幻の高級魚、白甘鯛を食べ尽くす!!
持つべきものは釣り好きな友人。
なんと徳島に住む友人が釣った白甘鯛を送ってくれました。存在自体は知っていたものの、実物を見るのは初めてですし、もちろん捌くのも調理するのも初めてです。
うぉぉぉぉ、テンション上がるわー!!
もう大変な別嬪さんでございましょう?
「ホントに白いわー!」
などと撮影を楽しむのも束の間、せっかくの新鮮な白甘鯛ですから、とっととさばいて美味しく頂いちゃいましょう!
とは言え、白甘鯛はおろか普通の赤い甘鯛だって庶民にしちゃ高級魚です。もちろん、今までさばいたことはありません。でも、良い時代ですよね。ちょっと調べれば、いくらでも動画や解説が載ってますから。
しかし、ここは安心安定の師匠の著書を拝見し手順を確認のうえ、さばきます!
実用書なのに甘鯛の捌き方もちゃんと載ってる、さすがです!!
友人がエラとワタを抜いて送ってくれたので、ほぼ生ゴミが出ず…ありがたやー
まずはウロコを…落としません!!
甘鯛と言えば、ウロコごと焼いたり揚げる「松笠」です。もちろん、せっかくの白甘鯛ですからウロコも捨てずに美味しく松笠に仕立てたい!
ウロコは落とさず、とは言えお造りも食べたいので半身はウロコをそぎ引きし、半身はそのままで三枚におろします。
ウロコをつけたままおろすのは初めてなので(しかも白甘鯛…)緊張しました…
とは言え、グズグズしているわけにもいかず「えぇい、ままよ!」と気合を入れてなんとか捌ききりました。
まずは皮を松笠揚げに。
お造り用に引いた皮を素揚げします。
パリパリパリパリパリパリパリパリ…
もう永遠にパリパリしていられるくらいの香ばしさ!!ヤバい!好き!!
もちろん皮付きのままにしておいた身も松笠揚げにします。
(焼くのはね、難しいんですよ…遠火の強火でね…炭火が欲しいんですけどね…)
こちらは片栗粉を塗してからすぐ揚げなかったのと、多過ぎた粉を払いきれていなかったためか、松笠が開かず…イマイチの仕上がりに…
左端の一部分だけヒラヒラになってますね…反省…
皮の部分はややウロコが気になりますが、身はほっこりふわっとして大変美味しゅうございました!!
続いてお造りです。
はぁぁぁぁぁ、美しい白身ですね!最高ですね!!
半分昆布締めにすれば良かったかなと思いましたが、やはりまずは素のままを味わわなければ!
さらに、皮を引いたとは言えどうも固そうな薄皮がまだ残ってるようでしたので炙りにも。
やはり自分でさばいたお魚なら一部は炙りたいですねぇ!!
バーナーは買って良かった調理器具ベスト3に入りますね。
ちょっとチーズを焦がしたり、パンを軽く炙ったり、焦げ目をつけたい時にいつでも好きなだけ炙れて最高です!!
お店でサクを買うとお造り用は皮を引いてありますから、皮がついた状態で手元にあるなら是非とも炙らねば!という謎の使命感すら感じます。
皮が固いので、切込を入れてから炙って、それ以上火が入り過ぎない用に氷水で締めてから水気をしっかり取り除きます。
あぁ、魚の皮(と身の間にある脂)ってどうしてこんなにも美味しいのでしょう…最高過ぎます。
兜は大好きな大好きな清蒸(チンジョン)に。
要は酒蒸しなんですが、長ネギとごま油がいい仕事をするんですよ。無ければ作らないし、むしろ買いに行きますね。
もうね、この頰肉とか脳天あたりの身とかは自分でさばくか、アラを買った人だけの特権ですよ。食べない手はないですね。
他のアラは霜降りなどの処理をしてから出汁をひいて潮汁に。残りで鯛めしを炊きますよ。
白甘鯛の出汁で炊く鯛めしとか、贅沢過ぎませんか…
マジ最高です。
鯛めしはさばいた時に出た端肉や中骨の周りに残った身なども無駄にせず鯛めしに炊込みます。
今回は一緒に連子鯛も送ってもらったので、鯛めしの具材は連子鯛がメインですが。
まだだ、まだ終わらんよ…!!
ということで、出汁を引いた後のアラの周りに残った身をさらにむしりまして、白甘鯛と連子鯛のでんぶを作ります。
私のお魚食べ尽くし系記事ではお馴染みのでんぶですが、もちろん今回も作りましたよね。
手間がかかってめっちゃ面倒くさくはあるんですが、なにしろ豊洲で買ったら5桁は下らない高級魚。
そりゃ骨の髄まで無駄には出来ないってものですよ。
このでんぶをですね…
こうですよ!
鯛めしに炙った連子鯛のお造りとでんぶを乗せて、白甘鯛の出汁をかけた出汁茶漬け。このやりすぎ感。
こういう遊びはご家庭ならではですね。
美味しいお魚を手に入れましたら是非、食べ尽くし、してみて下さい!
「どこまで無駄なく食べ尽くせるか」なんて、なかなかの道楽です。それなりの手間と技術が必要なので。
毎日の食事として組込むにはややハードルが高いので、ゲームやイベント感覚で楽しんで頂けたら嬉しいです。