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AI開発(イノベーション)の生々しい現場
先日、AIの開発報告会が開かれました。
今回はなかなか良いAIシステムを開発したと思っており、
私のチームのプレゼン後にも色々な開発者から質問攻めとなりました。
しかしその中の一人が
「それは過去に誰かがすでにやってるんじゃないかなー」
と言い出しました。
その人は、「Ghat GPTなど近年の深層学習」より前のAI開発事情にやたら詳しい人です。要は古株です。
過去の偉人を引用し
「あのAIの巨匠○○周辺の開発者がやってそうだなー、
いや、やってるに違いない」
と言い出しました。話をよく聞くと
彼の指摘が少しズレていることが分かったのですが、
反論すると収集が付かなくなりそうな雰囲気、
彼が『聞く耳持たない人』であることがヒシヒシと伝わったので、
「ああ、わかりました。確認してみます」
と言ってその場を切り抜けようとしました。
しかし、彼はそれでも話題を変える気配がなく、会話がループしだしました。
もちろん、
「○○巨匠の○○というAIシステムと似ているように見えるから、
確認してみてはどうか」
といった具体的生産的な指摘だったなら、
それはとても有難いコメントだったわけですが、
具体性のない、ただの何となくの雰囲気だけでズレたコメントをしつこく言いふらすのは、開発チームの士気を下げるだけで、ただの害でしかありません。
私の周りの開発者が、
その人の「何となくの言葉」になびいて
士気が削がれてしまうことを危惧します。
十数年前、その人の地位は、私より上でした。私より10歳も上の方です。
この十数年の間にいつの間にかその人の地位を追い越してしまいました。
今では私のほうが立場が上です。
昇任人事でその方の名前も(一応)上がったらしいのですが、
「一癖ある人だからダメ!」
という幹部間の共通認識で早々に却下となり、最終選考まで残った私が昇任した、という経緯があります。
怨念を私にぶつけているのでしょうかね?
もともとの性格なのでしょうかね?
実は、私自身は、その方とは、
世間話程度でしか対面で話したことがなく、
「一癖ある人だ」
という「風の噂」を小耳にはさんでいただけなのです。
世間話程度だと、人当たりが柔らかく、
気さくで陽気な人にしか見えません。
一応警戒はしていたのですが、今回の対応を目の当たりにして
「ああ、噂は大事だなあ。確かに二癖あるなあ。。」
と確信に至った次第です。あまりにも
「絶対に誰か過去にやってるに違いない」
としつこかったので、あえて
「ああ、えーっと、すみません、この今の言葉のやり取りは、一体何を意図しているのでしょうか?」
と言い放ちました。周りにいた人々が一瞬凍り付きましたが、その直後
「ああ、そうか、私の開発チームために色々アドバイスを下さっているのですね!ありがとうございます!」
と笑顔で言い放ち、その場を収めました。
一瞬敵意(なのかどうかすら分からないもの?)をちらつかせ、
それを隠した、ということです。
「皆仲良く」なんてあり得ないですからねー。
格言:真に恐れるべきは有能な敵ではなく 無能な味方である
は本当ですね。
非情な話ですが、
この人との関わりは毒でしかないことを悟りました。
今後は、全力でこの人との関わりを避けるようになります。
もし、その方の昇任人事や私のチームプロジェクトに関わるような話が出てきた場合、言葉を慎重に選びながら、全力で阻止することになります。
この事例のように、今は立場が下の若い人でも、そのうちあなたを追い抜き、逆にあなたの人事に関わるようなことも十分に起こり得ます。
将来誰が権力を持つかなんて、実際誰にも分かりません。
だから、下の立場の人に対しては、十二分過ぎるくらいに今のうちに優しくしておいた方がいいですよ。