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昨日、初回投稿で2003年生まれ息子の就職活動を見守る親父が語る「君たちの未来は輝いている」と題して、息子が産まれた21年前のことを思い出しながら、私がnoteを執筆しようと決めた背景を紹介した。

そして、今朝は全10章構成で、就職活動を成功させるための極意をお伝えしていくシリーズの第1回として「第一章:人生と仕事の意義 1-1 仕事とは何か?」を投稿した。

今回は第1章の第2回と言うことで「 1.2 人生における仕事の位置づけ」と題して話をしていこうと思う。


仕事の役割と意義

前回は「仕事とは何か?」に関して歴史的な哲学者や、日本の資産家たち、未来の仕事に関して研究する研究者などの考えや情報を扱いながら一緒に考えた。

結論や答えのある分野ではないが、私が息子や、同年代の就活生に伝えたいのは、就職活動では「答えのない問いの答えを自分で考えて創り出す」経験を積んで欲しいと言うことだと伝えた。

仕事の位置づけ

今回は、仕事を人生の中で、どのような位置づけで考えるべきなのかについて話していきたい。

もちろん、「人生の中での仕事の位置付け」も人によって答えが変わる「答えのない問い」だと思う。

そして、同じ人でもライフステージや役割によって位置付けが変わるのではないかと感じる。

例えば、私が過去に勤めた会社で新卒社員の比率が高い会社があった。その会社では新卒入社の社員の仕事に対する意識は高く成長意欲が高い社員が集まっていた。

会社も成長意欲が高い新卒社員を支援しており、新卒社員に限って会社があった銀座から2駅だか3駅だか以内に住むと家賃を全額会社が負担してくれていた。

私も何度か、新卒社員が始業前に自主的におこなっている研修に参加させてもらったが「日本経済新聞」を読んで、わからない言葉があると、調べ、自分が新しく知った言葉を自主研修で教え合っていた。

そして、プレゼンテーションの練習としてテーマを決めてプレゼン資料をつくり、新卒社員同士で発表し合っていた。

その会社は、採用が上手で新卒社員の多くが一橋大、横浜国立第、早稲田大、慶応大、上智大、あと明治大くらいの大学を卒業した社員が多かった。

みんな素直で、優秀な社員だった印象がある。

経営陣も20代後半から30代前半と若く、新規上場を目標に急成長している会社だった。

とにかく勢いがあった。だから新卒社員は就業前に自主的に研修を開催してお互いを高め合っていた。

確か就業が9時半からの会社だったと思うが、新卒社員たちは何時に出社してきているのか想像はしたけど聞かなかった。

その会社では、仕事に全力で取り組む風土があったが、仕事以外にも全力だった。

社員の多くが20代ということもあり飲み会やイベントなども多かった。

経営陣が夜の7時、8時くらいに「今から遊びに行くぞー」とオフィスに残る社員(ほとんど残っているのだが)を誘い、六本木のクラブに繰り出す。VIPルームを貸し切って、シャンパンなどをご馳走してくれることなどもあった。

社員同士でも、良く飲みに行った。仕事のこと、将来のことなどを語り合った。

社員旅行で海外にも行っていた(私は10カ月しか、この会社にいなかったので行けなかったが。。。)

その会社では、私も同僚たちも人生の中心は仕事だった。

いろいろな経験もしたし、成長出来る環境だったと思う。ただ、その会社は経営陣も含めて既婚者がいなかった(私の記憶が正しければ専務はバツ1だったと思うが)

今も、その会社は存在するが、規模は格段に大きくなり、ホワイト企業的な制度も多くなったようだ。

仕事中心で良い時期もあると思うが、一生「仕事中心」で生きる人は多くないのも事実ではないかと思う。
※例えばソフトバンクの孫さんなどは頭の中は「仕事一色」で人生を過ごしてきているように見えるが、お金があるので仕事以外も充実してはいるだろう。

個人的には、結婚するまでは仕事中心で自分の能力を高める時期にするべきだと感じる。ただ今は「残業が多過ぎると注意され」「有給休暇の取得が少なくても注意される」そんな会社が特に大企業には多いのではないかと思う。

でも若い時に、少し無理をした人の方が、充実した人生をおくっているように感じる(錯覚かもしれないけれど)

結婚して子供が出来ると、独身時代の様な無理は出来ないケースが多いと思う。

就職活動を通じて自分の価値観や優先順位を見つけることが大切だと思う。そして、自分が大切にすることを見失わずに働いていくことが、豊かな人生を築く鍵となるのではないだろうか。

このような視点を持って、人生における仕事の位置付けを考えてみて欲しいと思う。

仕事を通じた自己実現

仕事は自己実現の手段としても重要です。アリストテレスが述べたように(詳細はコチラ「仕事は単にお金を稼ぐ手段ではなく、自分自身を成長させ、充実した人生を送るための大切な活動」とも捉えられる。

息子や同世代の就活生には、自分が何を大切にし、どのようなことに喜びを感じるのかを考えてもらいたい。

自己実現とは、自分の持つ可能性を最大限に引き出し、人生をより豊かにすることだ。仕事はそのための重要な手段であり、適切な職業選択を通じて、個々の興味や価値観に合った道を選ぶことができる。自己実現を目指すためには、自分自身の内面を深く理解し、自分の強みや弱みを把握することが必要だと思う。

