傷跡
傷は簡単には癒えない
そして、治ったとしてもその傷跡は残る
傷が治ったふりをしていても心は正直だ
笑顔を振り撒いていても心は苦しく泣いている
そして傷をぶり返したり
まんまと傷口に塩を塗られることだってある
その度に、苦しくなり
許せない気持ち、憎悪でいっぱいになる
そしてこの傷が
未だに癒えていないことに絶望し
赦せない自分に絶望するのだ
しかしイエス様は、十字架の傷跡が癒えた状態で
私たちを赦し愛されたのではない
傷が癒えていない状態で私たちを愛された
だから傷を持っても、赦せなくても
なお愛するのだ
傷が痛んでも、苦しくても、
悔しくても、辛くても
その傷を持って涙を流しながら人を愛するとき
本当の意味でその傷から解放され
癒されていくのだと思う
イエス様のように
この傷を持って愛そう
そしてどうか傷を負った私たちを
癒してくださいと切に祈る