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大谷翔平・藤井聡太・小泉進次郎の雑誌初出記事、調べてみました (大宅文庫の索引、こんなデータどうでしょう?2回)


今をときめく大谷翔平・藤井聡太・小泉進次郎の初出記事、調べてみました

大宅壮一文庫の雑誌記事索引は大きく分けて2つに分類されます。1つは人物項目、もう1つは人物以外の項目です。
人物に関する記事は、その人専用の箱を作ってその中に記事索引を入れていくというイメージです。ただ、雑誌に掲載されたらすぐその人の専用箱を作ることはあまりありません。その人がどれだけ有名になるか、つまり雑誌に登場するかその時点で判断できないからです。その場合はとりあえず人名以外の項目に分類して様子を見て、件数が増えそうだったら専用箱を作ってすでにあるデータを移動します。例えば、“藤井聡太”さんならまずは将棋の項目に分類しておき、件数が増えてきたら“藤井聡太”箱を作ってデータを移動させる、という感じです。

2024年9月現在、人名索引の件数は約15万人の専用箱があり、約325万件のデータがあります。件数が2、3件の人から5200件を超えている人まで様々です。(さて、この索引件数が5200件を超えているという人名索引件数歴代1位の人は誰でしょう?答えは一番最後に)

現在、索引件数が増加している人達も、最初はもちろん無名。でもちゃんと雑誌に掲載されていました。そんな今をときめく3人の、大宅壮一文庫雑誌記事索引での初出記事はどんなものだったのか、調べてみました。

【大谷翔平さん】
にっぽんの高校野球 東北特別版 注目プレーヤーPick up みちのくから全国に羽ばたく! 大谷翔平[岩手・花巻東・投手] 早くもプロ注目の2年生長身右腕
『週刊ベースボール別冊』2011年8月3日号

大谷翔平さんの人物索引で一番古い記事は高校2年の記事でした。しかし、その1年前、高校1年生の時に2年後のドラフト候補選手の1人として名前を挙げられた記事がありました。

高校1年生は投打に人材集まる!2012ドラフト候補も豊作か!? 高校1年生大学2年生の逸材紹介 ※大谷翔平、会田隆一郎、藤浪晋太郎、青山大紀、松岡潤樹、蔭地野正起、山内達也、他                  『アマチュア野球』2010年12月号

この記事は大谷翔平さん1人の記事ではないので、大谷翔平さんの専用箱に分類しておらず、“ドラフト候補生”というキーワードで分類しています。高校1年生からすでに注目を集めていたんですね。

【藤井聡太さん】
未来の泰斗 98回 中学1年生の勝負師 藤井聡太 12歳 将棋・奨励会2段
『プレジデントファミリー』2015年7月号

様々な分野の天才児を紹介する連載に登場していました。プロ棋士になる1年以上前です。プロ入りするまでにこの記事を含め4件の記事があります。大谷翔平さんと同じく、早い時期から将来活躍することが期待されていたことがわかります。

【小泉進次郎さん】
小泉家のいちばん暑い日 長男・孝太郎さんと投票所で一問一答 エッ、次男・進次郎さんは歌手デビュー 改革の正念場に立つ父、支える息子たちの出発!
『女性セブン』2001年8月16日号

2001年に当時首相だった父・小泉純一郎さんの家族として雑誌に登場しました。まだ父の後を継ぐのではなく、なんと歌手デビューが噂されているという記事でした。2001年にはこの記事を含め約1カ月で9件のデータが増加しました。露出が増え、マスコミが注目した結果のようです。

現在活躍中の方の3人の無名時代の記事をご紹介しました。当時から注目されるのが宿命だったようなイメージを受けますね。
皆さんもリサーチしている人物、気になる人、推しのアイドルなどの初出記事や無名時代の記事、是非大宅壮一文庫で調べてみてください。

最後に先ほどのクイズの答えです。現在、大宅壮一文庫雑誌記事索引の人物で一番件数が多いのは松田聖子さん(5242件・9月25日現在)でした。
                       執筆(ぐるぐるねこ)

大宅文庫の詳細情報はこちらを参照ください→公益財団法人大宅壮一文庫 (oya-bunko.or.jp)

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