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念願のぶどう祭りを開催!18種類を食べ比べ
構想3年、足かけ2年、ついに念願のぶどう祭り(食べ比べイベント)を開催することが出来ました!
ご参加下さった皆様、ありがとうございました〜!
※今後同様のイベントに参加をご希望の方はプロフィールのリンクから是非Twitter(現X)アカウントをフォローして下さい。
桃が終わりに近付くと青果コーナーに並ぶ色とりどりのぶどう。この時期(8月中旬〜10月頃まで)はひたすらぶどうを食べています。
ぶどう狂いの記録はこちら↓から
基本的に私は普段行っているお店などで手に入るぶどうだけである程度の種類を集めることをモットーとしています。
せっかく色々なぶどうを召し上がって頂いて、「美味しい!また食べたい!」と気に入ってもらえても、農園さんからお取寄せしたり特別に手配したものなどはまた買いたいと思っても手に入らないからです。
私が果物の美味しさを発信するのは、自分の記録のためでもありますが、そもそも果物の消費が落ち込んでいるのを微力ながら何とかしたいと思っているからなのです。
今回は
オオゼキ
ハナマサ
紀ノ国屋
青山ファーマーズマーケット
などで購入しました。
ぶどうとの出会いは一期一会。
シャインマスカットや巨峰と違い、いつも並んでいるわけではない珍しいぶどうは、その日店頭で買わなければ次にいつ出会えるか分かりません。
そして、売れなければ次回仕入れてもらえなくなります。ぜひ買い支えましょう。
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まずは参加者全員でぶどうの房から粒を外します。
全員で黙々とぶどうを房から外すさまはなかなかにシュールです。
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ここで「じゃあお好きなものからどうぞ〜」と試食スタート…するはずでしたが
「あ、まずはマスカット系から食べて下さい!」
「ごめんなさい、やっぱりアレキから食べて!」
「うん、おすすめ順に出しますね!」
と、二転三転しまして。
本当にごめんなさい…
でもちゃんと理由があるんです!
黄緑系のぶどうは繊細な甘みや香り、食感が特徴的なものが多く、赤紫系や黒紫系よりも先に召し上がって頂いた方が、そのぶどう本来の美味しさがより深く味わえるのです。
同じ食品でたくさんの種類を召し上がると、どうしてもだんだん味覚が味に慣れたり鈍くなってきたりしますので、味の強さがあるものは後で召し上がって頂きたいのです。
それからこの時期はシャインマスカット系の皮ごと食べられる赤紫系のぶどうが多く、その辺りの食べ比べは、シャイン系のマスカットを食べた後に召し上がって頂くほうが、シャインの面影を感じられて、より違いを感じることが出来ると考えたからです。
せっかく希少な美味しいぶどうを召し上がって頂いても、何の印象にも残らないともったいないな、と言う気持ちもありまして、今回はだんだん味が強くなるよう、また交配の親子関係がわかりやすいような順番になるようこちらで調整してお出ししました。
これはこれで、ただ色々な種類のぶどうを食べられただけではなく、それぞれのぶどうをじっくり味わって頂けたかなと自負しております。
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数が多かったので、1房ずつの写真は撮れなかったのですが粒を並べた写真は撮っておきました。
(房の写真は↑のnoteにほぼ掲載しています)
それぞれの品種の特徴は、交配された元の品種を見るとだいたいわかります。
そして、みなさん1番知りたい「皮ごとたべられるかどうか」の簡単な見分け方としては
シャインマスカット系なら皮ごとOK
と覚えて頂ければほぼ間違いありません。
その前提で以下の品種説明をご覧下さい。
もう一点、私のようにぶどうの皮を剥いて召し上がる方で「皮が剥きやすいかどうか」は
ピオーネ系は皮が剥きやすい
と覚えておいて頂ければほぼ間違いありません。(ただし、ピオーネ系以外でも剥きやすいものはあります)
では、お出ししたそれぞれのぶどうについて順番通りにご紹介しますね。
1、マスカットオブアレキサンドリア
こちらは品種改良されずに何百年も前からずっと栽培されている奇跡的なマスカット。
シャインマスカット(以下シャイン)が登場するまで、マスカットと言えばこのマスカットオブアレキサンドリア(以下アレキ)を指していたと言っても過言ではありません。
2、シャインマスカット
安芸津21号×白南
いまやマスカットと言えばこちら。
