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ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(3)「お疲れさま ポポロ」


グループ名作成にまつわるボヤキの続きをするつもりでしたが、『ポポロ』休刊の報が飛び込んできたので、この機会に『ポポロ』に触れておきたいと思います。
『ポポロ』の発売日は毎月22日で『Myojo』と同じ。
判型も同じなのでガッツリ競合誌でした。7日発売の『POTATO』『Duet』『Wink-Up』に比べ若干大きいサイズとなっています。
判型が大きい分グラビアには力が入っていたのではないでしょうか?
他誌に比べ大写し、かなりのバストアップグラビアが多かった印象です。
後、ちょっとセクシー寄り(肌色多め)の印象もありました。色味的にも何だか濃いカンジなんですよね。
それに付随するしてなのか、if恋愛モノのインタビュー記事が多かったですね。
昨今、妄想恋愛ネタ記事は減少傾向にあると思ってます。
昔のドル誌はがっつり10代女の子向けだったのが、今はもう少し幅広い読者層を想定して誌面作りをしているせいもあるのでは?
ちょっと言葉悪く言うと、疑似恋愛層のみの商売からオタク層にまで守備範囲をを広げているということですね。
それを考えると、『ポポロ』の異質さが目立ちます。

昨今の電子化の流れで、ドル誌も電子化・サブスク対応してますが、『ポポロ』は非対応。
書店が少なくなり、雑誌も入手しづらくなったので、電子化対応は必須と思われるのですが…
表紙も3グループぐらい登場していて、単独表紙じゃないんですよ。
物価高の煽りを受けて、雑誌を買い控える層も増えているのは確実。
そんなオタクの財布を緩める戦略として、表紙は重要なポジションにあるはずなんです。
自担が表紙に決まった段階で予約に踏み切る層もいますし、表紙グラビアの出来次第で予約や購入の決意をする人も多いはず。
それゆえ、雑誌公式SNSも予約に間に合うように宣伝しますしね。
なので、『ポポロ』が単独表紙にしなかったのは、かなり不思議なことなんです。

異質な点はもう一つ。扱うタレント数の少なさでしょうか。
人気のあるグループに多く誌面を割き、ジュニアの扱いは少ない気が…(さすがにジュニア黄金期には扱いも多かったみたいですが)
ドル誌はまだファンがあまり付いてないジュニアのお披露目の場でもあります。
ジュニアの子たちを動向を見ていると、段々とグループが形作られていく過程が見えたりするんです。
継続して雑誌を読むと定点観測的な視点でジュニアの子たちを見るカンジですね。
ドル誌はそういった見方も出来るわけなんですが…
そう考えると『ポポロ』はある意味刹那的な雑誌だったのかもしれませんね。
                                                         執筆(N)

大宅文庫が扱っているドル誌については別記事の〈ジャニーズ関連雑誌の所蔵状況について〉の参照をお願いします。
索引化していない雑誌も所蔵があればば見ることは可能なので、予めファンサイトなどで下調べされてから来館されると、調べ事もスムーズに捗ると思います。
大宅文庫の詳細情報はこちらを参照ください→公益財団法人大宅壮一文庫

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