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派閥とか

昨日の記事で大学受験英語において知識は質と量の両方が重要であるというお話をしました。そして昨日はそうした学習を支えてくれる本も発売されました。今回の記事の趣旨は本の紹介や学習法そのもののお話ではないので具体的な書名には言及しません。それよりも、今後予想される、繰り返される愚についてお話ししたいと思います。

誰かと仲良くすることは悪いことではないですし、そういう関係の人がいたほうが一般的には人生が楽しくなります。しかしながら、仲の良い人以外の人は敵なのかと言われれば、もちろんそんなことはありません。普通に考えれば当たり前なのですが、妙なところで敵意をむき出しにする人がいるのも事実です。

大学受験の世界では、売れる参考書が現れると、その本に対する批判も出てきます。建設的な議論から出てきた正当な批判であれば、貴重な情報となり得ます。ところが中には単なる言いがかりみたいな「批判」も見られます。自分たちの仲間内の人が書いた本なら悪書でも推し、そうでない人が書いた本なら良書でも叩く。残念ながらそういう人がいます。

こういうことは好きにやっていればよい、とも思うのですが、これは学び手側からすれば教材を自由に選ぶ時の妨げとなります。信頼している先生の言動を自分の学習の拠り所にしようと考えている受験生も多いでしょう。そのような状況で先生方の派閥抗争のようなものに巻き込まれたらたまったものではありません。

人間は大人になっても無能で未熟で不完全です。有能で成熟して完全な存在ならば、全人類が豊かで平和な生活を送っているはずです。昨日の自分よりも少しでも有能になって成熟して完全に近づければよいと努め続けた結果生み出されたものとして、学参も存在します。でも無能で未熟で不完全なので、それにいちゃもんを付けてくることもあります。人間が無能で未熟で不完全であることは、中学や高校の意味不明な校則などを通じて気づいている受験生も多いでしょう。大人のやっていることを生暖かく見守りながら、必要な教材を自由に選んで学習に励んでもらえればと思います。

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