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ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(6)「グループ名にまつわる悩みあれこれ・4」
今回はスノストを例に大宅文庫のデータの構成と使いこなしについて具体的に説明していこうかと思います。
まず、大宅文庫の記事データにはいくつかの構成要素があります。
「雑誌名」「発行年月日」「掲載ページ」「タイトル」「発言者」「分類先」「記事種類」が記事データの主な構成要素となります。
「雑誌名」「発行年月日」「掲載ページ」は「『POTATO』/2024年11月/頁:5~11」といった感じなので、問題なく理解していただけるのではないかと。
「タイトル」は索引データのメイン部分。雑誌記事の見出し部分になります。大きな文字で書かれた箇所ですね。
ただ、ドル誌の見出しってイメージ重視なんですよ。なので、他の構成要素から補って、ある程度内容が想像できるようにしています。
純粋な見出し部分が“Catch Me”だけだったりするので、ドル誌…
そして肝心の「分類先」ですね。
前回、説明した「人名項目」が分類先にあたるわけなんですが、実は「件名項目」も存在します。
事務所や人名項目のないジュニアの記事は「件名項目」に該当しますが、今回は割愛。「人名項目」を中心に説明したいと思います。
まず、人名項目「SixTONES」から。
前回触れた通り、全て大文字表記です。
本来ならグループ名発表からの記事をこの項目に分類するところなんですが、バカレア組時代の記事も収録しています。
グループの成り立ちにおいてハズせない次期にあたるので。
バカレア以前の活動はそれぞれ個人に分類しています。
「Hip Hop Jump」とか「スノープリンス合唱団」とかもそうですね。
ただし、過去記事で触れた通り「B.I.Shadow」だけは人名項目が存在します。
「B.I.Shadow」の記事は基本的には「松村北斗」「高地優吾」の項目の記事と重なりません。
つまり、「松村北斗」に関するデータをほぼ全部チェックしたいとなったら、「SixTONES」「B.I.Shadow」「松村北斗」3つの人名項目をチェックする必要があるということになります。「高地優吾」も同様ですね。
一方の「Snow Man」に関しては「Mis Snow Man」時代・6人体制時代・9人体制時代の記事を「Snow Man」の項目に分類しています。
グループの成立が早かった「Snow Man」はジュニア時代の個人記事が比較的少なめ。
ただし、「J・J・Express」として活動していた「深澤辰哉」や関西ジュニアでの活動歴がある「向井康二」はグループ加入前の記事も多めです。
そして、密かに重要な「発言者」についても触れておきます。
ここはその雑誌で実際に発言をしてる人が記載される欄です。
何故、重要かというと…ジャニーズはグループ人数と取材を受けた人数が乖離してるケースが多いからです。
グループを代表して数人がインタビューを受けるケースももちろんあるのですが、休業や脱退という大事も結構ありますよね。
ジャニーズでは活動自粛とか脱退を誌面でアナウンスすることは少ないので、その辺の事情がこの「発言者」欄で窺い知れるわけです。
なので、ああこの時期って…と予備知識がある方が、俄然、情報への理解度も高まります。
ただ、発言者欄には文字数制限がありまして…全員を記載できるとは限らないんですね。
現在は文字数も増え、7人グループでしたら大抵表記できるようになりました(でも、「草間リチャード敬太」級に文字数多い名前だと4人ぐらいでいっぱいになります)。
それでも、9人組の「Snow Man」は全員の名前が入り切らないので、「タイトル」に一部名前を入れて、「発言者」「タイトル」併せて全員の名前を表記するようには心がけています(努力義務ぐらいにお考えください)。
ちなみにですが、「発言者」での表記は「人名項目」の表記に準じてます。
発言者欄でも「深沢辰哉」「高地優吾」の表記使ってるってことですね。
「高地優吾」は「人名項目」「タイトル」「発言者」全で「高地優吾」表記。
「深澤辰哉」は「人名項目」「発言者」で「深沢辰哉」、「タイトル」で「深澤辰哉」表記となっています。
ラストの「記事種類」は、いわゆるインタビュー・対談・座談などを明記した項目になります。
通常、対談や座談は外部の人と行うことが多いのですが、ドル誌はグループ内での対談や座談も多いのが特徴。
先述した「発言者」の欄にメンバー以外の表記がなければ、グループ内での対談・座談の可能性が高くなります。
「記事種類」と「発言者」の欄を併せて見ていただけると、索引データの段階でどんな記事なのか想像できるというわけです。
以上、前回と併せて長々と説明しましたが、大宅文庫利用に事前準備が必ずしも必要ということではありません。
ただ、予備知識があると調べ事の精度が上がるので、本腰入れて調査したい層に活用してもらえると嬉しいですね。
執筆(N)
大宅文庫が扱っているドル誌については別記事の〈ジャニーズ関連雑誌の所蔵状況について〉の参照をお願いします。
索引化していない雑誌も所蔵があればば見ることは可能なので、予めファンサイトなどで下調べされてから来館されると、調べ事もスムーズに捗ると思います。
大宅文庫の詳細情報はこちらを参照ください→公益財団法人大宅壮一文庫