老舗薬局を進化させてみた(薬局DX)/1週目
株式会社OX3代表の真田です。
2024年4月1日、株式会社OX3は茅ヶ崎市にある「湘南たんぽぽ薬局」をM&Aにて事業承継しました。
今回この薬局を引き継がせていただいたのは、
温かみのある地域に愛される薬局を中からDX化することが、医療体験を前に進める一歩だということを証明したいからです。
※医療体験を進めるというのは、「医療従事者」「患者」「社会」の三方よしを実現すること
ちなみに湘南たんぽぽ薬局は、現在紙薬歴や手書き薬袋、お薬手帳は紙印刷×糊付けと、みなさんの想像以上にDX化されていません。これでもし実現できたら、きっと再現性が出せると思うんです!
ズバリテーマは、
です。
そのため、このnoteでは毎週その週に取り組んだことやその結果、BeforeAfterの変化感などを、余すことなくお伝えしていきたいと思っています。
僕自身、薬局や薬剤師は次のステージへ行くべき(いや、行かないといけない)と思っておりますし、そのためにはDX化が不可欠だと確信しています。
なぜ事業承継してDX化を進めるのか?
今回決めていたのは、コンサルティングやSaaSのCSの立場として薬局をDX化するのではなく、
「薬局を中から愚直に変えていく」
ということです。
これは、僕の経験に起因しています。
現職に就く前、僕は株式会社リクルートという会社で「スタディサプリ」というプロダクトを高校に導入し、生徒の学び方そして先生の働き方改革をお手伝いする仕事をしておりました。
そこで思ったことは大きく2つで、
①世の中で開発しているSaaSは、本当にカスタマーのことを考えた素敵なプロダクトが多いということ
※僕自身もスタディサプリの世界観やプロダクトが大好きでした
②その上で複雑に絡み合ったこれまでの慣習(慣れた仕組み)を、外からのアドバイスやプロダクトだけで変革するのは相当ハードだということ
です。
感覚的なことで言うと、
みたいな感じですかね笑
それはなかなか難しい話で、まずはハード側をソフトに対応できるようにしないといけないんですよね。
と言うことで、今回「見た目はガラケーの温かさ(懐かしさ)があるけど、最新のOSに適応できるハードをつくろう」という流れに至ったわけです。
1週目に取り組んだこと
勤怠管理システムを導入してみた(成功)
まず最初に取り組んだことは、従業員さん自身がDX化することによるメリットを感じてもらうようにすることです。
そのために、クラウド型の勤怠システムをまず最初に導入しました。
弊社はそれ以外のシステムを全てマネーフォワードで一元管理しているため、勤怠管理システムも特に迷うことなくマネフォにしました。
(SaaS活用の一丁目一番地は、「連携」だと思っています)
これまで手書きでの勤怠管理を行っていたため、いわゆる丸めを行っていたところを、しっかり1分単位で集計し、自動で就労時間と給与計算ができるようにしました。
※SaaSに詳しいみなさん、これが現実です笑
朝きたら、まず店舗内のタブレットで出勤打刻をし、終わったら退勤打刻をしてもらいます。まだ1週目なので給与計算がどうとか言うことはできませんが、従業員さんは当たり前にできるようになっていることは確かです。
決済システムを導入してみた(継続的に検証)
そしてこれまで現金オンリーでの運用だったところを、決済システムを導入して全ての決済に対応できるようにしました。
しばしば「薬局は高齢者がほとんどだから現金のみで問題ない!」と言う声も聞きますが、それには断固として反対です。
実際に初週でクレジットカード・電子決済を使った人は、
全体の6.5%程度でしたが、もれなく全員
「使えるようになったんだ!」と言う声を伝えていきました。
その中には、もちろん高齢者の方もいらっしゃいました。
もしかしたら今回現金以外の決済を使った方は、電子決済がなかったとしても継続的に利用してくれていたかもしれません。しかし、こうした一つひとつのUXのなめらかさ(ストレスのなさ)が、より質の高い薬局体験につながると考えています。
個人的には売上分析のしやすさやその他関連機能、レジ締めの効率化などを考えても導入しない手はないよなと言うのが現在の感想です。
ただ個人的には決済システムが本領を発揮してくるのはこれからだと思っています。それはその時が来たらここに書いていきます。
Notionでタスク管理してみた(失敗)
iPadを導入したので、
「よし!notionで開け作業と締め作業のタスク管理をするぞ!」
と普段のNotionにテンプレートを活用して簡易的なタスク管理シートを作成してみました。
結果としては、全然使われなかったです笑
個人的に要因として考えているのは2つで、
iPadに一気に役割を与えすぎた
開け作業と締め作業の流れが固まってない段階でシステムだけ入れてしまった
です。今iPadくんには「勤怠管理の打刻システム機能」と「公式LINE管理機能」の二つを与えています。特に後者の落とし込みができていない段階で、新しい軸を入れてしまったのは反省でした。
また、ちゃんとマニュアル化できていない状態で、「実験や!」と入れてみてもそりゃ使われないですわな笑
その他にもいろいろやってみてます
LINE公式アカウントを作ってみたり、社内チャットシステムで連絡を共有できるようにしてみたり、いろんなことをしてみていますが、ちょっと1週目から書きすぎちゃうとネタ切れと疲れちゃうと思うのでこの辺で!
こちらのポストでも書かせていただきましたが、実はDX化を進める中で一番注力したのは、「減らす作業」です!
薬局周りの木を切ってみたり、雑草を抜いてみたりから始まり、ごちゃごちゃしている配線を整理したり、これまで蓄積されてきたいらない紙や提供品を捨てたり、その辺が一番頑張りましたかね!
おかげさまで、患者さんから「スッキリして良くなったね!」と言われるくらいには綺麗にすることができました笑
※個人的にはまだまだ綺麗にしたいです!ちなみに僕は、O型で特別綺麗好きと言うわけではないと思いますが、汚いことによる制約と非効率さがで大嫌いです。誰か共感してくれる方いますかね?笑
まとめ
と言うことで、今回から初めてみた「老舗薬局を進化させてみた」ですが、毎週日曜日に自分自身の1週間の振り返りと薬局DXに向けた取り組みの共有ということで、引き続き取り組んでいきたいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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