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シェフの料理教室とシュフの料理教室は何が違うの?

飲食店の営業自粛で、プロの料理人が一般の人に料理を教えてくれる料理教室が増えています。

もちろん、お互い移動と接触を避けたいのでオンラインでの料理教室、ということになります。
正確にはシェフではない料理人の料理教室もありますが、料理人と呼ぶと少し長いので、便宜上「シェフの料理教室」としておきます。

対して、私を含めた個人で開講している料理教室をシェフに対して便宜上「シュフの料理教室」としたいと思います。(もちろん主婦/主夫ではない料理教室の先生もいるのは分かっています)

さて、どちらも「料理を教える」と言う点では同じように見えますが、何が違うのでしょうか?

もともと、普段から営業時間外の日中などにお店のお客様向けに料理教室をされていたシェフもいらっしゃいます。そういったシェフの料理教室では、「お店の味」をお店のお客様に教えている教室が多いと思います。

お店の味は、こんな調味料、こんな技術、こんな素材で成り立っているんですよ、と言う教室です。
前提として、お店と同じ素材や調味料が無ければ再現出来ない事が多いので、割と上級者向けで、家庭での再現性はあまり考慮されていないケースが多いと思います。
それは、あくまで「お店の味」を教える教室だからです。

では、シュフの料理教室はどうでしょうか?

シェフの教室では、先生が料理人なのに対して、シュフの教室の先生は元料理人だったり、お店はやっていないけれどレシピ本を出している料理のプロだったり、調理機器メーカーから先生になったり、私のように完全に主婦から先生になった人など、バックグラウンドは様々ですが、ご家庭で作れるように教えています。

中には家庭で再現するのが難しい本格的な料理教室もあるかも知れませんが、シェフの教室よりも多様性があるように思います。
完全に初心者向けの教室だったり、男性向けだったり、子供向けだったり、外国人観光客向けだったり、ある程度コンセプトがあり、ターゲットを絞り込んで開講しています。

このような違いがあったので、シェフの教室とシュフの教室はある程度棲み分けが出来ていました。そもそもシェフの教室は本業が忙しいため数が少なかったからです。

ところが、飲食店の営業自粛により、多くのシェフが「家庭でも作れる」お料理をSNSで配信したり、オンラインで教えるようになりました。

もともと料理教室はレッドオーシャンなので、料理教室を営む1人としては戦々恐々ですが、私の教室はニッチな分野に特化しているので、シェフの教室とは競合ません(料理のプロが必ずしも「子供に」教えられるプロではないからです)が、そうで無い教室はかなり厳しいのでは無いでしょうか?

もちろん、料理教室を個人で始めるような人は、教えたがりだったり、専門知識の豊富な方が多いので、料理やレシピ「だけ」を教えているわけではなく、そのレシピに込められた思いや細かなポイントや、食材に対するこだわりやテーブルコーディネートなど、食に関する多くの情報も懇切丁寧に教えてくれる先生がほとんどです。

とは言え、料理を習いたい方にとっては、普段絶対に習えないようなミシュラン星付きのシェフや、なかなかお店に行けないような人気店のシェフから直接お料理を習える絶好のチャンスです。

これを機に、料理を楽しむ人が増えてくれたら嬉しいですし、家族全員が料理が出来ると、それだけでQOLがかなり上がりますし、家事シェアのハードルもどんどん下がるので、老若男女おうちでお料理を楽しんで頂けたらと思います。

今なら、どんな教室も選び放題です!
必ずピンポイントなお好みに合った教室や先生が見つかると思いますよ。

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古谷 真知子:家庭料理のコンシェルジュ
試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!

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