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雑誌記事索引「岩本ナオ」

アニメーション映画『金の国 水の国』が大ヒット公開中です。対立する2つの国で偶然出会った王女サーラと建築士ナヤンバヤルが偽りの夫婦を演じ、やがて両国の未来を変える壮大な物語です。この映画の原作は漫画『金の国 水の国』です。今回はその原作者である漫画家の岩本ナオさんの雑誌記事索引を紹介します。
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『金の国 水の国』は宝島社の「このマンガがすごい! 2017」オンナ編で1位を獲得した作品です。

No1
エンタ!マンスリーセレクション アニメ 『金の国 水の国』 岩本ナオ作品の初の映像化 とある国の姫と若者の恋物語を描く
執筆者 渡邉こと乃

雑誌名 日経エンタテインメント
発行日 2023年02月
ページ 122

No2 書評
文春図書館 漫画の時間 少女漫画家の素敵なお伽噺 ※岩本ナオ『金の国 水の国』小学館
執筆者 いしかわじゅん
雑誌名 週刊文春
発行日 2017年03月02日
ページ 143

『日経エンタテインメント』2023年2月号では映画を監督した渡邉こと乃さんのコメントが掲載されています。「多幸感の持続力が長く、たくさんの伏線が最後に合致していくスペシャルな原作」と評価していて「まずは原作をできるだけそのままアニメにしたい」と思ったそうです。
また『週刊文春』2017年3月2日号で、いしかわじゅんさんは「少女漫画家の描く、素敵なお伽噺」だと語っています。

岩本さんのヒット作といえば『町でうわさの天狗の子』です。

No3 インタビュー
輝け!第2回ブロスコミックアワード2009 岩本ナオ先生受賞インタビュー 「妖怪学園モノは当たりやすい」って聞いて、それでなんとなく天狗に… ※『町でうわさの天狗の子』
執筆者 岩本ナオ
雑誌名 テレビブロス
発行日 2009年11月14日
ページ 10-11

No4
しょこたんのまんヲタ日記 40回 野村宗弘『とろける鉄工所』講談社 岩本ナオ『町でうわさの天狗の子』小学館 溶接工のリアルで深イイ日常×天狗の学園ファンタジー
執筆者 中川翔子
雑誌名 日経エンタテインメント
発行日 2009年08月
ページ 81

No5 書評
COMIC 岩本ナオ『町でうわさの天狗の子』小学館 ファンタジー的日常が温かい、天狗青春物語 ※1~3巻発売中 月刊flowers連載中
執筆者 浅井加枝子
雑誌名 テレビブロス
発行日 2009年04月04日
ページ 93

No6 書評
文化堂本舗 ブック&コミック 岩本ナオ『町でうわさの天狗の子』小学館 ファンタジックな設定が、現代の「田舎の日常」と絶妙にリンクする心地よさ
執筆者 伊藤剛
雑誌名 SPA!
発行日 2009年02月10日
ページ 105

No7 インタビュー
岩本ナオ 『町でうわさの天狗の子』 ふつうの町でふつうに暮らす…ほのぼの天狗ファンタジー ※インタビュー、作品ガイド
執筆者 岩本ナオ
雑誌名 ぱふ
発行日 2008年07月
ページ 32-38

『町でうわさの天狗の子』は天狗の父と人間の母から生まれた主人公・刑部秋姫の高校生活が描かれています。中川翔子さんや伊藤剛さんは、この作品のユニークなところは天狗などの不思議な存在が田舎の町に自然に溶け込んでいて、町の人々と当たり前のように馴染んでいるところだと語っています。
その中で描かれる秋姫は怪力で家の仕事である天狗になるかをどうかに悩みますが、同時に普通の女子高生のように恋愛や友人との関係に うきうきしたり へこんだりする姿も描写されていて、女性の読者の心をつかんでいるようです。
『ぱふ』2008年7月号は7ページの特集で、岩本さんのインタビューもあります。モチーフを天狗にした理由や取材・キャラクターの設定、漫画家になるきっかけなどが掲載されています。

岩本さんの作品で男性におすすめしたいのは『雨無村役場産業課兼観光係』です。

No8 書評
COMIC 岩本ナオ『雨無村役場産業課兼観光係』小学館 「田舎ってやっぱりイイ!」とは手放しで言えない時代ですが… ※1巻発売中 flowers増刊凜花連載中
執筆者 井上佳子
雑誌名 テレビブロス
発行日 2009年05月30日
ページ 93

以前、NHKの「浦沢直樹の漫勉neo」に出演した際にも語っていましたが、やはり岩本さんは女性に向けて作品を作る意識が強いそうです。ですが『雨無村役場産業課兼観光係』では村役場ではたらく青年が村おこしのイベントを準備する姿が描かれていて、その中で主人公が「田舎」に思うことや村の人を説得する姿、子どものころからの友情を大切に思う気持ちは男性にも刺さる作品となっています。
岩本さんの現在連載中の作品は『マロニエ王国の七人の騎士』です。

No9
コミック ダ・ヴィンチ 本誌初登場!『マロニエ王国の七人の騎士』岩本ナオ 「見たらわかる」ようにファンタジーを描きたい
執筆者 岩本ナオ
雑誌名 ダ・ヴィンチ
発行日 2018年08月
ページ 184-187

No10 インタビュー/書評
an・an Entertainment News Comic 岩本ナオ『マロニエ王国の七人の騎士』小学館 7人のイケメン兄弟が繰り広げる、愛でて楽しい壮大な騎士物語
執筆者 岩本ナオ
雑誌名 an・an
発行日 2017年11月08日
ページ 106

『ダ・ヴィンチ』2018年8月号ではこの作品に至るまでの心境の変化について語っています。記事によると『町でうわさの天狗の子』でちょっと燃え尽きてしまった。1年休養し編集部から新作を依頼されたときに浮かんだのは「ファンタジーなら描けるかも」という思いだったとのこと。引退したような気持ちで取り組んだのが『金の国 水の国』だったが、ファンタジーはものすごく早く描けたので、これは自分に向いているかもしれないなと思うようになったそうです。
『金の国 水の国』に続くファンタジーとなった『マロニエ王国の七人の騎士』は7人兄弟が繰り広げる騎士物語です。主人公は7人の青年ですし、男性にも読みやすい作品となっています。
描きたい世界を確立した岩本さんですが『マロニエ王国の七人の騎士』の物語はまだまだ半ばです。今後のどのような展開になるのかとても楽しみです。

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