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人生を台無しにする「依存」から抜け出すための視点 -幸せを運ぶ物知りおばけ 第5話-
極めてストレスフルな日本社会において、自覚症状があるかないかは別にしても、多くの方がストレスを緩和させるため何かに『依存』しているはずです。
「アルコール」や「煙草」や「甘いもの」といった物質的な依存。
「ギャンブル」や「SNS」といった行動・習慣的な依存。
「スピリチュアル」や「陰謀論」にハマるのも依存といえるでしょう。
あたなも身に覚えがあるのではないでしょうか?
説明するまでもありませんが、依存というものは努力や根性だけで抜け出すことは困難です。
そして強度な依存の放置は貴重な人生を台無しにする可能性すらあります。
こんなことを書く怖がる方もいらっしゃるかもしれませんが、その性質を知ることで依存をある程度コントロールすることは可能だと捉えています。
このnoteでは、わたしの実際の経験則に基づいた依存から抜け出すためのヒントをお伝えします。
ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
【読み進めていただく前の注意事項】
今回お伝えする内容は、現代社会において依存と向き合う上で認知しておいた方がよい情報だという自負はあります。
しかしながら今回の情報のみでの確実な依存の克服を保証はいたしかねますこと、予めご了承ください。
当然ながら個人差もあります。ご自身の依存の症状に不安を覚える方は、信頼できる専門家の指示を仰ぐことをおすすめいたします。
加えて、わたしの経験則からの助言になりますが、スピリチュアル系のヒーラーやカウンセラーに相談を持ちかける際は、十分お気をつけください。
専門的な知見を全く持ち合わせていない場合が往々にしてあり、症状が改善しないどころか悪化する場合もあります。
依存を生み出す要因「ドーパミン」の存在を知る
依存の要因のひとつに神経伝達物質のひとつである「ドーパミン」の関与が上げられます。
快感や幸福感などを感じる要因となっている「ドーパミン」は快楽物質とも言われ、生きていく上で極めて重要な役割を担っています。
分泌されることで、やる気や快楽などをもたらす働きがあります。何かの行動に対してのワクワクした気持を感じるのは、ドーパミンが分泌されるが故です。
「ドーパミン」がもたらす快楽が報酬となっているため、人はそれを得ようとやる気を出したり努力ができるとも言えます。
察しのよい方は「ドーパミン」の分泌を過剰に求めることが依存の要因だと思われたのではないでしょうか?
例えばアルコールに依存している方は、好きなお酒を飲むことによってドーパミンが分泌され快楽を得ることができる。
そのことを体感した本人は、またドーパミンを分泌させ快楽を得るためにお酒を欲する。
もちろん、お酒を飲んだ際に「ドーパミンが出てる~」と認知している人は殆どいないと思いますが。
「ドーパミン」の分泌を求めるが故に、そのトリガーとなる物質や行動に依存していく・・・。
誰もが納得しそうな非常にわかりやすい「依存」のロジックに見えます。
ですが、実際はそう簡単な話ではないのです。
そもそも「ドーパミン」は快楽物質ではない可能性があるからです。
そこに依存から抜け出すひとつの示唆があると、わたしは捉えるのです。
「ドーパミン」は快楽物質ではない?
最近の脳科学の研究では「ドーパミン」は快楽物質ではないとも言われています。
この点について明確な出典が出せず恐縮ですが、詳しく知りたい方は、ジョージワシントン大学の精神医学・行動科学部教授のダニエル・Z・リーバーマンさんという方の著書「もっと! : 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学」を読んでみてください。
結論、
「ドーパミン」の本質は期待物質です。
「ん?どゆこと?」
と思った方が殆どだと思いますので例を挙げて説明します。
「仕事終わりにビールを飲んだ時、めちゃくちゃに美味しかった。」
お酒を飲まない方は甘いものに置き換えてもOKです。
このような経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
この行動(ビールを飲むこと)による結果が、予測した期待を上回る(めちゃうちゃ美味しかった)という予測した報酬と得れた報酬の誤差を、
報酬予測誤差
といいます。
この報酬予測誤差を強く感じた時に「ドーパミン」が分泌されるのです。
その報酬予測誤差を感じるため、同じ物質や行動を求めるのです。
これが依存の正体のひとつの側面です。
「なんだ結局、ビールを飲んでドーパミンが出てるのと一緒じゃん。」
と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、その性質が全く異なります。
報酬予測誤差の怖いところは、実際にビールがめっちゃ美味しくなくても、その期待値だけでドーパミンが分泌され、それによってビールを飲むというモチベートがかかってしまうところにあります。
もう少しわかりやすく書きます。
従来のドーパミン=快楽物質が分泌されると仮定して依存の関係を元にすれば、
ビールを飲むと美味しい(ドーパミン=快楽物質が分泌)
↓
またビールが飲みたくなる
↓
ビールを飲んだがあまり美味しくない(ドーパミン=快楽物質が分泌されない)
↓
再度ビールを飲もうというモチベートはかかりにくい
↓
依存は生まれにくい
というロジックが成り立つのですが、ドーパミン=報酬誤差と仮定すると、
