雑誌の図書館 大宅壮一文庫

東京・世田谷にある雑誌の図書館 大宅壮一文庫です。公式ホームページは https://…

雑誌の図書館 大宅壮一文庫

東京・世田谷にある雑誌の図書館 大宅壮一文庫です。公式ホームページは https://www.oya-bunko.or.jp/

マガジン

  • 大宅壮一文庫索引班note

    雑誌の専門図書館大宅壮一文庫は、図書館というだけではなく、雑誌記事から索引を採録しているデータベース屋でもあります。1888年から現在まで続く雑誌記事索引はその数約742万件(2024年7月末現在)。話題の人物、政治、経済、科学から事件、オカルト、性風俗まで。学術的研究、メディアのネタ探しから推し活まで、ありとあらゆる用途に利用していただいています。  この索引採録に携わる通称「索引斑」のスタッフが、索引データをテーマで切り取って分析してみた「大宅文庫の索引、こんなデータどうでしょう?」、旧ジャニーズオタクのスタッフが綴る「ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み」、採録作業していく上での苦労を語る「日々困惑日記」など、毎週土曜日にアップしていきます。  大宅文庫を知っている人も知らない人も、雑誌索引作成の裏側を覗いてみてください。

  • 大宅壮一文庫 雑誌記事索引データ紹介

    週1回更新。大宅壮一文庫の雑誌記事データベースを使ったテーマ別索引紹介マガジンです。記事資料の取り寄せにも対応しています。

  • 大宅壮一文庫note公開記事

    noteでのみ公開している雑誌記事索引データです

最近の記事

大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(8)専門家だってわかんないよっていう病名問題

雑誌の人気記事の一つに医療情報があります。健康雑誌はもちろん一般週刊誌、女性誌にも必ず特集や連載があったりします。大宅壮一文庫の索引でも、かなりのボリュームを占めるジャンルです。大宅壮一文庫の古い索引でもやっぱり件数が多いので、この分野は古今東西(きっと世界もそうに違いない)老若男女問わず関心が高いテーマなのでしょうね。 私は索引班の中では医療雑誌、科学雑誌を担当しているので医学担当(他のスタッフよりちょっとは詳しい、という感じ)です。医学の索引を多く採録していますが、医学

    • 雑誌記事索引紹介「ハローキティ(キティちゃん)」

      2024年11月1日で誕生から50年を迎えるサンリオのキャラクター「ハローキティ」は“キティちゃん”の愛称で親しまれ、近年ではサンリオの商品だけにとどまらず、「ご当地キティ」をはじめ様々な商品とのコラボで全国各地で目にすることも多くなっています。 キティちゃんは猫をモチーフにしたキャラクターで、口が描かれていないのが特徴です。その理由については、『いちご新聞』600号に掲載された「いちごの王さまからのメッセージ」に「キティちゃんにはお口が描かれていませんね。(中略)・・・それ

      • ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(6)「グループ名にまつわる悩みあれこれ・4」

        今回はスノストを例に大宅文庫のデータの構成と使いこなしについて具体的に説明していこうかと思います。 まず、大宅文庫の記事データにはいくつかの構成要素があります。 「雑誌名」「発行年月日」「掲載ページ」「タイトル」「発言者」「分類先」「記事種類」が記事データの主な構成要素となります。 「雑誌名」「発行年月日」「掲載ページ」は「『POTATO』/2024年11月/頁:5~11」といった感じなので、問題なく理解していただけるのではないかと。 「タイトル」は索引データのメイン部分

        • ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(5)「グループ名にまつわる悩みあれこれ・3」

          今回は人名表記に関する大宅文庫のルールを。 デジタル環境で氏名を扱う媒体では、表記に関しての悩みが付き物だと思うのですが、大宅文庫もその例に漏れません。 旧字、俗字、機種依存文字だけではなく、外国語や記号までも含まれるケースが存在するので、一定の指針が必要になるわけです。 今回はジャニーズタレントを例に大宅文庫の人名表記に関するルールをざっくり説明していきたいと思います。 さすがに「timelesz」の旧名「Sexy Zone」の“xy”や「美少年」の“美”表記が赤文字対応

        大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(8)専門家だってわかんないよっていう病名問題

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        • 大宅壮一文庫索引班note
          14本
        • 大宅壮一文庫 雑誌記事索引データ紹介
          216本
        • 大宅壮一文庫note公開記事
          12本

