食べる

母は毎日嬉しい悲鳴を上げている。息子も娘も、たくさんたくさん食べてくれるから。時々、えー!まぁだ食べるの???と呆れたように言ってしまうほど、二人は良く食べる。目を丸くして無我夢中で食べる姿は、愛おしいを通り越して、おい、落ち着け、と滑稽に見える。

娘はこの夏に、幼稚園に通い始める。その頃には自分でスプーンを持って食べれた方がいいな、と思い、今ちょっと訓練中。最初の2、3日はスプーンを握ってくれたので、そのスプーンにごはんを乗せてあげると、自分で口に運んで食べてくれた。さすが食べるの好きな子、使い方をよくわかってらっしゃる、と喜んだ次の日から、スプーンを持たなくなってしまった。代わりに手づかみ。手づかみだと、当然ながら食べるスピードが全然違う。そのスピード感がいいんだろうね、もうスプーンには見向きもしなくなっちゃった。

息子は手づかみ食べをした時期がなかった。そろそろスプーンを握らせよう、という頃、ごはんを乗せたスプーンをお皿に置くと自分で食べてくれ、その後元の場所にちゃんと戻してくれた。顔も手も床も、ほとんど汚すことなく食べてくれる子だった。少し大きくなった今も上手に食べてくれてはいるけれど、右手にスプーンを持って左手で手づかみで食べるスタイルが定着しつつあるのは・・・なんでだろうか・・・

何はともあれ、よく食べてくれるのはとても嬉しい。食べることは生きること。生きる手段のひとつをちゃんと身につけてくれたことに、安心感も覚える母でした。

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