D47-3 神経皮質の変化とその失敗
日付: 1966年
宛先: フェルナンド・セスマ氏
言語: スペイン語
UNIEYAA(神経皮質)教育の基礎
私たちのOOYAA(惑星)の教育システムを支配する教育学の概念は、地球人が使っているものとは大きく異なりますが、その概念基盤の多くが、今日まで初歩的かつ無秩序な方法以上の説明ができていないものの、すでに地球の神経精神科医によって発見されていることを明らかにしても、どうか驚かないでください。
これは神経生理学の概念であるUNNIOOGOIA(条件反射)の場合です。
長年にわたって私たちに知られてきたこの概念は、子供の教育での合理的な適用は成功を収め、UMMOの社会構造と地球の社会ネットワークの違いを説明しています。
ロシアの科学者パブロフがこの種の神経メカニズムの分析を広範に発展させたにもかかわらず、医療関係者や心理学の訓練を受けた人以外で条件反射のメカニズムについて訊かれたときに、その言葉の意味を知っていても、首尾一貫した答えを返す人はめったにいません。
この概念を理解する機会がない人のために、簡単な例を挙げて手短かに説明しましょう。
神経プロセスの詳細については、今後のレポートでより明確に説明することができます。
新しい黒いぬいぐるみを与えられた少女を想像してください。
このようなおもちゃは、遊びたいという欲求を刺激します。そこで、この人形を「条件刺激」と呼ぶことにします。
私たちは、小さなUUYIE(少女)が遊び心いっぱいの空想にふけって楽しい午後を過ごす様子を見守りたいと思います。
人形によって引き起こされる魅力と暗示は、私たちが自然なものと考えているものであり、独自の心理生理学での説明があります。
子供がおもちゃで最も楽しんでいるときに、無害な小さな爆竹を部屋に置いて爆発させてみましょう。
論理的には、音響刺激は強い神経ショック、恐怖を引き起こします。この不安や恐怖の反応を、爆発に対する条件付き反応、あるいは人形に対する無条件反応と呼ぶことにします。
ここまでで、子供が人形という刺激の前にいますが、恐怖が生じるか生じないかはこのおもちゃとは明らかに無関係であり、爆発刺激にのみ関係します。
ここまでは正常です。
二つの異なる刺激となる人形と爆竹が、遊び心と恐怖の泣き声という論理的な反応を引き起こします。
しかし、この体験を続けましょう。
その後数日間、人形を子供に与えるたびに、そして子供の小さな手が人形に触れた瞬間に、爆竹を鳴らします。
恐怖で泣くことから、反応が誘発され続けます。
この実験を数回繰り返し、条件刺激(おもちゃ)と非条件刺激(爆発)を繰り返し提示した後、後者をやめてみましょう。
つまり、少女に黒いぬいぐるみを与えましょう。
興味深い反応を観察することになります。
このおもちゃを見た少女は、恐怖のあまり泣き出すことでしょう。
彼女の反射は、刺激に対する不充分な反応が誘発されるように関連づけられるのです。
さらに、条件反射の連鎖が生じ、子どもは黒いぬいぐるみ、あるいは黒い色そのものといった刺激を、泣くという反応と結びつけてしまうかもしれません。
おそらく母親は、娘の反応の根本的な原因を知らず、この奇妙な行動の背後にある生理学的メカニズムを疑わずに、ぬいぐるみの前で筋違いにも泣いている娘を見て驚くかもしれません。
人間の行動はすべて、条件反射に貫かれています。
タイピングをするとき、読書をするとき、他の概念を考えながら機械的に服を着るとき、日常的に通りをぶらぶら歩きながら自分の方向を決めるとき、この生理現象は何千回も引き起こされます。
これがなければ、人間はまったく別の存在となり、人格を発達させることができません。
しかし、地球人であるあなた方は、彼の教えをどう生かすかを知りませんでした。
イワン・パブロフのおかげで反射メカニズムに気づいたとき、あなたたちは狂信的に、人間の行動をすべて「条件反射」で説明しようとする「リフレクソロジー(反射学)」と呼ばれる教義を生み出しました。
19世紀末の素朴な科学者たちが電気を発見したとき、いわゆる神の神話さえもこの概念で説明できると信じたように、彼らは溢れんばかりの熱意をもって、この発見のおかげで神と人間を説明できると考えました。
