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大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(5)連載突然死問題


世間の人は誰も気にしないけど大宅壮一文庫索引班は気にすること。それは雑誌の連載のタイトルの表記、回数です。連載のタイトルの表記、回数を気にして読んだことあります?国民の98%はないでしょう(そんなデータないから言い切れませんが)。

連載も索引を採録しますが、タイトルが改題すればちゃんと表記を直します。大幅な改題はいいんです、採録していてすぐに気づきますから。でもほんのちょっとだけタイトルが変わっていることってすごく多いのです。そうすると何号か採録した後に、「あれっ、改題してるじゃんっ!」と気づき、慌てて過去の索引を修正すること、よくあります。1回1回きっちりしっかり確認して採録しろよ、と言われたら「その通りです、すみません」と謝るしかないのですが…(あ、ひょっとしてこれは私だけなのかも…みんなはもっと1回1回きちんと確認してるかも…冷や汗がでてきました…)

連数の回数を確認することってありますか?そもそも愛読していても連載の回数が今何回なのかも知らないのがほとんどですよね。この連載回数、意外と間違っていることも多いのです。回数が飛ぶ、同じ回数が続く、なぜか回数が数号分戻る…etc.そんなに大事ではないかもしれませんが、連載の索引データを一覧にして見た場合に気持ちが悪いので、雑誌に掲載されている回数とは違うとわかるように注釈をいれて採録します。
連載にまつわる問題で一番「あぁぁ…」と悲しくなるのは、連載の突然死です。最終回の表記がどこにもなかったのに、次の号を見たら実は前号で連載終了していたことに気づくというのは珍しいことではありません。大宅壮一文庫の索引で連載最終回にはタイトルに“最終回”という表記を入れます。突然死していたことがわかると、連載の索引に“最終回”と入れる修正をするのです。

各出版社編集の皆様、大変お忙しいのはわかっておりますが、連載回数の確認をしていただけないでしょうか?連載の最終回は小さくてもいいので“最終回”の表記をいれていただけないでしょうか?それだけで索引班が大喜びします。さらに最終回にも通番の連載回数をどこかに入れていただけると、「なんて親切ないい雑誌なんだ!」と感激します。大宅壮一文庫索引班からしか出ないお願いだと重々承知しておりますが、なにとぞご一考くださいますようよろしくお願いいたします。            
                        執筆(ぐるぐるねこ)

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