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#3.南のとある島

「みんな観光に来ても”南のとある島”ってSNSにあげるから
ぜんぜん宣伝にならないんだよ」

南のとある島こと、沖永良部島でその話を聞いたとき
地元のガイドさんは困ったような口調とは裏腹に
少し誇らしげな表情をしていた。

沖永良部島は鹿児島県の奄美群島に属し
1周約60kmの本州より沖縄に近い南の島です。
入島手段が限られており日々行き来出来る人数は限られている為、
あまり観光地化されていません。

空の色が濃く映し出された海、
生み出す造形に圧倒される鍾乳洞も心惹かれる点ですが
自然の豊かさ以上に島在住の方との交流は大きな魅力です。

私自身、たまたま立ち寄ったガソリンスタンドで
「(沖永良部島に)来てくれてありがとう」と声をかけて頂いたり、
「これ持っていきなさい」と島のおやつをもらったり、
あちこちでお話する機会に多く恵まれました。

ここまで温かく迎え入れてくれる場所を守っていきたい。
輝く海と温かい島の人たちの暮らしを壊したくない、
そんな気持ちが南のとある島という名前に込められている。

そう思うと、話を聞いたときの誇らしげな表情に
少し理由がついた気がしました。


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