念願のラ・ボンヌ・ターブルで至福の時間を過ごして来ました
初めての訪問は、貸切イベントでシェフからお料理を教えて頂くセミナーに参加するために伺いました。
シェフの経歴やお店についての事前情報ゼロで「会場が近いから」と言う理由で申し込んだのですが、イベントに見事当選しまして、伺ったのが3年ほど前です。
当時の記録を見ると
エコファーム浅野のお野菜が美味しいのはもちろん、シェフの素材を活かしながらも独創的で遊び心のあるお料理のファンになりました!
特に金目鯛の鱗焼きが最高でした!
京都で見るぐじの松笠焼きのように鱗をつけたままこんがりソテーしてあるのですが、鱗がパリパリと香ばしく身はふっくらとジューシーでとても美味しかったです!
野菜だけでなく魚料理、肉料理、デザートから食後のコーヒーに付くお茶菓子まで、本当に素晴らしかったです!
とあり、野菜の美味しさ、シェフの技術力の高さ、お料理への情熱と食材に対する真摯な姿勢とユーモアが魅力的で、すぐにファンになったのですが、当時の私には予算的にゲストとして伺うには難しく、食事に伺う選択肢には入っえいませんでした。
それでも「いつか」「機会があれば」と思い続けていました…
その「いつか」が突然やってきた!
ひょんなことから、仲良くして頂いている娘の友達のお母様、いわゆるママ友の友人(以後「ゆるキャラ」)との会食で伺うことになりました。
年末くらいから、そのゆるキャラと一緒に映画を観る約束をしており、そのついでに私の遅めの誕生日祝いと言う名目でランチをとのプランニングをしており、映画の上映時間との兼ね合いで「じゃあ日本橋三越前のTOHOシネマズで」となった瞬間、「三越前ならラボンヌターブルに行きたい」と頭の中が中村シェフの笑顔でいっぱいになってしまったのです。
それもそのはず、なぜなら昨年のコロナ自粛期間中にシェフが初めたInstagramライブ「ハプニングキッチン」を何度も視聴していたからです。
このInstagramライブの少し前からTwitterアカウントも開設されており、フォロワーがまだ2桁の時からフォローしていました。
ゆるキャラの合意を取り付け、自分でバースデープレートを頼むという荒技もやってのけ、前日でしたが無事予約完了。
ゲストとして初訪問の運びとなりました。
当日は、本来なら娘学校の茶道教室で着物を着る予定だった(コロナの感染拡大で中止)こともあり、着物で出動!
積極的に着物でお出かけするスタイルです。
今回はランチと言うこともあり、スマートカジュアルな装いで。
総小花柄の小紋に山茶花柄の名古屋帯、若草色の縮緬帯揚げに帯締め代わりのベルトと言うコーディネート。
帯揚げがなかなか美しく仕上がり、気分も上々!
ゆるキャラと三越前で待合せて、映画鑑賞の後すぐに伺えるロケーションも最高です。
たこ焼きフォンダンショコラも健在
まずは、(誕生日祝いなので)スパークリングで乾杯!
この日のグラススパークリングは山形県タケダワイナリーのサン・スフルブラン2019。
デラウェア100%のワインは初めてでしたが、スッキリとした味わいで後味にデラウェアの香りがスッと抜けて新鮮な体験でした。かなり好みなので、他のお店でも出会えたらまた飲みたいです。
ぶどうの房を咥えたとりのイラストも可愛いですね。
一皿目は、畑の野菜たち。
前回と変わらず、オリーブオイルと塩だけなのにお野菜はどれも瑞々しくて力強い美味しさでした。
各種葉物野菜の他、菊芋、さつまいも、黄にんじん、金時にんじん、百合根、ミニトマト、りんご、みかん、キウイフルーツなど旬のお野菜と果物が美しく盛り付けられていました。
二皿めは、大西洋黒マグロ、大根、アボカド、柚子、花穂紫蘇。
マグロとアボカドの鉄板の組合せに柚子と花穂紫蘇の香りが加わって、より一層味わい深い一皿になっていました。
大根は上に乗せられたラディッシュの薄切りと下に敷かれた程よく食感を残して茹でた青芯大根、柚子も皮と果汁の2種使いがさすがです。
三皿めは、蝦夷鮑とセリのリゾット。
柔らかく炊かれた鮑はもちろん絶品で、リゾットには肝が使われており、肝のほろ苦さとセリの野趣溢れる香りの組合せが秀逸でした。
精進出汁と合わせて味わうことで、より滋味深い味わいとなっています。
四皿目のメインは、石黒農場ホロホロ鳥の稲わら焼きをチョイス。
皮がパリッパリなのに、肉は柔らかくジューシー!噛むほどに肉汁がじゅわーっとあふれます。ビーツのソースと根セロリのマッシュ、散らされた金柑がまた良く合い、実山椒が良いアクセントになっていました。
ゆるキャラは松坂ポーク、フォアグラ、マッシュルームのパイ包みをチョイス。
運ばれたお皿を見て、内心「しまった!!!」と思ってしまいました…
シェフはパイ包がお得意だと思っていたのを失念して、つい素材だけでメニューを選んでしまったからです…
とは言え、ホロホロ鳥の藁やきも素晴らしかったでので大変満足です。(どうしても食べたくてこっそりシェアしてしまいました)
デザートの前に(自分で頼んだ)バースデープレートを出して頂きました。
エディブルフラワーとチョコレートで美しく飾られたプレートに感動しきりです。
(もちろんお花もチョコレートも食べました)
五皿目のデザートは、いちごのマリネと練乳のアイスクリーム。
甘過ぎずミルキーなアイスクリームとほとんど煮詰めないフレッシュないちごソースの甘さと仄かな酸味にメレンゲの食感が心地よい一皿でした。
食後の飲み物はコーヒー、紅茶、ハーブティー、焙じ茶の中から焙じ茶を選びました。
大好きな加賀棒焙じ茶!
添えられたお茶菓子は、あのたこ焼きフォンダンショコラ!
またお目にかかれて嬉しい!!
ホスピタリティも完璧
実は、食事のメインが終わった頃に隣のテーブルに来たゲストの方の香水が強過ぎて気分が悪くなりそうだったので、スタッフの方に席の移動をしたい旨お願いしたところ、快くご対応下さいました。
私たちが席を移動する際も、件のテーブルに別のスタッフが声をかけて注意を引いている間に手際良く案内して下さったので、双方最後まで気持ちよくお料理を楽しめました。
また、10月頃InstagramやTwitterにあげていた鮟鱇の頭の剥製も見せて頂き(うっかり「写真で一言」遊びをしてしまいました、すみません…)、とても楽しい時間となりました。
ありがとうございます。
期待以上に気持ちよく美味しい食事が出来て、大切な人に自信を持って薦められる素晴らしいお店でした。
また伺います!