そしていつものように、反射の概念がこのように途轍も無く重要であるにもかかわらず、あなた方はその後、その応用に対して奇妙なほど無関心になりました。
良い習慣と悪い習慣の重要性について、その基礎がまさに「反射」にあることを無視してあなたが語っているのには驚かされます。
そして、こういった習慣を作ってしまうことで、社会の教育を成功に導くことは決してできないでしょう。
飛行機の整備士がターボエンジンの作動原理を知らなければ、ローターを修理することができないのと同じなのです。
私たちは、地球の社会ネットワークが陥っているこの悪循環の中で、あなた方ができる解決策は一つしかないと考えています。
それは、私たちがUNAWO UI(教育センター)で使っているAARUNNIOGOIA(条件反射を通した教育)と呼ばれる技法と同様のものを使って、科学的に習慣を形成することで教育するという、心理生理学法則の知識による手段を用いて、世界的な幼児教育プログラムを緊急に実施することです。
私たちの惑星の親たちは、幼少期からすでにUUGEEまたはUUYIE(男の子または女の子)教育の基本プログラムに取り組んでいます。
まず第一に、私たちは、あなた方の中の教養のない人たちがショックを受けるであろうことを警告しなければなりません。
私たちのすべての行動は、私たちがUAA(道徳律)と呼ぶものに適合するように努めています。
私たちはWOA(神または創造主)を確信を持って信じており、その神であるUMMOWOAがイエス・キリストとしてあなた方の間で受肉し、UMMOにおける社会の発展に役立つ自然法に従った賢明な規則を私たちに与えたことを知っています。
しかし、私たちの道徳の概念は、現在のキリスト教、そしてその中でローマ・カトリック教会の道徳主義者たちによって提唱されたものと非常に類似している一方で、異なる構造を示しており、より柔軟であると同時に、より厳格です。
第一に、私たちの神学者たちは、社会の発展とともに道徳も進化すると考えています。
第二に、特定の微妙な制限を伴いますが、個人の道徳ルールは、その神経脳と生理学的構造の関数です。
そのため、各個人の道徳的義務と権利は、その心理の性格に応じて、一定の範囲内で変化します。
われわれはまだ、すべてのUMMO人が、それぞれの具体的なケースや、それぞれの心理状態において、自分の行動がどうあるべきかを確実に知っているという理想には到達していません。
しかし、ごく幼い頃から個人の精神能力を重視し、その子と類似する脳のパターンに適応した道徳規範の範囲を植え付けることで、私たちは理想に近づくことができるのです。
あなた方が道徳を発展させ、国や地域の社会集団のために集団規範を指示するのと同じように、私たちは個人の親密な問題にさらに焦点を当て、その人のメンタリティや状況によっては従うことのできない標準的な行動規範に隷属させることから彼を解放し、社会がその標準的なルールに従わない人を独善的に指弾するときに生じるさまざまなコンプレックスを彼に与えないようにします。
もちろん、このような個人の尊重を、他者が適応できない可能性のある法律に従うことを強要することによって陥る非道徳性、あるいは道徳的自由と混同してはなりません。
それどころか、これらのルールは一人ひとり異なり、ある者にとっての違反は他の者にとっての違反ではないことを意味し、厳格であり、常に兄弟の権利を尊重するよう各人に強く求めるものです。
これらの原則に照らし合わせ、これまで説明してきたようにそれぞれの幼児の能力を評価すれば、親は、私たちのXANMOO AYUBAA(コンピュータまたは核頭脳)ネットワークが提供するアドバイスの助けを借りて、子供の教育における多くの問題を克服することができるでしょう。
事前にいくつか警告しておきたいと思います。母胎外での受精と妊娠は、UMMOでは何年も前から完全に可能でした。
しかし私たちは、あなた方が 「体外」妊娠と呼ぶこのプロセスは不自然であり、WOAのデザインに反するものであると考えていますので、母体が病理学的な場合にのみ、人間のこの不自然な段階が許可されます。