        記事

          雑誌記事索引紹介「西田敏行」

          俳優の西田敏行さんが10月17日に亡くなりました。公開予定の映画『ドクターX』の記者会見に出席した数日後の訃報だったこともあり、日本中が驚きと悲しみに包まれました。 今回は、西田敏行さんの索引を20件選んで紹介します。 1970年代から現在に至るまで『西遊記』『池中玄太80キロ』『釣りバカ日誌』『翔ぶが如く』『八代将軍吉宗』など挙げきれない数多くの作品で西田さんが演じてきた役は、どれも観た人の心に鮮烈な印象を残しています。ひと言で言い表せない強烈なキャラクターと豊かな喜怒哀楽

          雑誌記事索引紹介「西田敏行」

          雑誌記事索引紹介「伊藤万理華」

          現在公開中の映画『チャチャ』で主演をしている伊藤万理華さんの雑誌記事索引を紹介します。 伊藤さんは元乃木坂46メンバーです。2017年卒業後は映画『サマーフィルムにのって』(2021年)、テレビドラマ『お耳に合いましたら。』(2021年)、舞台『DOORS』(2021年)などで俳優活動をするかたわら、個展『伊藤万理華の脳内博覧会』(2017年)、『HOUMESICK』(2020年)、『LILEA』(2022年)、をPARCOで開催しクリエイターとしても活躍しています。  We

          雑誌記事索引紹介「伊藤万理華」

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(7)雑誌内容の落差激しすぎ問題

          大宅壮一文庫の索引採録は、その雑誌を継続的に1人の人が採録する担当制です。索引採録雑誌は様々なジャンルにわたっています。なので同じ日にまったく違うジャンルの雑誌の索引を取るのは日常茶飯事。とはいえ、この記事内容の落差はどうなんだろうなあ…、と思わず考え込む時もあります。   大宅壮一文庫の索引データベースは、最新号が発売されるとその前号の索引を公開します(とはいえ、雑誌によっては索引採録が追いついていない雑誌もたくさんあり、理想的なスケジュールの場合です)。これはほとんどの利

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(7)雑誌内容の落差激しすぎ問題

          雑誌記事索引紹介「石破 茂氏の趣味について」

          2024年10月1日、石破茂氏が内閣総理大臣に就任しました。大宅壮一文庫の雑誌記事索引データベース「WEB OYA-bunko」では石破氏の人名データは全件で812件あり、人名キーワードの「趣味」で検索すると38件のデータが出てきます。 自民党の政治家の「趣味」はゴルフに関するデータが多いのですが、石破氏の場合は「乗り鉄」「プラモデル」「70年代アイドル」などオタク的な趣味が多く、雑誌に掲載されている記事内容もかなりマニアックです。 今回は石破氏の「趣味」のデータから興味を引

          雑誌記事索引紹介「石破 茂氏の趣味について」

          雑誌記事索引紹介「大の里泰輝」

          先日千秋楽を迎えた大相撲9月場所は、関脇の大の里が優勝しました。直近3場所の成績が大関昇進の基準となる33勝を超えたことで、理事会が開催され大関昇進が全会一致で承認されました。 今年1月の初場所での新入幕から、驚異的なスピード出世とともに角界の様々な記録を更新しています。ピックアップするだけでも、「新入幕の年での2回以上の優勝」「新入幕の年での大関昇進」「入門から負け越しなしでの大関昇進」などがあり、他にも、出世のスピードが早すぎるため髪の毛の伸びが追いつかず、来場所は大銀杏

          雑誌記事索引紹介「大の里泰輝」

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(6)ノーベル賞発表日はドキドキ問題

          大宅壮一文庫の索引採録は担当制です。専門性の高い雑誌の索引を長く採録していくと、その分野に詳しくなります。例えばスポーツ担、美術担、歴史担(このnoteで書いているジャニーズ担もいます)などと、周りの職員に認知されるようになり、その分野ついて聞かれたり、率先して索引の修正やキーワードの整理を担うようになります。ただ、その担当はきちんと決められているわけではなく、周りが「あの人は〇〇担だよね」と共通認識を持つというだけの緩いものなんですけどね。 ちなみに私は周囲から経済、犯罪

