で伝えられる人になりたいです。
まきちゃん