さらに、胎児期の約8ヶ月で、新しい存在に神経外科技術による介入をして、その神経皮質構造と髄質に作用することで、その人格を完全に変化させ、その心理定数、特にその知的指数や知能を修正することができるのです。
この可能性が私たちの惑星で開発されたとき、私たちは陶酔した幸福感に満たされ、ついに望みの目標を達成したと信じました。
人間はついに世俗的な精神的欠陥から解放され、WOAとは無関係に別の種を再生させることができたのです。
それには二つの方法がありました。IE 456時代の残忍な生体解剖実験がその可能性への将来の展望を開いたことから、遺伝暗号の制御と、すでに統合されている大脳皮質のさらなる改良が、私たちの歴史を通じて大切にしてきたこの夢を、明らかに実現可能なものにしたのです。
すぐに実験が始まりました(人間の第三の要素であるOEMBUUAWを構成するクリプトン不活性ガス原子はまだ発見されていませんでした)。
何人かの非行少年、大人、そして多くの子供たちが、脳の神経細胞ネットワークを改変するための高度な手術を受けました。
その手法を簡単に説明しましょう。
まず最初に、実際の皮質構造の三次元画像を得るか、あるいはUULWAAGAA技術が使われました。
次に、UNNIEAOEMII WIOA(大脳皮質専門医)が複雑な神経ネットワークを分析し、先天性異常の存在を指摘しました。
ネットワークを研究して、完成したネットワークの数学モデルが投影され、そのモデルは大脳皮質の二番目の等形モデルで表現されました。
言い換えれば、さまざまな合金で作られた一種の模型で、それぞれが脳を構成する有機化合物のひとつを表しています。
この144分の1の模型では、ニューロンのミエリンはクロム合金で表現されています。
これで外科的介入を検証できるようになりました(正しい訳語が見つからないので、このように間違えて呼んでいます)。
しかしその前に、さらなる説明が必要です。
何年も前に、私たちはこのプロセスに不可欠な二つの技術を発見していました。
そのうちのひとつは、健康な有機組織に壊死(細胞死)のプロセスを引き起こすことに成功したことで、この外傷作用を組織の小さな領域に限定することで、周囲の細胞に何ら影響を与えることなく、ひとつの細胞を正確に破壊することができるのです。
離れた場所でも、物理的な物体が組織を貫通することなくこの効果を達成することができます。
ガンマ線というスペクトル内にある二重の放射線ビームを使用します。
こうして、たとえば食道の扁平上皮にアクセスし、その細胞のひとつを正確に破壊することができるのです。
オペレーターは、その過程をUULWAAGAAスクリーン(地球のX線装置に似た装置)で見ることができます。
破壊した細胞の残渣は、処置した組織の種類やその他の要因に応じて急速に、或いはゆっくりとした速度で直ちに再吸収されます。
この技術と並行して、さまざまな方法であらゆる組織の細胞核を形質転換することができます。
言い換えれば、私たちは本物の人工異形細胞(人工ガンのようなもの)を作り出すことができます。
もちろん、病気の組織を作るという研究目的以外に何の目的もありません。
実際にできるのは、細胞の性質を変えることです。たとえば、結合組織細胞である線維芽細胞で構成された領域を想像してみてください。
核の染色体に作用することで、この種の細胞の一つあるいは数千を、たとえば神経細胞、つまり構造がまったく異なるニューロンに変えることができるのです。
大脳皮質にこの変化が起こる患者を想像してください。
あなたの脳には壊死、つまり破壊する必要がある何百万もの脳細胞があり、新たに生成すべき何百万もの脳細胞があり、それらはすべて検討されたネットワーク計画に基づいてます。
専門家がこの手術をすれば何百万年もかかるでしょう。
これを行う装置は自動化されており、私たちが説明した金属モデルで制御されています。図面や図面の縮尺を再現するために地球の製図家が使うパンタグラフのようなものです。
もちろん、本物のプロセスはもっと複雑です。
というのも、以前は三次元座標の何十億もの点がチタンのメモリーユニットに反映され、その位置と性質(各点は有機分子を表します)がコード化されていたからです。
