ひとり+ふたり
月曜日、子供らは元気に幼稚園に行った。二人とも幼稚園が大好きで、有り難いことに「行きたくない」と泣き叫んだりしがみつかれた事がない。毎朝、教室に走って入っていく。ほんとに、有り難い。
2021年、時はコロナ禍。今、幼稚園に通えるのは完全に「元気」な子供だけ。ちょっとでも風邪症状(咳や鼻水)があったらお休みしなければいけない。朝元気に登園しても、風邪症状が出てきたら電話がかかって来て引き取りに行かなければならない。そして、症状が治まってから48時間は自宅待機だ。これは厳しい・・・でも、今は有事、コロナ禍なのだから仕方がない。
昼前、幼稚園から電話がかかってきた・・・娘のクラスからだ。今や幼稚園からの電話ほど出たくないものはないかもしれない・・・案の情、娘を引き取りに来てくれ、との事。朝ごはんを食べ過ぎたのか、吐いてしまったらしい。週明けで、さぁ仕事に精出すぞ、と張り切った矢先だ・・・しかもコロナの為、元気モリモリの息子も引き取らなくちゃならない・・・
そんなわけで、自宅にて母ひとり+子二人で夕方5時までどう過ごそうか、そのことで頭がいっぱい。幸いにも娘は気持ち悪そうでもなく、至って元気。息子はもちろん元気モリモリ。外は、降り積もった雪に雨が降った後(のち)に固まった、雪と氷の合いの子、つまりはツルツルと滑るので、とにかく歩くの大好きな2歳児とわちゃわちゃギャーギャー遊ぶ4歳児を一人で見ながら遊ぶにはちょっと危険。家の中で午後いっぱいを過ごさなきゃいけないというのは、この年齢の子を持つ親なら至難の業。テレビだけで時間は潰したくないし、この兄妹は立派に喧嘩もするからどうやって母ひとりと子二人で遊ぼうか・・・
しかし、何てことはない。この兄妹、今日は随分と仲良く二人で遊んでる。兄の好きな電車や車のおもちゃで一緒に遊んだり、お互いが一人遊びしたり。どっちかが母と遊んだり、三人で遊んだり。大きな争い事無く遊べてる。その内、息子が「見て見て!」と小さな台の上からジャンプして遠くまで跳べる事を自慢げに披露し始める。ピョンピョン跳んでる姿を見て、あ!と思い出したのが、ケンケンパ。床にマスキングテープでケンケン用に四角をひとつ、パ用に横並びに四角を二つ、それを2セット作って跳び方を教えてあげたら嬉しそうに「ケンケンパ!」と何度も跳ぶ息子。娘も跳びたがるので、娘用にminiケンケンパも作った。二人で「ケンケンパ!」と何度も跳ぶ。母も一緒に跳ぶ。息子はハァハァしてる。娘は興奮して玄関まで走って行った。
子どもと密にいる時間が長いと、一人時間が欲しい、ゆっくり寝たい、と願望はとめどなく溢れてくる。けれど、こんな風に一緒に笑って過ごす時間を持てた時、こんなにも神々しい時間を他に見出せるだろうか、と思えるほどに幸せに満ちた時を過ごしている自分に気付く。有り難い、本当に有難いことだ。
とは言え、そんな母も結局は普通の人間、子どもを寝かし付け、寝室から出た時の解放感ったら・・・!暫しその余韻に浸り、幼稚園再登園の日まで頑張る母なのだ。
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