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腐敗した世界に生きるわたしたちの選択

『しんどい現実に向き合えなくても。他者を知る手段としてのドキュメンタリー』https://sdgs.yahoo.co.jp/originals/232.html?cpt_m=uhd&cpt_n=UHD&cpt_s=all

とても良いタイトルだ。ぼくは今日、このタイトルの広告をYahoo!メールで見かけて、普段、広告なんて滅多にクリックしないけど、観たんだ。それでドキュメンタリー映像作家である久保田徹さんを知った。

それで、二つの動画を観た。一つ目は久保田さんが、企画、編集、撮影、取材をされた

『Light up Rohingya』〈ミャンマーラカイン州で隔離される"ロヒンギャ族"の現実〉https://youtu.be/3SWS8lXIAJE?si=Q0QcfpUy5ATt4xB5

もう一つは

ミャンマーの獄中から解放され一年 いま話し合いたいことhttps://www.youtube.com/live/sJuA5aOcsUY?si=bzueVwmJ11AorQgg

という動画だ。

この二つとも、素晴らしいドキュメンタリー映像である。

ロヒンギャ族の問題は、複雑で深刻な人道的危機です。以下にその概要をまとめます。

背景

ロヒンギャ族は、ミャンマー西部のラカイン州に住むイスラム教徒の少数民族です。彼らは何世紀にもわたってこの地域に住んでいましたが、ミャンマー政府からは「不法移民」とみなされ、国籍を持たない状態に置かれています。

迫害と差別

ロヒンギャ族は長年にわたり、ミャンマー政府や一部の仏教徒から差別と迫害を受けてきました。特に2017年には、ミャンマー軍による大規模な弾圧が行われ、多くのロヒンギャ族が殺害され、家を焼かれました。この結果、数十万人が隣国バングラデシュに避難しました。

難民の現状

現在、約100万人のロヒンギャ族がバングラデシュの難民キャンプで生活しています。これらのキャンプは過密状態であり、基本的な生活環境や医療、教育が不足しています。さらに、治安の悪化や人身売買のリスクも高まっています。

国際社会の対応

国際社会はロヒンギャ族の人権侵害に対して非難の声を上げていますが、問題の解決には至っていません。国連やNGOが支援活動を行っていますが、ミャンマー政府との対立や地域の不安定さが障害となっています。

ロヒンギャ族の問題は、単なる民族紛争ではなく、人権と国際法の重大な課題です。彼らの安全と尊厳を守るためには、国際社会の一層の協力と支援が必要です。

それで、ぼくたちはこういった現実に今も起きている問題を知って、最初に戻って、久保田さんにこう言いたくなったかもしれない。

「他者を真剣に知ろうとすること、知るということ、それ自体が、"苦しい現実と真剣に向き合う"ってことなんじゃないのか。」と。

でもぼくは、普段、本当にニュースなんて観ないし、世界で今、何が起きているか、ということにもあまり関心を持てない人間なんだ。

ちょっと前にも少し地震で揺れたけれども、地震速報を確認することなく、今、表現したいことに集中し、Xで表現することを優先した。

ぼくが、「ロヒンギャ族」の問題を知りたいと想ったのは、この今の時代に珍しい情熱的で同時に冷静で知性や魂の深さを感じさせる若い青年、久保田徹さんを知りたいと感じたからだ。

残念ながら、そんな風に感じられる人に、殆ど出会えなくなった。

だから、久保田さんは、ぼくにただ、それを感じさせるだけのものを持ってるだけで、素晴らしい青年だ。

今、恐ろしい速度で地球は破滅へと向かっているところだ。

「この人は、生きて行ってほしいな。」と想える人は、正直あまりいないのかもしれない。

地球を破壊しつづけながらも生きて行く価値のある人の方が、もう今は少ないのかもしれない。

「ぼくたちは、今生きて行くより、死ぬべきなのかもしれない…?」

そんなことを本気で考えだしたのは、今年の8月からだった。

温暖化(異常な熱波)の影響でメキシコの野生のホエザルが木から落ちて大量死したのが今年の5月。

でも、勿論、だれもが死ぬべきなんかじゃないんだ。

生き残るべき人たちだって、いる。

どんな人だろう?そのことについて、今、ぼくたちは真剣に考える必要がある。

それは例えば、拷問も殺害も恐れず、慈愛の精神によって、何かを行える人だ。

そして厳しいことをきつい表現で言うけれども、「ぼくたちが"被害者意識"に支配されつづけたまま報復の連鎖を真剣に終らせる気がないなら、ぼくたちは最早、今死ぬべきなのかもしれない。ぼくたちがその状態を延々とつづけて生きつづけることより、未来の子どもたちや負のカルマの存在しない動物たちが生きて行ける方がよっぽど大切だからだ。」

「ぼくたちが、今の状態のままの"堕落した精神"のままで生きつづけるつもりなら、ぼくたちは今滅んだ方がいいのかもしれない。」

でも、もしそれが許されるのであるならば、この"腐敗した時代"は、延々と、この先もずっとつづく。

遠くの国の何処かで、もしくは、まったく隠された場所で、幼い子どもたち(動物たち)は悲鳴を上げ、地獄の底に死んでゆくが、ぼくたちにその声は、決して聴こえない。


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