(説明された技術は、あらゆる病気の組織を効果的に治療することを可能にするものだとお考えいただいて構いません。)しかし、人間の脳の変化に関する限り、その失敗には唖然とさせられました。
その理由を見てみましょう。
神経皮質の変化に関する実験の失敗
特定の細胞を壊死させ、他の細胞を変容させることによって、人間の脳を完全に変容させることまで、UNIEYAA(脳)の構造を改変する最初の実験での素晴らしい結果は、私たちの惑星における真の革命となるものであることは前回の報告書で述べました。
ORIAAU5の息子であるORIAAU6が、EDDIO UNNIAXII(知的障害者)と認定された78人の成人の犯罪者と180人の男女の子供を実験対象として、神経生理学者たちと共に実験を始めたのは、(UMMO年で)第二紀の5722年のことでした。
この実験は、物理刺激と環境条件が厳密に管理された密閉室で行われました。
騒音レベル:ゼロ。
光放射:ゼロ。
温度、気圧、紫外線、空気の化学組成、湿度、オゾン化、イオン化の度合いは、被験者の代謝に応じて変化しました。
被験者は実験プロセスにより完全な無意識状態を維持し、頭蓋腔は、神経皮質構造の変化が続く間、無傷のままでした。
最初に明らかになった結果は、本当に目を見張るものでした。脳を再構築するプロセスが完了すると、被験者は全員、約1140UIW(1UIWは約3.1分に相当)収容されていた密閉室から出てきて、母親の胎内から出てきたばかりのようにUAMIIOWOBO(動脈による栄養補給)を摂取しました。
以前の記憶に蓄積されたすべての要素は、手術によって完全に消去されたか、BUUAWAM IESEE OA(潜在意識)レベルに移行していました(後述するように、意識レベルで記憶を保持していた七人のYIEと四人のGEEを除きます)。
完全に記録されたのは明らかな性格の変化です。大人は直立することができましたが、これは特定の反射運動が保たれている証拠です。
しかし、他の多くの反射機構は完全に消滅しました(幼児期の名残として成人個体にまだある弱い吸啜、把持などの反射は消失しました)。
一方、私たちがUNNIOOOAYUU XE(地球の心理学者はこれを第一次循環反応と呼んでいます)と呼んでいる新しい反応形態が出現しました。
これは幼児期の子供が自身に喜びを与える行為を行った場合、それを無限に繰り返すようになることです(指をしゃぶることや、幼児にとって調和のとれた音を出すものを投げる行為です)。
これらの被験者に共通する反射のひとつは、顔や胸や乳房を優しく撫でることでした。
ほぼ全員が光刺激を強く感じたため、UULAXBOIYUを提供する必要がありました(眼球の収差が直接コントロールされていなかった当時、老眼や近視の被験者には、眼球自体に透明な物質を吹き付けて装着する人工レンズが提供されました。
この物質が結晶化して固まると、角膜に適応した可溶性の膜が形成され、地球で使われているマイクロコンタクトレンズと同じようなものになりました。
BIAGOO DOAWAAと呼ばれるこのプラスチック物質は、光によって不透明度が変化する性質を持っています。
このような製品があれば、サングラスに応用できるでしょう)。
被験者は最初、形や色が全体として完全に統合されていない分離したイメージしか認識できませんでした。
また、視覚は単一の平面上に固定されていました。
何KOAEも離れた山が、自分の手のように近くに見えたのです。
行動パターンから、感覚運動知能の初期段階が出現していることがわかりました。
彼らは本物の子供のように喃語を話し、泣きました。
言うまでもありませんが、彼らは親戚や長年の友人であった人々のことをまったく覚えていませんでした。
このような行動は、ラクナ性健忘症や喚起性健忘症の患者がとる行動とは似ても似つかないものです。
しかし、このような深い精神的変化は予想されたことでした。
後に証明されたように、それは個人の再生に必要な段階でした。
実際、これらの新しい子どもたちは、本物の幼児の個体よりもはるかに急速に進化しました。
教育期間は通常の子供の15%で、大人の段階に戻るのに(地球の時間で)数ヶ月しかかかりませんでした。
