子どもの自発的行動は「正の強化子」で決まる
「強化子」って何?
子どもに「勉強しなさい」「早くしなさい」
「塾へ行く時間よ」「宿題はやったの?」
などと、日々口うるさく指示を出していませんか?
お母さんが言いたくなる気持ちも分かります(笑)
しかし、これは親が子どもの【自発的行動】を
育ててこなかった結果だと気づいていますか?
子どもに言われなくてもできる子になって
もらいたいのなら、真剣に読んでくださいね。
子どもの【自発的行動】を増やすカギは、
「正の強化子」を意識させることなんです!
「強化子」とは何かといいますと・・・
「強化子」=【自発的行動】を増加させる”刺激”
を指します。
「正の強化子」と「負の強化子」
子どもに自発的な行動を促すために欠かせないのは
親が日頃から「子どもを認め、的確なほめ言葉」を
かけることです。
この「強化子」には
罰による「負の強化子」と
報酬による「正の強化子」があります。
報酬というのは、親がご褒美をあげればよい、
と言っているのではありません!
前回申し上げたように、『取引』は絶対に
やめてください!
(正の強化子の例)
・今日のドリルの課題が全部終わったら、
1時間ゲームができるから頑張ろう!
・朝が苦手で起きられず、毎日ギリギリの
時間に出社する会社員が、出社前に駅前の
コーヒーショップで美味しいモーニングを
食べることを楽しみにした日から、朝が
苦手ではなくなった。
・勉強をなかなか始めない子どもに対して
「この勉強が終わったら、一緒に映画のDVD
を観ようね」とか
「美味しいケーキを買いに行こうよ」
これらの「正の強化子」は”美味しい餌で子ども
を釣る”のとは意味が違います。
【頑張れば楽しいことが待っている】ということ
を実体験させてそのセンスを身に付けさせること
なのです。
これに対して「負の強化子」は、
『これをしないとダメになる』
『ガミガミ叱られる』
『志望高校に入れない』
『罰則が与えられる』
のように、嫌なことを連想させて
《やる気》を失わせていく”刺激”です。
親に意識してほしいこと
「正の強化子」が積極的に提案されて
育った子どもは、ちょっと頑張らなくては
いけない時には、「正の強化子」を自分で
見つければいいということに気づき、
それを『習慣化』していくことができます。
「これをしないとダメになってしまうんだ」
と「負の強化子」しか身についていない子どもは
生きるのがしんどくなります。
これをしたら、こんなにいいことが待っている!
という楽しみを自分で見つけられる子どもが、
自発的行動を増やしていけるのです。
親は、子どもに対してマイナスの言葉かけや
嫌な結果につながる連想をさせる言葉かけを
しないでください。
頑張ったらよいことが待っている。
この体験は子どもの伸びしろを大きくします。
幸せな人生を送ることに繋がっていきます。
今から、今日からでも全然遅くありません。
大人だって、「生き直し」ていけますよ!
朝が苦手な大人にも、仕事から逃げ出したい
お父さんにも「正の強化子」は有効です。
今日の記事が参考になって、みなさんが少しでも
生きづらさから解放されることを願っています。
記事を最後まで読んでくださってありがとう
ございました。
みなさんのご家庭に幸せなシャワーが降り注ぎ
ますように。
YUME-IQ 池永宮代子