至福の時

子育てをしていると、究極の話、毎秒が至福の時であるのだけれど、まぁ現実はそうでもない。人間だもの、仕方がない。それでも、私が胸を張って言える至福の時、それは娘と過ごす朝と夜の時間。

早朝、娘はだいたい5時から6時の間に起きる。家族4人同じ部屋で寝てるので、また寝ている息子と旦那の男チームを起こさないように、私は娘と一緒にリビングのソファでゴロゴロする。このゴロゴロが、至福!私とのゴロゴロは、大抵私の顔と娘の顔や頭がピタッとくっついているのだけど、その間何回も私の方に顔を向けてパカッと口を開けて笑ってる。私はまだ眠くてぼんやりとした笑顔で笑い返す。娘は何度かむくっと起き上がり、私の体に手を乗せたり、その乗せた手で私の体をさすったりする。そしてまたパタッと倒れ込み、私とピタッとくっついてパカッと笑う。この朝のゴロゴロは、ほとんど無言。静かな空気が、尚更幸福感を増してくれる。そしてこの時間に飽きてくると、初めて声を出してぐずる。これで、ぼんやりした頭でふわふわと至福を味わっていた私は、現実に引き戻される。朝一番に、幸せをチャージしてもらうのだ。

夜の至福は、寝かし付けの時間。大体朝のゴロゴロと同じように、顔や体をピタッとくっつけて来て笑顔。ここ最近は、ハイハイで徘徊しては私の元に戻って来て、ピタッとくっついてパカッと笑う。顔を撫でてくれる時もあるけど、ここ最近は人指し指で目刺ししてくるので油断できない。それでも、ピタッとくっついている時の温かな体と、パカッと笑う顔に一日の疲れを充分に癒してもらっている。ここでまた、幸せのチャージ。

この朝と夜の至福の時間は、もうあと少ししたら娘の成長と共に消えてしまう。息子が今の娘と同じぐらいだった頃も、この朝と夜の時間は至福だった。息子とはもう、こんな風に過ごさないから、娘とのこの時間は懐かしさも感じられる本当に至福の時。あともう少し、毎日のこの時間を楽しめる幸せを噛みしめて、ため息ついたり怒ったりの感情を癒していこう。

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