幾度かビールをトリガーに報酬誤差が起こっている
↓
ビールを飲んだ時の記憶を思い出し報酬誤差が起こる(ドーパミン=期待物質が分泌)
↓
ビールを飲むことへのモチベートがかかる
↓
ビールを飲んだがあまり美味しくない
↓
ビールが美味しい美味しくないに関わらず、報酬誤差の記憶があるので、またビールが飲みたくなる(ドーパミン=期待物質が分泌)
↓
ビールを飲むことへのモチベートがかかる
↓
依存の出来上がり
です。
もっと簡潔に表現すれば、
人は結果に対して快楽を感じるのではなく、未来の期待値に対して快楽を感じているのです。
そこまで分かったのはいいとして、ではどうしたら依存から抜け出せるのでしょうか。
↓ここから先は追記です↓
1月8日(水)より有料noteにする予定ですので、お早めに読んでいただき、お早めにわたしをフォローし、お早めにスキをしておいてください。
自分がドーパミンに支配されていることを認識する
スピリチュアルや陰謀論に依存してしまうのも、このロジックです。
例えば、老後の資金が心配だった方が、
「光の勢力が闇の勢力に打ち勝ち、資本主義社会が終焉を迎え、働かなくてもよい世界が待っている。」
という情報を得たとします。
この情報(報酬)を得た時点で、報酬誤差が起こります。
老後の資金が心配という未来の報酬(この場合は不安という負の報酬)を大きく上回る報酬を得られたという報酬誤差が発生したことによりドーパミンが分泌され快楽を得ます。
そのため、また同じような情報を得られる機会に遭遇するたびに報酬誤差が発生しやすくなり、その情報源、スピリチュアルや陰謀論に依存していくことになります。
しつこいようですが、依存の大きな要因が報酬予測誤差によって分泌されるドーパミン、それによってもたらされる快楽なのです。
依存という問題に関わらず、わたしたちの人生はドーパミンの支配下に置かれているといっても過言ではありません。
ですが、ここで朗報があります。
すでにあなたはドーパミンの支配から逃れる準備ができています。
あなたはドーパミンがどのようなタイミングで分泌されるかを認識し、その支配下に置かれているという自覚を持ったからです。
この認識と自覚こそが、依存を抜け出すための第一歩となるのです。
自分の身に起こっている現象が、どのようなロジックで発動しているのかという認知、そしてそれを客観的に自覚している状態は、依存から抜け出しやすい精神、思考状態だからです。
なにかに依存している、行動の制御ができないと自認できた際に、
「今、自分が依存による行動をとっているは、ドーパミンという神経伝達物質の過剰分泌によるものであり、自分の意思ではないのだから少し冷静になろう。」
という自己対話(セルフトーク)が可能になります。
※もちろん、言い方は自由です。
個人差があるのは当然ですが、今ままでは制御ができなかった事象が、言語化されたことで制御可能になる感覚を覚えていただけると思います。
事象の言語化は、言語コミュニケーションを無意識レベルで行っている現代人にとって極めて重要なファクターとなります。
また、このロジックを理解することで無意味な根性論で、依存を制圧しようとすることもなくなります。
加えて、根性論で結果が出せなかった時の自己嫌悪感に苛まされることがなくなるという副次的な効果も得られます。
わたしは、この認識と自覚を持つことで、長年吸ってきた中毒性が高いといわれる煙草をなんの禁断症状もなくやめることができました。
ちなみに、スピリチュアルの手放しワークや、ブロック解除のワークで、煙草をやめようと試みたこともありますが、全く持って効果はありませんでした。
スピリチュアルのノウハウが役に立たない理由
わたしの煙草の事例に限らず、多くのスピリチュアルのノウハウやワークは、到底役に立たないものと断言をせざるを得ません。
理由は下記の通りです。
人の行動の制御に大きく関わる神経伝達物質の働きをまるで考慮していない。
現代人にとって極めて重要である言語化という要素を無視しているものがほとんど。
結果的に、エネルギーワークのような抽象的なノウハウばかりが氾濫している。
スピリチュアルの情報配信をしている方々の知識レベルが極めて低い方が多い
あくまでわたしの体感値でですが、多くのスピリチュアル情報者の方の知識レベルは、今回のnoteで素人のわたしがお伝えしたことすら説明できないと思います。
実際にわたしがお話を聞いてきたスピリチュアルの先生方から、この手のお話を聞いたことがありません。
おかげさまで、自分で学び自分で煙草をやめるまでに至れました。
ありがとうございます。
今回のnoteはここまでです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
ご自身の状態の言語化による認識と自覚を活用が、依存から抜け出す一助になれば幸いです。
最後にとっておきのお知らせです
今回の知識を応用することによって、
スピリチュアル界隈にて曖昧模糊とした「引き寄せ」というものを起こす可能性を飛躍的にあげることができます。
その方法を、今後リリース予定の有料note
『超引き寄せ論』
にてお伝えしていきます。
無責任なスピリチュアリストでは語れない「引き寄せ」の真実について言及します。
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それでは、あらためて最後まで読んでいただいてありがとうございました。
スキをいただけると、わたしのドーパミンの分泌量が増えますので、ぜひよろしくお願いいたします。
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