収容所を出るときに受けた精神生理学テストでは、すでに彼らの精神レベルと能力が大きく変化していました。
再教育での進歩は驚くべき結果をもたらしたのです。
殺人罪で無期全裸を宣告された精神薄弱の犯罪者は、変容と再教育のテストに合格して、OOLGA WAAM(宇宙物理学)の優秀な専門家になりました。
彼はGIAXAA EDAAU星雲の組成に関する計算で、UROO 865の息子UROO 866として歴史に名を残しました。
この男の不運な最期は、運命的な試練にさらされた他の被験者に劣らず不幸なものでした。
UMMOの長い年月の間、彼らは本当に新しい人生を送りました。
嗜好、適性、本能的傾向、思考の仕方などを伴う人格は、以前の精神生活とは根本的に異なっていました。
ある種の植物的な反応だけが、かつての彼らの特徴を思い出させるものでした。
一方、手術を受けた被験者たちは、過去の生活をまったく覚えていませんでした。
愛する人に対する愛情は完全に消え去りました。
妻や両親との家庭生活に適応するために、本当に知力を要する努力をしなければならない人もいました。
また、心理学者や宗教牧師によって入念に練り直された夫婦関係の破綻は、二人のOMGEEYIEの間に強い精神の緊張が生じた後には避けられないものとなりました。
UMMOでは配偶者が慎重に選ばれるため、夫婦間の不和は非常にまれですが、上記のケースで頻繁に発生し始めたため、このような措置は避けられなくなったのです。
自我が深い変容を遂げたにもかかわらず、以前の経験を思い出したという男女十一人のの被験者の興味深いケースもありました。
人格の解離と崩壊が顕著なEDDIO NAAU(統合失調症に似た病気)の27歳の患者がいましたが、青年はその間、二重人格のまま生活していました(地球の方が頻繁に発生する分裂人格症候群の既知の症例はUMMOにはなかったことを指摘しておきます)。
新しく変容した人々は、非常に短期間のうちに、技術者、思想家、純粋な科学者として傑出した社会的地位に達しました。
彼らの多くは、豊かな知識に満ちた素晴らしい将来を約束されていました。
神経生理学者となったESIURAA498の息子ESIURAA499のように、神経皮質の変容に関する研究のサイクルを開始し、同時に彼自身の症例について深遠な研究を行った者もいました。
しかし、その完璧な存在には恐ろしい運命が待ち受けていました。
第三紀1336年に、何が起こったのか納得のいく説明ができるようになるまで、長い年月が必要でした。
短期間の研究の後、AASEE(コロニー)UDIOO AWEEのWADOOXOIA(情報伝達)の上級職に達していたUROO 35の娘UROO 38が、初めて恐ろしいODAWAA(崩壊または衰退)に見舞われたのです。
ある夜、彼女は視力を失い、まるでロボットのように機械的にAASNEUIDAA(特定の制御装置)を操作しているところを部下に発見されました。
彼女は与えられた命令におとなしく従いました。
自分の人格の正常なコントロール通りに行動することができなくなる、恐ろしい無為症候群に陥っているようでした。
自制心の喪失は絶対的なものでした。彼女の知的レベルは無傷のままでしたが、他人の意志だけが彼女を利用することができました。
まさに生ける屍です。最も初歩的で非反射的な生理的欲求のためにさえ、外部がコントロールする必要がありました。
女性も男性も、少年も少女も、一人、また一人と、運命的で謎めいた精神的トラウマに陥っていきました。
その危機は、まるで無作為に始まったかのように、目に見える原因も、脳の変容とその恐ろしい転落を結びつける時間的法則もありませんでした。
驚くべき運命から逃れられた者は一人もいませんでした。
(UMMOの)第三紀1336年、研究者、GAAA 6の息子GAAA 9は、その精神的外傷の起源を実証することに成功しました。
それは、人間因子OEMBUUAWを統合するDIIUYAA(クリプトン)の原子のネットワークが完全に崩壊したことでした。
こうして、大脳皮質はBUUAWAA(精神または魂)から切り離されたままとなり、人間の身体はそれ以降、盲目的な決定論に支配されることになったのです。