仕事を通じて自己実現を果たすには、以下のポイントに注目することが重要だ。

  1. 目標設定 具体的な目標を設定し、それに向かって努力することが大切だ。目標は短期的なものから長期的なものまで様々だが、常に前進するための指針となる。

  2. スキルの習得と成長 新しいスキルを習得し続けることで、仕事を通じて成長することができる。専門知識だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力など、多方面でのスキル向上を目指すと良いと思う。

  3. フィードバックの活用 周囲からのフィードバックを積極的に受け入れ、自分の改善点を見つけ出すことが重要だ。フィードバックを基に行動を修正し、より良い自分を目指すことが出来るだろう。

  4. 自己評価 定期的に自分自身を評価し、どれだけ成長したかを振り返ることも大切だ。自己評価を通じて、新たな目標や課題を見つけることもできる。

仕事は単なる収入源ではなく、自己実現を果たすための重要な手段だと位置付けることも出来る。息子や同世代の就活生には、自己実現を念頭に置き、自分の価値観や目標に合った職業を選び、充実した人生を送ってほしい。

充実した人生を築くための仕事と生活の調和

私は、仕事とプライベートをともに充実させる人生を獲得したいと思っている。今まで仕事の比重が高かったと思うけれど、もう少しで550代になるにあたりプライベートの充実を意識しはじめている。

ワークライフバランスの重要性

現代社会では、仕事とプライベートのバランスを取ることが重要視されている。ただ会社のルールに流されていると、仕事もプライベートも中途半端な状態になってしまわないか心配でもある。

もちろん仕事とプライベートのバランスを取ることが大切なのは否定しない。

ただ、どちらもバランス良く、一生を過ごしている人がどれだけいるのだろうか?

仕事だけでなく、自分の趣味や家族との時間も大切にすることが、豊かな人生につながることは間違いないが、仕事の能力を一気に高められる時期に負荷の高い仕事を経験しておくことも長い人生では重要な気がする。

ワークライフバランスは人生という中長期の視点で、バランスをとれるようにすることが大切だと思うが、自分で優先順位を付けないと仕事の能力を高める機会は昔と比べて少なくなってしまっていると思うのだ。

仕事の柔軟性と働き方改革

近年、リモートワークやフレックスタイムなど、働き方の多様化が進んでいる。

私が勤める会社もリモートワーク中心で勤務が出来る。個人的には非常に歓迎する変化だ。

だって毎朝、シャワーを浴びて、通勤電車に揺られ片道1時間弱の時間を会社に向かうために使っていたのが、今は勤務開始の15分前に起きて軽く準備をすませてデスクに向かえば勤務開始である。

往復2時間の時間を使わなくて良くなったことは個人的には大歓迎だ。

ただ新卒社員の視点で見ると景色が変わってくるようだ。

業務指示はZoomやSlack(業務用チャット)などでおこなわれるし、定期的な研修などはあるのだろうけど、新人が自宅で1人でおこなえる仕事には限界があり、成長の機会を失ってしまっている気がする。

同僚や先輩、上司たちとリアルな職場で接することで成長した気がする。

リモートワークは楽だけど、私が新卒社員に戻るなら出社して、いろいろな社員と交わることを選ぶと思う。参考にしてみて欲しい。

成長のためのチャレンジ

自己成長と挑戦

仕事での自己成長には挑戦が必要だ。そして挑戦には失敗がつきものだ。だから失敗を恐れて挑戦しないことは、自己成長の機会を失っていると考えるべきだ。

Wikiより

電球や蓄音機を発明したことで知られる発明王トーマス・エジソンは

I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.

(私は失敗したことがない。ただ1万通りの、うまく行かない方法を発見しただけだ)

と言っている。

エジソンの失敗に対するとらえ方は、ポジティブで前向きだ。ちなみにエジソンもEdison General Electric Company(エジソン・ゼネラル・エレクトリック、現・ゼネラル・エレクトリック=GE)を設立した起業家であり資産家でもある。

ちなみに大学生だとGEを知らない人もいるかもしれないが、時価総額約30兆円で世界14位の大企業だ。

仕事の能力を高める重要な要素として、「どれだけ挑戦したか」だと思う。優秀な人でも挑戦しない人は成長しない。特に若い時には、どんどん打席になってバットを振って欲しいと思う。

そして、出来れば仕事での「成功体験」を数多く掴んで欲しい。

「挑戦」と「成功体験」が自己成長につながると思う。

人間関係の構築

そして社会人になってからの仲間は、学生時代の友人とは違ったものだと感じる。一緒にきつかったプロジェクトを担当した仲間とは、何年たっても当時の思い出を肴に杯を酌み交わせる。

もちろん学生時代の仲間とも、会えば当時の話で盛り上がれるのだが「一緒にきつかったプロジェクトを担当した仲間」とは、楽しかっただけではない(むしろ楽しい時間なんてなかった)時を共有したからこその関係性があると思う。

そんな関係を沢山築いていって欲しい。

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