【詩】ささやかな
おとぎばなしはガムみたいで
味がしなくなったら
吐き出してしまえる
ハッピーエンドのその先は
知る由もない知りたくもない
王子様と結ばれた幸せそうなお姫様
数々の困難が恋をいっそう燃え上がらせ
物語は幕を閉じる
でも
恋が終わっても
物語が終わっても
当然のように明日はやってくる
世界は終わりのない毎日に溢れてる
二人の関係は
二人の毎日は
とめどなく変わり続けていく
ささやかな物語が欲しい
ささやかな毎日が欲しい
いつかは終えなければならなくても
少しずつ薪をくべて
弛まずに火を灯すような
それはとてもささやかな
物語を生きていきたい
貴重な時間をいただきありがとうございます。コメントが何よりの励みになります。いただいた時間に恥じぬよう、文章を綴っていきたいと思います。