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#春はあげもの:山菜の美味しい季節はおうち天ぷらがご馳走です!

たらの芽の少し伸びたものが手に入りました!

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3月中はこの半分くらいの大きさのつぼみのようなたらの芽しか売っていなかったのですが、そのくらいの大きさだとまだ固くてあまり好みではありません。

このサイズか、少し開いたくらいが1番好きなのですが、開き始めたものは流通しないので買えるたらの芽としてはベストなのではないでしょうか?

そんなたらの芽ですが、どうしても少量ずつしか手に入らないので、食べる時は実家にいた頃から天ぷら一択。
山菜などアクの強い食べ物は多めの油と調理すると美味しく食べられます。

せっかく天ぷらを揚げるなら、油の処理が不要なように上手く使い切れるコツをお伝えします。

※このエントリーは #食いしん坊の枕草子 シリーズの第一回目の記事です。あと3回続きます。

揚げるネタを選んで、適切な下ごしらえをしておけば揚げ油は鍋やフライパンに2cmほど入っていれば十分です。
少ない油で揚げると油温が上がりやすいので、フライパンいっぱいにネタを入れても大丈夫です。

衣は天ぷら粉を使うのが手軽ですが、小麦粉と水(あれば卵も)だけでも作れます。
目安量としては

水(+卵+氷)1:小麦粉1

材料は全て冷やしておき、ネタに合わせて水分量を調節してみて下さい。出来れば水の一部を氷にするとなお良いです。

揚げる順番は

①薄物(大葉などの葉物、海苔など)
②野菜(果菜、根菜など)
③肉類(鶏肉、豚肉など)
④魚介(穴子、イカなど)
⑤かき揚げ

です。
⑤かき揚げを最後に持ってくるのがポイントです。

ある日の我が家の例を順番に見ていきますね。
まずは大葉から。この時の油量約2cmくらいです。

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薄物は、片面だけに軽めの(サラッとした)衣をつけて低めの温度(160〜170℃くらい)でゆっくり揚げます。パリパリのコツです。
高温で揚げようとするとへにゃっとなっちゃいますのでご注意を。

続いて、たらの芽です。

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たらの芽も軽めの衣がおすすめです。
サクッと軽い衣に葉はパリッと茎の太い部分はほこっとします。

続いて野菜です。
ここからは中温(170〜180℃くらい)で。

この日はナス、さつまいも、かぼちゃでした。

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さつまいもとかぼちゃは事前にレンジ加熱しておき、揚げ時間を短縮してます。
根菜類は少し重めの(とろみがある)衣が良いので、薄物が終わったら少しずつ様子を見て小麦粉を足して、少しトロッとさせます。
厚さを1cmくらいに揃えて切ると、レンジ加熱も油で揚げる時も効率よく揚げられます。

続いて、息子リクエストのとり天です。

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鶏むね肉をそぎ切りにして軽く小麦粉をまぶしておき、衣をつけて揚げます。
そぎ切りするときに厚さを1cmに揃えると少ない油でも揚がりやすいです。
かぼちゃを揚げたので油の色が黄色っぽくなって来ましたね。油量も減ってきたのがお分かり頂けると思います。

続いてアオリイカです。
処理済みが格安だったので予定外ですが購入してしまいました!結果大正解!!

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イカは噛み切りにくいので隠し包丁を入れています。
ここまで来るともう揚げ焼きですね。

最後にかき揚げです。
この日は長ネギと玉ねぎのダブルネギかき揚げでした。

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刻んで小麦粉をまぶしておいたダブルネギに最後に残った衣でネタを繋ぎ、平たく流して揚げ焼きにします。
最後は衣が多いのでチヂミみたいになりますが、それはそれで結構美味しいですよ。

このように最後にかき揚げを持ってくることで、残った衣を使い切れて
(衣が入っていたボウル↓)

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揚げ油もほぼ残りません。

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残った揚げ油は大さじ3〜4杯くらいです。
この油は野菜や肉、魚介の旨味が溶け出ている油なので、捨てずになるべく早く炒飯や炒め物などのお料理に使って下さい。

そうすると、使った揚げ油を無駄にせず使い切れます。

※新しい油で揚げた場合のみ
※一度使った油を使う場合は使い回さず処分して下さい。

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いかがでしょうか?

おうち天ぷらのハードルは下がりましたでしょうか?

もちろんお子さんが小さかったり、ご高齢のご家族がいる場合は無理に揚げ物をしなくていいと思います。
環境的にご無理のない方は是非お試し下さいませ。

揚げたての幸せが待っていますので!


(続編はコチラ↓)

第二回 夏はにる

第三回 秋はごまだれ

第四回 冬はからめて



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古谷 真知子:家庭料理のコンシェルジュ
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