アレキよりも栽培が容易で種無し処理が出来、皮ごと食べられ、クセがなく甘みが強く酸味が控えめ、と万人受けするぶどうです。
安芸津21号はアレキ×スチューベンの交配種で、白南はカッタクルガンに甲斐路を交配種で、アレキの孫にあたるので、アレキはシャインの前に食べて欲しいのです。
3、マスカサーティーン
シャインマスカット13号×ロザリオロッソ
こちらはシャインの子で、シャインよりも皮が薄く、身質が柔らかく、香りが強いため、シャインの後になります。
4、シャトールージュ
シャインマスカット×京秀
シャイン系の皮ごと食べられる赤紫系のぶどう
京秀は中国の赤ぶどう品種で、私も今年初めて食べたものです。
パリッとした食感と強い甘みでかなりシャインが強く出ています。色は京秀の赤が強くでていますね。
5、クイーンルージュ
ユニコーン×シャインマスカット
旧ソ連原産で細長い形が特徴的なユニコーンとシャインマスカットを合わせることで皮ごと食べられるぶどうに。
クイーンルージュは長野県の登録商標で、正式名称は「長果G11」
6、スカーレット
ロザリオロッソ×シャインマスカット
大粒でとても甘味の強いぶどうで酸味は控えめ。果実にくびれが出ることもある。
命名の由来は「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラ
7、サンシャインレッド(甲斐ベリー7)
サニードルチェ×シャインマスカット
山梨県で開発されたシャインに次ぐ食味がよく甘い赤ぶどう。長野県のクイーンルージュ、島根県の神紅に続いて登場した新しい品種。
甲斐ベリー7が2024年に改名。
8、マイハート
シャインマスカット×ウインク
山梨県の志村葡萄研究所で生まれた比較的新しい品種。
名前の通り、ハート型のかわいい果実で色も深い赤紫色が美しい。
皮ごとパリッと食べられて、甘みが強い。
9、ノリカ
こちらは紀ノ国屋さんで購入の新しい品種と思われるぶどう。
来歴などが不明でかつぬま鳥平井ファームさんのぶどうであることしかわかっていないので、後日確認したいと思います。
10、クイーンニーナ
安芸津20号×安芸クイーン
美しい赤紫色と丸く大粒な果実が特徴的で、クイーンの名に恥じない華やかな香りと品のある甘さと味わい。
11、悟紅玉(ごこうぎょく、旧称ゴルビー)
レッドクイーン×伊豆錦
丸く大粒で甘みの強いぶどう
2020年にゴルビーから悟紅玉へ改称。そのまま旧称で販売しているお店も多い。
ゴルビーは旧ソ連のゴルバチョフ書記長の愛称から連想して命名された。
12、竜宝
ゴールデンマスカット4X×クロシオ
ピオーネの生みの親として知られる井川氏が生み出した井川668号と呼ばれていた品種で、山梨県南巨摩郡竜王町の竜王町農協が譲り受け、1980年に「竜宝」として品種登録したもの。
脱粒しやすいためあまり市場流通しないが、農園などで人気の品種。
果肉がとても柔らかくジューシー、皮はやや厚くデラウェアのようにプチュッと押し出して食べると食べやすい。
13、富士の輝
シャインマスカット×ウインク
通称「ブラックシャインマスカット」とも呼ばれる赤〜黒紫系の大粒で甘味の強い皮ごと食べられるぶどう。マイハート同様にくびれが出るものも。
14、BKシードレス
マスカットベーリーA×巨峰
九州大学が開発した紫黒系ぶどう。
BKはブラックの略称ではなく、(マスカット)ベーリーAのB、巨峰のK。
店頭では間違ってブラックシードレスの記載されているケースも。
ブラックシードレスは輸入黒紫系の種無しぶどうの総称(レッドシードレス、グリーンシードレスなどと同様)であり、別物。
15、ブラックビート
藤稔×ピオーネ
2006年に登録された比較的新しい品種。
8月上旬がピークの極早生種。
ピオーネ系のため、皮がむきやすく黒紫系ならてはの濃厚な味わい。
16、藤稔
井川682号×ピオーネ
とても大粒で丸く濃厚な香りと味わいのぶどう。
大峰(たいほう)はJAふえふき御坂から出荷される藤稔のうち一定基準を満たしたものをブランド化したもの。
皮は剥きやすい。
17、高尾
巨峰の実生
東京都農業試験場で生まれたぶどう。
高尾山から命名。
ラグビーボールのような長丸粒で皮が薄く、皮ごと食べられる。
18、ナガノパープル
巨峰×リザマート
甘みと酸味のバランスの良い濃厚な味わいで、皮ごと食べられる人気のぶどう。
…という順番で召し上がって頂きました。
唯一、ブラックビートと藤稔の順番が逆でしたが、来歴を意識しつつ、美味しく召し上がって頂けたのではないかと思います。
実は、食べ比べ当日はここまで詳しくご説明できていなかった品種もあり、とても反省しております。
皆さんも是非、色々なぶどうを楽しんでみて下さい!
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