文法授業の目的
今回は文法授業の目的について述べることにします。予備校や塾の英文法の教材は基本的に文法問題を解くように編集されています。このため一見すると文法問題を解くための授業ではないかと思いがちですが、文法の授業は少なくとも文(single sentence)の読み書きの基礎を身につけることが目的なのです。文法問題を通じて読み書きのための英文法を学んでいくのが文法授業の姿なのです。
このため、授業中はもちろん、予習や復習においても設問の箇所だけでなく文全体をつねに意識することが求められます。文全体の構造(形式)、意味、そしてその文の実際の使われ方の3点を理解することが毎回の授業の目標になります。そして、その理解が不十分な場合は授業を担当している先生に質問して疑問を解決することが大切です。文法問題の答えが分かればそれでおしまい、ではないことに留意しましょう。
独学で英文法を学ぶ場合はまず、読み切り型の文法の概説的な本を通読しましょう。このときに文の構造を詳しく解説してある本を利用するとよいでしょう。これに続いて各文法項目の理解と、例文暗記になるわけですが、ここで使う文法書は参照型の厚いものを数冊用意します。これは読み比べることで疑問点が解決でき、理解が深まるからです。これと例文集を用意するのですが、声出しの練習に便宜を考えれば音源が利用できるものがよいでしょう。しかし、文法授業を担当する先生はもっと多くの文法書を読み込んだ上でわかりやすい解説をしてくれますから、受験生の場合は予備校や塾で信頼できる先生に教わるのが確実です。
とはいえ、現実には文法問題の解法を教えるだけの講座もたくさんありますから、講座選びが難しいのも事実です。体験授業などを利用して実際に授業を受けて判断することをおすすめします。
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