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親子二世代だからこそ思う今日本のインターナショナルスクールに子供を通わせることの意義と是非

はじめに
少し前になるが、ボストンコンサルティンググループが金融庁に 「日本及び主要国におけるインター ナショナルスクールに関する調査」というレポートを提出している。日本においては「高度外国人材が期待通りの教育内容/水準の学校に子弟を通わせられていないという問題」があり、「高度外国人人材を呼び込むためにその子弟の教育環境を制度・予算変更を伴う抜本的な対策をすることで充実させること」を中長期の改善策としている。

高度外国人人材の呼び込みにこのような課題があるのであれば、我々日本人はどうなのだろうか。20年前に東京のインターナショナルスクール(以下、インターという)を卒業し現在子供二人を同じく東京のインターに通わせている私は、上の子が中学入学が近づく中このままインターに通わせるか中学受験を経て日本の学校に進学させるか悩んでいるが、その理由がまさにこの調査が「3つの表面上の課題」としているうちの二つの「質・実績に優れたトップ校が少なく、混在型のインターに通うことになってしまう」 と「 日本人子弟にも対応が必要である混在型のインターにおいて、教育水準が低い/合っていない」だ。

この課題ならびに東京のインターに子供を通わせる意味と是非について日本人としてどう捉えるかについて、自身がインターに通っていた当時との比較も加え、自分なりの視点で論じてみようと思う。最近のインターブームについて書かれた記事は散見するが今と昔を比較した記事や調査に言及されたものを読んだことはあまり無いので、子供をインターに通わせる(もしくは通わせている)ことについて迷われている方々の参考に少しでもなれば幸いである。

目次
1. 日本のインターの費用対効果とリスク対効果
2. グローバル系私立中高一貫校と国内インターの比較
3. 日本人にとっての国内インターの魅力

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