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大学受験:夏までの目標

今回は大学受験生に特化したお話です。大学受験の勉強は試験のための勉強ですから、時間的な制約の中で学習を進めていく必要があります。その制約の中で夏までの英語学習の目標ということですが、これは「文」の理解・表現ができるようになる、というところに設定することができます。

文レベルの文法知識を学習するときの一つの目標が、文法知識を使って文の理解・表現ができるようになることです。春から英文法を学んできた受験生の、夏の時点での到達点がここにあるのは当然のことです。もちろん、文法学習を文法問題対策として取り組んでいるかぎりは、文の理解や表現には至りません。実際は文法問題が解けるかどうかも怪しい状況にあると思います。

もし、文法学習を文法問題対策と考えて取り組んでいるとしたら、それは文法学習を矮小化しているといえます。それでは読み書きの基礎を固めることはできません。読み書きの基礎が固められなければ、「応用」としての読み書きの学習を秋以降に深めていくことはできません。秋にこうした事態に陥る前に、学習法を見直す必要があります。具体的には、英文法の知識を形式、意味、文脈や場面の中での使い方、の三つの観点からしっかり理解し、その知識に基づいて、英文和訳・和文英訳やその他の記述式の問題演習を行い、同時に声出しと筆写により例文を暗記していく。こうした学習を経て文レベルの表現・理解を確実なものにしていく必要があります。

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