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体験とその受け止め方
これは学習だけでなく、生活全般に当てはまることです。これには個人差がありますが、今回は持田の場合についてお話しします。
持田は鉄オタではありますが、日々鉄道を利用する生活者でもあります。時刻表や路線図から得た知識だけで通勤・通学のルートを決めるのは危険なことです。
現在、上越新幹線の改修工事のため、最終列車の時刻が繰り上げられています。これは今春以降の持田には重要な問題なのですが、Xでそのことに言及したところ「便利な上野東京ラインをどうぞ」というリプライが付きました。リプライの投稿者にとって高崎線や上越新幹線なんてフィクションのようなもので、帰宅が30分遅くなることへの影響を想像できないわけです。
学部時代には、持田も運転頻度で有利と考えて高崎線・京浜東北線・武蔵野線・伊勢崎線の4路線乗り継ぎのルートを選びました。よく不動産の物件情報や学校・企業などのアクセスで「乗り換え等の待ち時間は含みません」という小さな記述を見かけますが、あれは無視してはいけません。1駅で10分の待ち時間が発生すると、乗り換え3回では30分の待ち時間が生じます。実際これが持田の通学の負担となりました。
乗り換えは少ない方がいいですが、乗り換えの「質」も問題になります。路線図で乗換駅という扱いになっていても、乗り換えの難度にはばらつきがあります。同一ホームでの対面乗り換えが可能であることもあれば、いったん駅から出て数分歩いて乗り換えるところもあります。逆に公式乗換駅ではなくても1駅別の電車に乗るよりも容易に乗り換えられるところもあります。これは自分で歩いた体験に基づいて判断すべきところです。
東京駅などはまさにそれが当てはまるところです。もし行幸地下通路や日銀の当たりで持田を見かけたら新幹線や高崎線から千代田線(二重橋前)や半蔵門線(三越前)に乗り換えるのだなと思ってください。
そしてこういう行動をとるのは、持田の山手線に対する評価が低いからです。遅くて混んでて客層が悪いというのが、持田が山手線を利用してきて抱いている印象です。もちろん、地下深いところに向かうよりも山手線は簡便でよいと感じる人もいるでしょう。受け止め方の個人差というのはそういうことです。