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(6)ノーベル賞発表日はドキドキ問題

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(5)連載突然死問題

          世間の人は誰も気にしないけど大宅壮一文庫索引班は気にすること。それは雑誌の連載のタイトルの表記、回数です。連載のタイトルの表記、回数を気にして読んだことあります?国民の98%はないでしょう(そんなデータないから言い切れませんが)。 連載も索引を採録しますが、タイトルが改題すればちゃんと表記を直します。大幅な改題はいいんです、採録していてすぐに気づきますから。でもほんのちょっとだけタイトルが変わっていることってすごく多いのです。そうすると何号か採録した後に、「あれっ、改題して

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(5)連載突然死問題

          雑誌記事索引紹介「五味太郎」

          絵本作家の五味太郎さんが今年で作家デビュー50周年を迎えました。五味さんの絵本はこれまでに400冊以上、今年に入ってからも2冊出版されて、その中の多くがロングセラーとなって世代を超えて愛読されています。 五味さんの代表作のひとつである1977年の『みんなうんち』は、“うんちが主役!?”と当時は世の中に衝撃を与えましたが、その後世界15カ国以上で翻訳出版され、『MOE』2008年2月号の記事によると、世界で最も多く読まれている日本の絵本だということです。 発売当時この絵本を夢中

          雑誌記事索引紹介「五味太郎」

          大谷翔平・藤井聡太・小泉進次郎の雑誌初出記事、調べてみました (大宅文庫の索引、こんなデータどうでしょう?2回)

          今をときめく大谷翔平・藤井聡太・小泉進次郎の初出記事、調べてみました 大宅壮一文庫の雑誌記事索引は大きく分けて2つに分類されます。1つは人物項目、もう1つは人物以外の項目です。 人物に関する記事は、その人専用の箱を作ってその中に記事索引を入れていくというイメージです。ただ、雑誌に掲載されたらすぐその人の専用箱を作ることはあまりありません。その人がどれだけ有名になるか、つまり雑誌に登場するかその時点で判断できないからです。その場合はとりあえず人名以外の項目に分類して様子を見て

          大谷翔平・藤井聡太・小泉進次郎の雑誌初出記事、調べてみました (大宅文庫の索引、こんなデータどうでしょう?2回)

          雑誌記事索引紹介「マルカンビル大食堂」(デパート食堂)

          昭和の時代には、家族と日曜日にデパートへ行くのは“ハレ”の日の特別なイベントでした。最上階にある「大食堂」で家族と一緒に食事をして、お子様ランチを食べたことはあの頃に子ども時代を過ごした人にとっては、忘れられない楽しい思い出となっていることでしょう。 外食産業の発展や嗜好の変化と共に全国のデパートから「大食堂」は姿を消しつつありますが、そんな中、岩手県花巻市の「マルカンビル大食堂」は、現在も昔と変わらない賑わいを見せています。 大食堂は客席が580もありテーブルや什器は50年

          雑誌記事索引紹介「マルカンビル大食堂」(デパート食堂)

          ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(4)「グループ名にまつわる悩みあれこれ・2」

          連載2回目でまだグループ名を作れないケースとして「少年忍者」を取り上げましたが、今回は作ってしまったグループ名に触れたいと思います。 具体的に言うと「Ya-Ya-yah」と「B.I.Shadow」の2組です。 「Ya-Ya-yah」は薮宏太と八乙女光が所属していたグループ。 企画モノながらシングル出したり、冠番組持ったりの大活躍。しかも、人気のあった八乙女くんを後から加入させる過程を見ていたら、順当にデビューの過程を踏んでるんだと思ってしまいますよね。 それが、突然の「Hey

          ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(4)「グループ名にまつわる悩みあれこれ・2」

          雑誌記事索引紹介「平成米騒動」

          先月後半から、スーパーの店頭にお米がなくなってしまいました。ひと頃はお米売り場がまったく空になり、しばらくして入荷されたお米は少量で普段よりかなり高額でした。 米不足といえば思い出されるのは1993年~1994年の米不足です。1993年は冷夏で、その影響で大凶作となりました。やはり店頭からお米が消え、緊急輸入されたタイ米を購入して食べた記憶があります。 Web OYA-bunkoでは、その時の米不足の記事を「平成米騒動」というキーワードで分類しています。今回はその「平成米騒動

          雑誌記事索引紹介「平成米騒動」