見出し画像

母と一緒シリーズ👒母と美容室との新しい関係💇‍♀️

転倒して骨折し、手術入院したあと
身体を動かすことが不自由になり
自動車免許を返納し
細々と営んでいた自営業の店を
弟嫁に譲って
ひとりで暮らす母。

人前に出ることも少なくなっていたので
一時は毎週美容室でセットしてもらったという母の髪の毛は
見事に真っ白になり
後ろひとつにまとめ髪が定着していた。
長くなったら自分で髪の先を切りながら
扱いやすい長さにしていたという。

母がひとりで後ろ手にして
自分の髪にハサミを入れる姿を想うと
心が痛くなった

母の白髪のまとめ髪姿は
亡くなった祖母によく似てきて
それはそれで悪くもないけれど

母が
仕事や趣味の関係の知り合いと
久しぶりに出会ったときなど
自嘲ぎみに白髪をあえて見せたり
華やかな場所や冠婚葬祭への出席に
すっかり消極的になっていていることを聞くと
今の髪型に満足しているとは思えなかった。

そんな母が
この度の帰郷の際
髪型について相談してきた。

そのままでも素敵だけど
扱いが大変だったりするなら
カットしてみたら?
と、提案してみた。
ただ、気になるのは
毛髪が薄くなって地肌が見えてしまうこと。
まとめ髪だと地肌を隠してしまうこともできている。

そこで
ウイッグを使うことも提案してみた。

実は母の薄毛は私も気になっていて、
少し前にショッピングセンターでウイッグ専門店を覗いて話を聞いていた。
その時の説明や、実際の質感を伝えてみたところ、母も興味をもってくれた。

しかし
ウイッグ選びは難しそうだし
母が自力で着脱をマスターし
メンテナンスすることも 難しいように思われ、
行きつけの美容室で相談してみることにした。

かくして、
いざ、美容室へ

三年以上ご無沙汰の
母の行きつけの美容室のオーナーは
母のことをよく覚えていてくれ、
まるで落武者のように伸びきって手入れされない髪にも驚かず、丁寧に相談にのってくれた。

しかも、聞けば
オーナー自身が癌治療で脱毛経験し
ウイッグユーザーの時期があったとのこと。
ようやく生え揃ってきた頭髪を見せてくれた。

一気に親近感と信頼が増し
母の声も明るくなった。
予算と母の頭髪状態や好みに合わせたウイッグ選びから、その後の相談、調整まで全て対応していただけるとのこと。

渡りに船
あとは全て美容室にお任せして
私は店を離れた。

しばらくすると迎えの連絡が入り、
早速近くのスーパーに足を伸ばして買い物をしてるとのこと。

すっかり軽くなったシルバーショートヘアの母が、杖も持たず悠々と
少し気どってカートを押していた。

誰かわからなかったよ~
若返ったね😃
声をかけると嬉しそうに笑顔🍀
髪は染めずに
ウイッグをつけやすいショートヘアーになった。

ウイッグは数週間後に届くらしい。

帰ってから
いろんな角度からの撮影会。
鏡を眺めながら
明日のデイサービスに着ていく服選び
デイサービスのスタッフや利用者さん達の反応を想像してワクワク♪

行きたい美術展や
会いたい人の話まで盛り上がった。

薄毛はやっぱり気になるけれど、
髪を切って帽子も被りやすくなったので
ウイッグができるまでは帽子を被ればいい。

TPOに合わせて
ウイッグや帽子や自然体
使い分ける選択肢が増えて
安心したみたい。

やっぱり
幾つになっても
綺麗でいたいよね。
後ろ姿
少女のように初々しい

美容室再デビュー
大成功👑


みんなのギャラリーから
あえて少女が髪を気にしてるこのイラストを使わせていただきました。

イラスト作者miho さん
ありがとうございます。

https://note.com/m_oonote/n/n9b3598c85caa

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?