ファットなバブルガイ、ファットな相棒と出会う
男性にも更年期障害はある
私はwebディレクターという仕事をしている、MARKⅡと申します。
制作ユニットTIDYというチームを運営している。
会社のホームページやECサイトをつくるのが私の仕事だ。
とくに超マニアックなメーカーさんやショップさんの仕事が好き。ニッチならニッチほど萌えます(笑)。
これは天職と言ってもいい、毎日がエキサイティング、切った張ったの勝負の日常。
これぞ、マイ・ウエイ、おれの主戦場だ!
・・・と思っていた。
しかしなのだ。
コロナになって、ECサイト構築などの仕事が増えた。
もうかることは最善だ。むひひ。
しかしである。そういう急な仕事には必ずといって「罠」がある。無茶ぶりオーダーを調子よく受け、突貫作業が続き、パンク寸前。
こちとら昭和の残党、売られたオファーは全部買うのが流儀。手抜きは御免、ビシッと納品。それがバブル男の筋というもの。
そんなわけで、1日、16時間労働。。
カリカリカリ、イライライラ。
イライライラ、カリカリカリ。
些細なことで、スタッフにキレたり、1日にアイスを3個も食べたり。
さすがに危機感があった。
そんなある日、パートナーのエンジニアK氏は、「MARKさん、それ、ホルモン異常じゃね? 男性更年期障害っすよ」と。
ええっ。男性更年期障害?? そんなんあるんだ。
K氏の勧めで新宿の雑居ビル内の激ホルモンな人たちが行くクリニックで検査した。
すると。。
男性ホルモン「テストステロン」が著しく低い、という診断。
「テストステロン」って男のホルモン。筋トレとかしてじゅるじゅると出ると聞く。なので好戦的になるホルモンだという思い込みがあった。
しかし、先生曰く、イライラ、カリカリは、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスの悪さから生じるらしい。
ならば、さっそく、ホルモンを注入、と思いきや、前立腺の関係など私の体調の状態の都合でそれもままならず、にんにく注射(いちばん強いやつを選択)だけ打ち、漢方薬をもらってすごすご退散。
そんなある日、親友のデザイナーTくんから、とても奇妙な「それ」の画像を見せられた。
イケオジ、まっしぐら。
いかつい風体。
極太のタイヤ。
白Tにタトゥーのヒトビトが乗り回している動画を見た記憶があった。
それがファットバイクだ。
MARKⅡ 「これ、湘南のビーチ界隈とかで、やんちゃな兄さんたちが乗ってる、あれよね?」
Tくん 「たしかに、おしゃれアイテムではありますが、本来、雪山などを走破する、スポーツ用途のバイクなんですよ」
MARKⅡ 「でもさ、これ、風体が街にジャストフィットよね。女子たち、振り向くよね」
Tくん 「まぁ、MARKさんが振り向かれたいなら、こいつは邪魔にはならんでしょ。・・・でも本来これはね・・・」
MARKⅡ 「ストーップ、マイ・ブラザー、わかったよ、こいつはスポーツバイクね、おけ、それでいい。運動になって、テストステロンが温泉のように湧いて出て、さらにはご婦人たちに振り向かれるなら一石二鳥よ。そういうの、いま、イケオジっていうんだろ。うんうん、決めた。これ、探そう」
Ride, Ride, Ride! 風に乗れ、ファッティ中年!
そういう短絡的な理由で、私のファットバイク調査活動がはじまった。そして初心者に最適かつ、イケオジ心を鷲掴みにしたバイクと出会った。
そこまでのプロセスはこれからじわじわと紹介したい。これから同趣味をはじめる方のお役に立ちたい、というよりは、初心者の、おやじファットバイカーたちとつながりたい。
みんなで山道走りたいし、キャンプに来ているご婦人方に激写され、SNSに投稿されたい。
そこまで元気を取り戻せば、あと20年は現役でがんばれる予感がある。
最後に、先走って、私の相棒を見ていただきたい。
今後とも、よろしくお願いいたします。
おやじたちに祝福を。